紙の本
日本のフリーランスのスタイリスト第一号の高橋靖子氏によるこれまでの人生を振り返ったエッセイ集です!
2020/06/25 09:13
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本のフリーランスのスタイリスト第一号として有名な高橋靖子氏によるエッセイです。高橋氏は若き頃、「今この場所で、私に何ができるんだろう?」と自問自答されながら、努力してフリーのスタイリストとなられ、デヴィッド・ボウイやT・レックスも手がけられた人物です。そのような高橋氏の成功物語を綴った一冊です。同書を読むと、60年代から70年代の古きよき風情が感じられます!同書の内容構成は、「1 はじまりは表参道 セントラルアパート」、「2 気がついたら、スタイリスト」、「3 表参道青春グラフィティー」、「4 忘れられないクリエイターたち」、「5 スウィンギング表参道―ファッションの新しい波」、「6 スタイリスト修業 in New York」、「7 はじめてのロンドンで大冒険!」、「8 グラム・ロック旋風の真ん中で」、「9 地球を駆けめぐっていた」、「エピローグ キャット・スティーブンスを聴きながら」となっています。とっても興味深い内容です。
紙の本
小泉今日子さんとの対談収録で、文庫化。嬉しい。
2021/03/18 15:47
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
スタイリストの草分け高橋靖子さんの70s風味満載のエッセイ集。単行本で読んだものが文庫化されていて再読。なんでもそうなのかもしれないけど、草創期のカルチャーってっやっぱりキラキラしているなぁと思う。文庫は、小泉今日子さんと著者の対談が収録されているのもバリュー。キラキラしたなかで頑張ったひとたちは、今でもけっきょく輝いているななどと思いつつ楽しく読んだ。
紙の本
なかなか面白い
2016/01/17 13:19
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投稿者:スミテン - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっこさんが書いたやっこさん自身の日記みたいな、または当時の風景を感じれた本ですが、この時代と場所の空気を想像したい人や興味ある人にはお勧めできる本だと思います。
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日本第1号のフリーランスのスタイリストさん、高橋靖子さんの本。
ヤッコさんは日本でスタイリストという職業を確立した人。当時日本になかった職業を作り出した人。日本で活躍するだけじゃなくてデヴィッド・ボウイなども手掛けたすごい人です。
この本には60~70年代の原宿らへんを中心に、ファッションのお話、町並みのお話、60年代70年代の文化のお話、いろんなジャンルのクリエイターたちのお話が詰まっています。
古き良き時代のお話、だけど、彼らはわたしたちが普通だと思っている「今」を作ってきた最先端の人たち。
私の祖母とヤッコさんが同い年と知って、そっか、おばあちゃんの生きてきた時代はこれなのか、と思いました。うちのお祖母ちゃんは青山で育ったのです。もしかしたら「伝説の喫茶店レオン」にも行ってたかもしれないね。なんだか羨ましい時代です。仕事を頼むのも引き受けるのも、家を借りるのも貸すのも、人と人との直接の交渉で行われる時代。いろんなクリエイターたちが喫茶店に集まって議論を交わし合う時代(今もあるだろうけど、当時のほうが自分たちで時代を作っていこうという活気があったようにみえる)。週末のパーティーでツイストを踊りまくる時代。
たぶんこの本に出てくる多くの人(ほぼ全員) がアーティストだったりカメラマンだったりファッションや音楽関係の人たちだったりするせいで、キラキラして見えるのかもしれません。
でも、時代を変えようとする動き、西洋の文化を、新しいものを、積極的に取り入れようとする動きは、それだけで社会全体を今では消えてしまった活気に包みこんでいたに違いないと思うのです。
ヤッコさんはとっても面白い方です。おすすめ!
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70年代の表参道のカルチャーを中心に、ヤッコさんがどんなことをしてきたかがとりとめもなく語られてゆく。出てくる人、出てくる人がすごい人ばっかりで、あっちこっちにフツーにすごい人が生活してたんだなぁ、って思うとうらやましい。その時代が知れたという意味ではとても面白かったけれど、そんなに深く掘り下げない、なんとなくあんな記憶、こんなことやったよ、というつれづれだから、読書としては物足りない感がある。
とにかくいい時代だったんだなー。
今は何ができるだろう。
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スタイリストという職業で日本で初めて独立したという著者。当時のスタイリストはジェネラリスト=なんでもやる・できることが強みだったわけで、著者のパワフルさと時代とがうまくマッチしたんだなぁと思う。
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「私には、何かある」誰からかけてもらった言葉を自分への呪文として表参道を、いや時代を、そして世界を駆け回った「オンナノコ」(あえて…)のビルディングスロマン。私はきっと何かになれる…その何かが日本に無かったスタイリストという職業のはじまりになります。サブカルチャーのスーパースターたちが、いや彼らがスーパースターになる前の才能がむせかえるように密集しその間をピンボールのように動き回ったヤッコさんの思い出はニッポン・クリエイティブ・クロニクル。同時に、一人の女性の心わくわくな、ても繊細で一瞬で溶けてしまうお菓子みたいな神話でした。後年、彼女が精神世界に傾倒するのも、なんかわかります。もしタイムマシンに乗って時間を遡り行ってみたいところがあるか?みたいな設問がありますが、もしかしたらこの時代の原宿のセントラルアパートかもしれない。スタイリストという職業のみならず、日本にクリエイティブという言葉が生まれる前と生まれた後の紀元ゼロ年として。浅井慎平「原宿セントラルアパート物語」にも手を伸ばしてみよう。