紙の本
じわじわと迫りくる恐怖
2017/06/20 20:46
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投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
5つの短編ホラー。
1話目のミーナ人形は本当にこわかった…。救いがないというか、出会いたくないですね…。
5話で再びミーナが少しだけ登場するのですが、そのときに「前の持ち主は…」という話が出てくるので、彼女はやっぱり助からなかったのかなと思ったり…。
一転、2話目は温かい話でした。個人的にはお気に入り。
4話目はちょっと読みにくいというか、独特の語り口ですね。
一番インパクトが強いのはミーナさまですが、エセルさまもなかなか怖い…
ドキッとする恐怖ではなく、じわじわと迫る恐怖…
そして、人間の闇が垣間見えるところがまた怖いです。
小さいころ、映画『チャイルドプレイ』を観て以来、フランス人形のようなものがトラウマなのですが…そのトラウマが蘇りました汗
紙の本
ニンギョウ譚
2017/03/05 19:23
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人形ホラー。
古き良き分野です。
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久しぶりのホラー小説です。怖いのは苦手なのですが、佳嶋さんの表紙なので読まずにはおれませんでした。面白かったです。人形は、日本人形もこの作品のようなビスクドールもなんだか怖くて苦手です。ぬいぐるみもあまり…。人形って何かが宿ってる気がして。この作品のミーナさん怖過ぎです。あ、悪口じゃないです!お話は、「あくじき少女」と、クローディアのが好みでした。贄の風習がある閉鎖的な村…でもラストは暖かくて良かったです。人形は、所有しなくて、たまの鑑賞がちょうどいいのかもです。
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呪いの人形たちが人の生活に影響を及ぼすホラー短編集。表紙が恐ろしく、どんなホラーかと戦々恐々としていましたが、読んでみたらとても良い作品集でした。それぞれの主人公が癖がありつつも良心を持った人たちだったのが、この読後感に繋がったのだと思います。決して幸福なラストばかりではありませんでしたが、いわゆるイヤミスのようなモヤモヤは残りません。こんなおにんぎょうさまがたなら、一度くらい持ってみても良いような…いややっぱり遠慮します。ブルブル。
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人形を軸にした、怖い話。
ひとつだけ男の子人形の話が入っていますが
それ以外は…な話ばかり。
人形怖い話ばかり、の短篇集でした。
かと思ったら、繋がっているような
繋がってないような。
人形は女の子のもの、とはいえ、こういう話ばかりだと
ぞっとしてしまいます。
人の形をしているから、人の魂が入りやすい、という
属性そのまま、な感じです。
とりあえず…最初の人形が怖いです。
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5つの人形にまつわる話。どのお話もゾクッとして、でも人形に惹かれていく…不思議で怖くて魅力的なお話ばかりでした。
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全ての登場人物に外見を当てることができた。
サマーのやつと最後のやつが好きだったかな。
ドックフードのは少し気持ち悪かった笑。
この人の本はわかりやすくて面白いから小説初心者に読んでもらいたい。
怪談系のホラーっていうよりは人間の怖さみたいなとこあったかな。
おにんぎょうはかわいいけど大事に大事にしなくっちゃね。
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ホラー系ミステリ作家・長谷川夕さんの5体のおにんぎょうが女性達に災いを為す血も凍る怖さの連作短編集。本書の中で質の悪い極悪極まりないお人形は第1話の死を呼ぶミーナと第4話の死の映像を映すエセルですね。第2話のサマーは機械仕掛けでまだ可愛らしい方ですし、第3話の名前なし人形と第5話のクローディアはヒロインを解放してくれるだけましな方ですね。全てが破滅的でなく第2話と第5話には救いと希望が漂います。人間の憎悪が人形と反応して最悪の結末に至るダークファンタジーの達者な書き手の著者は今後も大いに期待できますね。
唯、一点だけ非常に残念なのは去年までに集英社オレンジ文庫から4冊も著作を刊行されているのに、プロフィールがあまりにも素っ気無くて性別を含めて(どちらでもあり得るお名前なのですよね)殆どまるで判断できない事ですね。これは著者が控え目な性格である為なのかも知れませんが、あとがきも書かれませんし今後はもっと露出と情報開示を増やして少しはファンサービスに努力して頂けたらと願いますね。併せて集英社さまにも作家の紹介の面で必要最低限の事を書くだけではなくもっと積極的に工夫して姿勢を改めて欲しいなと真剣に思いますよね。
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幼稚な内容ではあるけど
中身がしっかりあって怖さとか温かさとかを
すごく上手にするから長谷川さん好き。