紙の本
時空・・・時間と空間とは何なのか
2017/04/29 16:00
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙を織りなすものというタイトルですが、
時間と空間という概念について分かっていることを、最新の研究も交えながらこの分野に詳しくない人にもわかりやすく説明しています。
相対性理論から量子力学、さらには超ひも理論といった現代物理学の幅広い理論が紹介されているので、多くの人にぜひ読んでほしいです。
(下巻とレビュー内容は同じ)
紙の本
超ひも理論
2016/12/04 14:40
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりわかりにくい理論のように思っていましたが少し身近に思えるようになりました。我々が見ている形も宇宙のように大きかったり、逆に小さくなったりすると形も違うものであることが理解できました。我々は3次元でしか考えられませんが、数論などを使えば高次元の形が理解できると思いました。
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宇宙の中身よりも時空そのものを扱う本でした。
原題The Fabric of the Cosmos -Space, Time, and the Texture of Reality←Texture 重要
ホーキング博士の著書を読んで前知識を少し入れておくと理解が深まります
あと、装丁とフォントがカッコいいのでぜひ紙の本で読みましょう
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主人公は時空である。宗教と科学が時間という軸によって接近することは何となく察しがついた。宗教を尻目に科学は相対性理論や量子論によって時間の本質に迫りつつある。ブッダは現在性を開き、キリスト教は永遠を説いたが宗教の足並みはそこで止まったままだ。
https://sessendo.blogspot.com/2019/05/blog-post.html
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副題に「時間と空間の正体」とあり、原著の副題にも「SPACE, TIME AND THE TEXTURE OF REALITY」とあるように、”空間”とは、”時間”とは何か、と現代の物理学の知見を基に問い直している。そしてそれが”現実を織りなすもの(THE TEXTURE OF REALITY)”なわけだ。物理法則の時間に対する対称性から来る”時間の矢”に対する疑問、そして一見その解になりそうなエントロピーについても、確かにそれが高くなるのはわかるが何故その前に低い状態になった・なっていたのかに対しての疑問、と考えると確かによくわからなくなる。たまたまハイデガーを読んでいたのだが、その前にこういうことを踏まえる必要もあるのでは、と思ったりした。
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この宇宙の全体像をつかもうという人類の取り組み。かなり分かってきたとはいえ、根本のところはまだまったくわからない。それでも自分達たちは確実にこの宇宙にいて、構成要素の一つでもある。
わからないなりに生きている不思議。
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量子力学の説明が判りやすい。
ベルの不等式:モルダーとスカリーが説明してくれる。エンタングルした二つの粒子の物理量(3軸方向のスピン)が予めきまっているのであれば、3軸方向にランダムに測定した物理量が同じになる確率が求められるが、測定結果はそうならない。つまり仮定(二つの粒子の物理量が予め決まっている)がまちがっていたと考えられる。粒子のスピン量はランダムに変化するが、エンタングルした二つの粒子のスピン量は常に一致する。二つの粒子が空間的に離れていても生まれた歴史が同じであれば、二つの粒子は一つの実態を構成していると考えれば、二つの粒子のいる空間は非局所的(遠くとつながっている)といえる。
量子消しゴム:観測が行われた時点で、過去の粒子の状態が変わる。エンタングルした粒子は時間的にも非局所的(過去と未来がつながっている)といえる。
時間の矢:エントロピーが増大するため 時間の向きが説明できる。宇宙の始まりではエントロピーが小さかったため、現在の宇宙はエントロピーが増大する方向に時間が進む。
良く判らない点:宇宙の膨張を2次元の風船の表面で説明しているが、3次元での膨張のイメージが湧かない。4次元空間の風船表面にある3次元空間が膨張している????