紙の本
ああ、この本を読んで書いたのか
2018/05/20 23:15
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
人を食った書名です。
世の中のさまざまな問題を切って捨てているのですが、なんか、どっかで聞いたようなハナシだ、と思って読んでると、章末に参考文献が書いてあって、ああ、この本を読んで書いたのか、と得心することも。
意外な視点のハナシもいくつかありましたが、全体に底が浅い感じで、あまり良書とはいえないな、と思いました。
一番有益に思えたハナシは、宝くじのこと。
日本の宝くじは世界で最も割りの悪いギャンブルで、経済学者は宝くじのことを「愚か者に課せられた税金」と言うそうです。
愚か者と言われようと、それでも夢を追いたい人は買えばいいわけですね。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
バカというか、バカとはちょっと違うんじゃないかなと感じました。著書自身はどうなんだろうと疑問に感じる部分もあった。
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自分ではなく、自分たちを自慢する日本人。自己卑下する。耳障りのよい話は疑ってかかったほうがよい。日本では正社員になることは会社のいいなりになること。官庁は、労働基準の対象外。規制とは誰の利益を守っているのか、科学的な根拠はあるのか。
事業者に補助金を払うことで市場をゆがめるよりも、サービスを必要とする人に直接援助がゆくようにした方がよい。希な似非科学と科学の常識を併記して公平とみなすマスコミのおろかさ。芸術家は遺伝できまる。正義には複数の正義あり、自分とことなる正義を尊重すること。
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本書で言うバカの定義はファスト思考しかできない人のこと。遺伝子が太古の記憶から進化できていず、直感が不愉快で不都合な言動と結果につながっている。まっとうに生きる多数派が割を食い、年功序列と終身雇用の悪弊が社会を支える生産人口を疲弊させる。前作と本書を読むと、不愉快なこと、バカが多い理由が判る反面、希望が持てなくなりそうだ。
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少し情報が古いが(2012年の衆議院選挙をベースにした話が多い)、ちょうどこれから衆議院選挙を迎えるにあたり、政治ネタが多く、今回どの党に投票すべきか考えが整理できた。今のうちに読むのがある意味 旬かも。
多くの人が超短期思考か、ほぼ思考停止状態で生きているのかもしれない。。とあらためて思った。
というか、そう考えると辻褄が合うことばかり!
という現実に気づけたのは良いのだけど、実際困ってしまいます。
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ファスト思考とスロー思考
正義とは、進化の過程で正しいと感じるようになったもの
進化から生まれた3つの政治思想
・自由主義
・平等主義
・共同体主義
啓蒙主義が生んだ政治思想
・功利主義
すべての思想はトレードオフの関係
人間はバカな生き物であるという不愉快な現実をまずは認識する
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表紙裏に社会評論集と書いてあるが、まさにそんな感じだ。参考文献を引きながら、時事問題を斬る。その切り口が、考えを放棄したバカに対して、真実を教えてやろうとする橘玲らしい発想だ。この発想、のっけからファスト&スローというダニエル・カーネマンの引用により、先入観で直感に処理する愚かさを挙げる。次にチンパンジーの世界に存在する互酬性などのルール。チンパンジーにも、所有権の概念があり、ボスザルであっても、先に餌を手に入れたサルに遠慮するらしい。人間を馬鹿にしたキワドイ切り口が、なんとも面白い構成である。
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バカとは、ファスト思考のこと。人類はみんなファスト思考とスロー思考を使い分ける。つまり、人類はみんなバカである、けれども、スロー思考をちゃんと働かせて、不都合な真実に目を向けよう、という本(のはず)。
タイトルは過激だが、内容は気を衒うものじゃない。
ルワンダ虐殺に関する、人道支援の闇(四肢切断)の話には衝撃を受けた。その事実を炙り出した」クライシスキャラバン」を読みたい。
また、冒頭の、自由、平等、友愛(共同体)の正義はそれぞれ両立せず、政治的な立場の違いがうまれる点はすごく腑に落ちた。
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自分の頭で考え・判断しろ、と教えてくれる本。
ニュースや新聞に書かれていることを、そのまま受け止めるのでなく、一歩引いて全体を見る必要がある、と気づかせてくれる。