紙の本
文章職人の神髄と秘密を知る
2017/08/16 20:04
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投稿者:セーヌ右岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読売新聞の「編集手帳」を読んでいて、なぜ「書き出し」と「締めくくり」が豊かな言語力、知見、エピソード等を披露しつつ、こんなにも見事につながるのか、いつも感嘆していた。そのコラムニスト竹内政明さんの文章術の秘密がどんどん証されていく。池上彰さんの文章術にも言えることだが、様々な文学作品や古典に出会ったり、社会事象に直面する中で、感性豊かに、感覚鋭く文章、フレーズ、言葉を感じ取り、つかみだし、引き出しを多く持つことが重要であることがよく理解できる。でも、それだけでは言い表せないいろいろな努力や訓練、苦労も重ねている。とにかく、本書を読んでいただくことにつきます。
紙の本
易しいけれど深い
2020/12/28 11:06
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投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビでもよくお見かけする池上彰さんと、読売新聞のコラム「編集手帳」を手掛けている竹内政明さんの対談。
中身はギュッと詰まっているのに小難しくはなく、お二人の「書くこと」への思い入れが伝わってくる内容でした。
簡単には真似出来ないけれど、お手本にしたいです。
紙の本
ここまで明かしていいのかな
2022/01/10 21:26
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯にもあるように、読売新聞の名物コラムニスト竹内政明さんが、名文を書くための秘訣を、池上彰さんに語っている。こんなにしゃべってしまっていいのかな、と思うほどだが、読んだだけでみんなに書く力がつくわけでなし。みんながこの本を読んで、真似できたら日本社会はもっと良くなっているはず。
電子書籍
対談形式
2018/09/07 23:37
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投稿者:pochi - この投稿者のレビュー一覧を見る
竹内氏の新聞論説を書くにあたってのアイディアが特に印象的。
日ごろからこれは書くぞと決めてあるフレーズをためておくというのは一般人に
とっても役に立つものだと思いました。
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「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」(池上彰 竹内政明)
元NHK記者で、今やテレビなどでおなじみの池上彰さんと、読売新聞朝刊一面コラム執筆者である竹内政明さんが繰り広げる、ズバリ文章術に関する対談集です。
著名なお二人の対談ですから、これが面白くないはずがありません。特に竹内政明が執筆しているコラム「編集手帳」は、名文中の名文と呼ばれています(私も大ファンの一人です)
私も物を書くのが本業ではありませんが、メールを書いたり、随時発信する展開事項など文章を作成する機会は意外と多く、本書はとても参考になる1冊です。
特に意識しているのが、ダラダラと長くならず、できる限り短く、でも伝えたいことは外さない、ということですが、それについてのコツもしっかりと書かれていて参考になりました。
文章書くのが苦手という人は、ぜひ読んでみてください。
読売新聞朝刊一面コラムを執筆している竹内政明さんと池上さんの文章術に関する対談本。お互いのノウハウを、お互いのが探り合うかのような緊張感の中で会話している様子が手に取るように伝わった。
実に面白かった。
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【目次】
1.構成の秘密 ―「ブリッジ」の作り方
2.本当に伝わる「表現」とは
3.名文でリズムを学ぶ
4.悪文退治
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文章の書き方本
池上彰さんと読売新聞社の「編集手帳」を担当する竹内政明さんとの対談本
正直あまり期待していなかったけど、めちゃくちゃ面白かった(笑)
お二人が褒める文章について「上手さ」はよく分からないところもあるけど、お二人が楽しくてしょうがないのは伝わった(笑)
あと池上さんが自分の書いた文章は時間が許せば、書き終わったらしばらく時間をおいてプリントアウトしてから読み直すって話してたけど、すごくよく分かる。
私も、まったく同じ。パソコンの画面のままではどうにもピンとこない。誤字脱字も気づきにくい。
どうしてか分からないけど、紙じゃないとダメなんだよね(笑)
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「書く」という行為についての新聞人と放送人の対談。対談というところがこの新書を本質的なものにしていると思いました。ふつう「話す」は相手があって成立するもの、「書く」は一人で行う作業、と思いがちですが、実はそうじゃない。ペンなりキーボードなり自分の内側にあるものを文字として外側に出す、そいう外在化された自分と対話する行為が「書く」ということ。だから「書く力」とは「一回、文字にした自分と対談する力」、そう言っていると感じました。だから人はついつい実物以上な自分としての名文にこだわるのかな、あるいはかっこ悪い自分に会いたくないから書くことを遠ざけたりするのかな、とか。この本の二人の達人は、自慢っぽい自分に突っ込みといれたり、ありきたりな自分にカツをいれたり、ああでもない、こうでもないと内なる価値を引き出す「対話力」の名手だったりするのだ、と気づきました。ってな文章を書きながら、今、自分は自分とどんな対談しているんだろ…不明。これじゃ気づいたことの書きっぱなし、ですね。
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こういった類の本には同じようなことも書いてあるが、参考になるものもしっかり書いてある!
書くのも地味な練習を繰り返すしかない!
書きまくって削ってみる!
「こだわり」がもともとはいい意味では使われていなかったことは驚き!
味のある言葉を使えるようにしたい!
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文章というのは自分が本当に分かっていることを、自分の言葉で書くのが基本という。
物書きではないけれど、どのような文章を書くとき、はたまた話をするときにも意識しておかなければならないことだと思った。
物書きになりたい人には必読の書ではないでしょうか。
#読書 #読書記録 #読書倶楽部
#書く力
#池上彰
#竹内政明
#2017年10冊目
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本当にお二人の書く文章は読みやすい!
気になって借りてみたものの、「小難しいことが書いているのでは?」「ちゃんと読めるかな?」と心配していたのに、あっという間に読み終えた。
人によって捉え方が違うと言う「雨」の例を読んだ時は、「本当に日本人って細かいところ気にするよね」と暗い気持ちになったものだったが。
「不謹慎」って、使われ方によっては、本当に見るのも嫌な言葉になる。
トリビア的なおもしろ話もあったし、引用にも残した「書き手にとって身近な世界の話は、読者にとっては新鮮な情報」という意見には「なるほど確かに」と、ハードルはそんなに高くないんだなと分かりやすく教えてくれた。
また、よく言われていることだが、自分の気に入った文章は読むだけでなく書くこと、実際に使うことが大事なんだと改めて思わせられた。
読んでいて小気味よい文章とか、言い回しとか、文章として打つのではなく自らの手で書かなくては。
池上さんは一度読むだけで(読み直さなくても)理解できるような分かりやすい文章を書いていらっしゃる。
そのようなことを竹内さんも仰っていたが、なるほど、だからこんなに早く読めたのかと理解した。
「編集手帳」も読んでみよう。
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起承転結のお手本として有名すぎる歌がある。
「京都三条糸屋の娘、姉は十六妹十四、諸国大名弓矢で殺す、糸屋の娘は眼で殺す」
バリエーションは様々あれど、話が始まり、説明があり、話題が転換し、すんなりと結論に落ちる。
本書で良文の構成は、一見関係ない文章を頭に据え、文頭と結論をつなぐブリッジの役割が重要という。
アナウンサーの池上彰と、読売新聞論説委員の竹内政明が良文の書き方について対談する。
良文を書くには、いかに引出を持っているか。
あの本に良いことが書いてあった。いつか使ってみたい一文だ。
その引出をいかに増やすかは本を読んだり、落語を参考にしたりと様々な経験を積み重ねることでしか身に付かない。
さらに、引出を増やし続けたところで、書く機会がないとトレーニングにならない。
読むことと書くこと。この両輪で書く力が高まる。当然のことだが、実践できる人は少ない。
文章読本や、書き方トレーニングの本を馬鹿にすることなかれ。
義務教育で国語を習ったからと文章が書けるわけではない。
こういった本を読むことで、文章の書き方、論じ方、構成を学ぶことで格段に文章力が増す。
その文章力が、実は社会人に一番重要であることを指摘しておきたい。
いくらコミュニケーション能力、プログラミング能力、英語能力が高くても、全ての会社の入口は日本語の文章である。
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後半は古典の文言を取り入れる方法など文章に親しんだ人向け。
文章は誰に向けて書くかということが大切なので正直自分には少しレベルが高いと感じた。
前半のどのように文章を構成するかなどはとても勉強になった。
池上さんのように難しいことをわかりやすく説明できるようになりたいが、そのためにはまず難しいことをしっかり理解することが大切のようだ。
たくさん文章を読んで、知識を深めていきたい。
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池上さんの言葉は馴染みやすい。
相手を考えながら対するから、第三者目線でもとても親しみやすいのだろう。
上手く書こう、ではなく、
読み手のことを考えながら、書きたいことを書く。
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池上さんの本はよく読んでいて、ゼミのテキストにしたこともあるし、比較的よく知っているが、竹内政明さんのことは知らなかった。竹内さんは読売新聞で「編集手帳」というコラムを長年担当してきている方で、そのコラムはすでに何十冊も新書で出ている。この続ける力に敬服する。この二人が、いかに文章を書くかという手の内を披露したのが本書。面白い。ただ、池上さんはNHKの記者をしていた人で、とりわけ子ども新聞に記事を書くようになってから、わかりやすさが増したと言われている。一方の竹内さんは、毎日今日はなにを書くか世情を見ながら、普遍的なものを追い求めている人で、本質的に二人の書く姿勢は違う。もっとも、池上さんもただ単にわかりやすい文章を書くだけでなく、他人の本の解説を書くときはするどいつっこみをする。そこは共通な点かも知れない。竹内さんは、書き出しで全体がわかるような書き方はしない。なにが出てくるのか読者を引き込むような書き方をしているようだ。これは文章を書く場合大切なことで、最初から結論を書いてしまうようでは能がない。その竹内さんはこのコラムを書くために、ふだん読書をしていてもつねに材料をさがしているそうで、本人も言うようにこれでは読書が楽しめない。しかし、それがコラムニストとしての…、(とここまで書いて次の言葉が出てこない。こういうとき、竹内さんは類義語辞典を引いて、似たようなことばでも違う表現をさがすそうだ。)今思いついた。「性さが」とでもいうものだ。本書の中で印象に残ったのは、パロディの効用(「敵は本能にあり」とか)と、体言止めもときには有効である点だ。ぼくは学生には体言止めはやめなさいと言っているが、自分ではときに使う。やはり、使うことも必要なのだ。