投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
廃校の決まった大奥村小学校最後の日、校長先生は全校児童6人を前にして学校の七不思議の話をした。その日から次々と七不思議が現実に起こるのだった。果たして七不思議の真相とは?
はやみねかおる初期作品。山奥の廃校となる小学校を舞台に、七不思議の謎と子どもたちの様子が見事に絡み合い物語を盛り上げます。個性豊かな子どもたちと先生がワイワイと集って遊んでいる様子だけでも楽しいのですよね。それに花を添えるのが吾妻ひでおによるイラスト。いやあなんて楽しい本なのでしょうか。
七不思議の謎については、じっくりと読めばわかるというこれまた絶妙のものなのです。七つの謎で、謎が解けてわかった喜びと、謎が明かされてそうなんだと驚く喜びどちらも味わうことができるのではないでしょうか。その喜びがミステリの面白さに繋がり、ミステリの読み手が増えてくれれば嬉しいですね。それがまた作者の思惑なのでしょう。
踊りだすがいこつ標本、校舎の階段が14段から13段に減る、プールの水面に映る巨大な女の顔、白から血の赤に色の変わる花壇の花…学校の七不思議に秘められた謎とは!?