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バイバイスクール
2023/03/09 19:17
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投稿者:黒藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃校が決まった大奥村小学校の最後の夏休み。次々に起こる学校の七不思議の謎。
物語の結末も登場人物たちも優しい世界だと思いました。
すてきな先生たちとすてきな子どもたち
2017/05/04 12:38
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投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化して欲しい作品です。
廃校の決まった小学校で、次々と起こる七不思議現象。
しかし話はホラーではなく、ミステリーでありドラマであり青春物語でもあります。
登場人物がみんな素敵です。
二度と戻れない物語
2016/04/12 06:19
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品の舞台を廃校寸前の学校にすることで、忘れがたい物語となった。吾妻ひでおの挿し絵も、作品の中で息づいていて良かった。
はやみねかおるを知るのに最適な一冊
2002/04/18 02:16
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投稿者:ひで - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故かどんな学校にあっても、七不思議というのは存在するものである。その多くは、階段が増えたり、トイレに花子さんがいたりと、どこかで聞いたことがあるものが多く、よくよく数えてみると七個以上あったりして、今考えると面白いものがある。しかし、七不思議は、不思議な怖さと魅力を持って、子どもたちの間に広がっていた。本作は、そんな七不思議に題材をとった魅力的な作品である。
たった6人の子どもたちしかいない村の小学校、大奥村小学校は、一学期をもって廃校になることが決まった。そんな子どもたちを前に、校長先生は学校に伝わる七不思議を話し出す。骸骨標本が踊り、大岩が歩き出し、絵の中の少女が一人増え、階段は減る等々。そして、再び学校を訪れる子どもたちの前で、本当に七不思議が発生する。その真相を探り始める子どもたち。そして花火大会の日、明らかになったその真相とは何か。
本作には、二つの魅力がある。一点は、もちろん、本格作品としての面白さである。本作には、「読者への挑戦状」が挿入されている。ミステリ好きには、おなじみであると同時に、作品の魅力を高めてくれる要素でもある。一方で、つまらない結末が待っていたときの失望は倍増するものであり、作者にとっては使いどころを誤れば、その作品を台無しにしてしまう危険をも秘めている。もちろん、本作にはおいては、そんな心配は要らない。「読者への挑戦状」は、作者の自信を裏書きするように、その後の面白さを倍増させてくれている。
もう一点は、結末に待つ真相の爽やかさである。氏の作品では、殺人事件等、子どもたちにとって陰惨で悪い影響を与えそうな部分を排除している。と同時に、その結末は必ずハッピーエンディングに仕立て上げており、安心して読むことができる。それは、大人が読んでもわざとらしさや無理がなく、作品の雰囲気にマッチしており、作中にしかけられた謎が、この結末によってよりひきたてられる相乗効果を産んでいる。本作においても、その結末の後に待つ掌編が、より作品をひきたてており、安心感すら受けることができる。本作には、そんな氏の作品の持つ両者の魅力が詰まっている。まずは読んで欲しい作品である。
楽しくさびしい物語
2002/04/10 23:11
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投稿者:ジャッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の内容は、言いません。内容は読んでからその人が感じ取ってください。この本を読んでいると結構若い人でも「懐かしい」と思う人がいるはずです。ぜひ読んでください。読んでいる途中、自分もこんなことをしてほしい、こんな仲間がいてほしいと強く思うはずです。自分はこれとまるっきりおんなじ人生を歩んでもいいとも思ったことがあります。それほどすばらしい本なんです。これを見てくれた人、本当に絶対読んだほうがいい!
ずっと、ノスタルジィ
2001/05/29 04:49
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投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃校という、自分たちが昨日までいた場所がなくなってしまう「最大の事件」をむかえながらも、前向きに対応していく人たちがここにはいる。動かしようのない現実をどう受け入れればいいのか。
はやみねかおるの用意した結末は、登場人物すべてに限りなく優しく温かかった。いや、結末だけではない。物語のはじめから終わりまで終始一貫、作者のまなざしは温かい。
すごく「本格」してるじゃないか、これ。というのが素直な感想である。「読者への挑戦状」をはじめ、ひとつひとつの不思議を成立させているトリック、きっちりと張られた伏線に、論理的に真相をみぬく探偵役など、ここまでやれるのかと思うほどしっかりしている。なるほど、これならミステリ読みに受け入れられるのもわかるなと思った。
しかし、子供向けに書くというのは決して楽な状況ではないと思う。わかりやすいもの、残酷でないもの、そういった様々な条件、もっといえば「縛り」のなかで、自分の伝えたいことを書かなければいけないからだ。
たしかに、いわゆる大人向けの小説を中心に読んでいる僕らには物足りないところもあるのだけど、やはりそういうことも加味して評価しなければいけないと思う。それだからこそ得られる・読みとれるものも少なくないだろうし。
将来僕に子供ができるようなことがあれば、彼あるいは彼女の本棚にそっとしのばせておきたい1冊。ミステリを好きになってほしいとか、そういうことじゃなく、もっともっと大事なことがここにはふんだんにつまっているから。