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投稿者:ぷわち - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです!
文章もたどたどしい箇所も全くなく、描写も滑らか。
登場人物もキャラ設定がきちんと定まっていて、とても魅力的でした。
簡単にあらすじを(何か内容紹介の文章があまりに短いので)。
五明輝は、生まれつき呪われている青年です。
五明家の男は、何故か20代前半で突然死するという呪い。
輝に残された時間はあと僅か。
霊媒師に依頼しても、呪いは解けず、受け入れるしかない輝。
呪いを断ち切る方法はただ一つ、五明家が滅びること。
輝も妹も、結婚して子どもを持つことは諦めています。
輝はせめて妹に少しでも多くお金を遺そうと、がむしゃらに働きます。
そこへ舞い込んで来たのが、住み込み家政夫の仕事。
雇い主は、多々良克比古という、下半身が不自由で車椅子に乗った青年。
理知的でクール、口が悪い。
輝が持った印象は「王様」。
感情的で情に厚い輝とは、何だかんだいい相棒として暮らすことに。
しかし、輝が住み込みで働くことになったこの屋敷と、克比古自身にも何やら秘密がありそう・・・というお話です。
本当に、輝と克比古がかなり良いコンビで、二人のやりとりが楽しかったです。
ストーリーも面白く、これ続き書こうと思えば全然書けるよね?と期待してしまいました。
また、表紙の美青年が克比古なのですが(買った段階では勝手に輝だと思ってました)、車椅子に乗っているはずの克比古が、何故立っているのか。何故日本刀を持っているのか。
そこは読んでのお楽しみ。
気になっている方は、是非読んでみて下さい。
表紙買いでしたが、買って良かったです。
シリーズ化してほしい!
2017/03/12 21:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに中村ふみ先生の作品が読めて嬉しかったです。「なぞとき紙芝居」も良かったけどこちらの話もさらに好きになりました!
主人公の輝は呪われた不幸な境遇なのに心根が腐ってなくてとても気持ちのよい青年です。でも本当のところは死に対して目を背けてて弱いところもあります。そんな輝に感情移入させずにはいられません。それとは逆にもう一人の主人公と言うべき多々良は逆に見た目は車椅子で不自由な暮らしをしているようですが性格はいたってクールで意思が強い青年です。そんな二人の掛け合いはとても面白いです♪
ストーリーは怨霊の相手をしたり悲劇を実感したりとホラー色は強いお話ですがこの二人の掛け合いのお陰で暗さを引きずらずにすむし、雇用主と使用人を越えての友情が微笑ましくてなにより好きなところですね。
またシリーズ化してほしいです!
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おもしろかった!一気読み!!
祟るのは神、呪うのは人。ふむふむ。
イケメンな主人公にはついつい肩入れしちゃいますねぇww
あ~んま、ホラーって感じでもなかったけど・・・ラノベ的ホラー?
今はホラーもこんなライトな感じなのかな??
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ホラーだけど怖いというより可哀想な話だった。最初の二柱の祟り神はひたすら気の毒な思いだし、祟り神を封じ込める夜見師・多々良自身も寂しく重い身の上だ。一応の完結はしているようだが、話を続けて少しは救われて欲しいと思う。面白かった。
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ホラー文庫と言ってもそれほど怖い話ではなくてホッとしました。箱に封印してある多くの祟り神を始末する夜見師と、その助手になった祟られっ子の輝の、確かにちょっとBL臭いホラーファンタジーです(あのアイスのシーンさえなければ普通の師弟関係だったのになぁ…)。輝の祟りは解決しましたが、まだまだ祟り神の箱はたくさん。身体がボロボロの夜見師だけど、これからも仕事は終わりません。シリーズとして続くのか、後は読者の想像に委ねられるのか。委ねられるなら変な三角関係&幽霊子どもコンビの楽しい日々を夢想します。
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面白かった!
風景の浮かぶするする読める気持ちのいい文章と、優しく人間味のあるキャラクターにぐいぐい引き込まれた。
続巻も購入済み。楽しみ。
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祟り神を始末する“夜見師”の多々良と、正体不明の呪いのせいで余命が3年ほどしかない五明輝。
遺される妹のために少しでもお金を稼ごうと、多々良の家で家政婦として働きだす。
多々良に隠された過去など、続編が楽しみである。
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呪いのせいで余命3年以内という輝が、封じられた怨霊を始末する“夜見師”の多々良の助手となり、数々の怨霊と対峙する。
見かけによらず心優しい直情型×毒舌で冷静沈着な理性人間。
ありがちな組み合わせながら、呪われた青年と、怨霊を始末する車椅子の主人という設定が突飛で面白い。
封じられたいくつかの怨霊の過去をたどる内に、やがて交差していく人間関係。最終的に輝にかけられた呪いの根源や、謎に包まれた多々良の正体へと繋がっていき、見事に伏線が回収されている。
続編も出ているらしい。信頼関係もできつつある2人の今後の活躍が楽しみ。
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「裏閻魔」が大好きなので、この方の作品は追いかけていくつもり。
ホラー文庫からの出版であり、若年齢層の読者向けにしているのかもしれないが、人物設定は確かに軽い感じではあるものの、きちんと細かく描写されているし、人霊が祟り神となる過程も丁寧に描かれているので十分に面白く読めた。夜見師である多々良の正体も、いろいろ可能性は考えられる中でなかなか意表のつくモノで、設定の妙を感じられた。ただ、続編があるのをあらかじめ知っていたためか、五明輝にかけられている呪いが今作で意外にあっさり解決されてしまうのに驚いた。輝には申し訳ないが、ちょっと勿体ないとも思ってしまった。しかしながら、今後のシリーズ展開がどうなっていくのかも楽しみ。
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一族に伝わる呪いのせいで余命3年ほどの輝は、妹のために少しでも稼ごうと破格の給料を目当てにある家の家政夫となる。その屋敷には多くの祟り神が封じられており、主人にも謎が多かったが…
ホラーにしては軽くて怖くはなかったが、人が祟り神になる過程のせつなさなどはよかった。
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輝くんが苦手なタイプの主人公だった。
でもグイグイ引き込まれて楽しく読めました
人間味を失ったクールタイプの人を絆すのは人間味が爆発しているワンコタイプが王道ですね
まさか一巻で呪いが解けるとは思わなかったけど
輝の心臓を必死に押す幽霊のカゲルくんが可愛いです
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初めましての作家さん。
読み友のMirokuさんに頂いた本です。
タイトルからして惹かれてしまうでしょ。
夜見師とは封じられた祟り神を始末する者。
クールな美青年:多々良。
あぁ~新しいぃ(〃▽〃)ポッ
もう一人の主人公?は呪いのために
20代前半で命を落とすことが確定している五明輝。
この二人のコンビがいい!
いつ呪われた?誰に呪われた?何故呪われた?
ちょっぴり怖くて、切なくて優しいお話し
続きを早く読みたい!
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表紙と人物イメージがだいぶ違った。そこでニアBL要素必要なのかと思うところもあったけれど、読み物として概ね面白い。
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最初から普通ではないと主人公たちの話。実は特別、というパターンが多い中で主人公たちが最初から特別な存在(羨ましがられる特別ではないが)なので、そのあたりのカタルシスはない。
内容はまとまっていてハッピーエンドかつ話の続きも気になる構成で簡潔。書き慣れて、あるいはこなれている文章なのでこのあたりも熱量やカタルシスはない。形振り構わない力強さというのがちょっと欠ける作品。とはいえエンタメとして読むにはかなり楽しめた。少し怖い現代ホラーを読みたいならばおすすめできる。
少し気になったのがブロマンス風というか、少しBLの気配を感じたところ。指を舐めたり、その指を見つめちゃったりするシーンは蛇足感があった。果たして必要だっただろうか。個人的にはご褒美です!ありがとうございます!という気持ちでしたが。
問題解決後も熱い言葉をかけたり、その言葉に込み上げるものがあったりとしていたので発展しない(肉体的には物理的に無理な設定なので)プラトニックラブ系になりそうな気配を感じました。いやホラー文庫なのでそんなはずないのですが。
そもそもがブロマンスを求めての購入ではなかったので、うさみちゃんの顔をしつつ得をしたのかホラー文庫でいいのか読了後は疑問符を浮かべている。
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もう最初の設定からして良かった!好き!
話が進むにつれて、微妙にBLな"かほり"も匂わせてるような気もするけれど、そんなんなくても楽しめると思います!兎にも角にも、輝はアツくていいやつ!そして、多々良は最初諦め切った冷めたやつだったのに、どんどん輝に影響されていくのが微笑ましく可愛いですね!
幽霊もの・陰陽師系が好きな人にはおすすめなんじゃないかな〜。
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車椅子の青年・多々良は、祟り神を封じる「夜見師」。
金髪の家政夫・五明輝は、曽祖父の時代にかけられた呪いのため、20代半ばまでしか生きられないという期限付きの青年だったが、多々良の秘密を知りつつも自ら「夜見師」の世界へ飛び込んでいく。