紙の本
ありそうでなさそうで
2016/11/01 08:25
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投稿者:gon - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般職の文部事務官が研究費不正を暴く。かつて、いわゆる上級職公務員だった自分から見ると、一般職と総合職の公務員の格差について「ありえない」。おもしろく脚色して書いている、断片的には真実もあるかも、という程度。研究費不正については、もしかしたら「あるかも」。無いにしても、生じる可能性について読者に特進させるほどの取材力を持っているということは良くわかった。したがって「ありそうでなさそうで」。ただ、こういう視点で予算に関わるニュースを見れば、報道と違った側面が見えるかもしれないので、新たな視点を身につける本ともいえそう。
紙の本
止まらなかった。
2016/02/28 14:19
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投稿者:林檎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他に読む予定の本が無かったのもあり、少しずつ読もうと思っていたのだが、もう少しもう少しと思いながら、結局殆ど止まること無く読み終えてしまいました。
相変わらず、雑学も多く、試してみたいなと思ったり。
旬な内容を上手く取り入れられ、満足でした。
数年後など、期間を置いて改めて読んだ時に、そういえばこんな事があったなって思うんだろうな。
電子書籍
トリビア満載
2016/01/30 09:13
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
松岡圭祐の作品は結構読んでいます。「万能鑑定士Q」シリーズや「特等添乗員αの何事件」シリーズや、「探偵の探偵」など、推理小説としての面白さもさることながら、日常・非日常的に関わらず広範に及ぶトリビア満載なので、雑学教科書のような味わいもあるのが松岡流、でしょうか。もっとも「探偵の探偵」はちょっと暴力シーンが多くて、少々読んでいる最中の不快感があるのですが、「水鏡推理」は主人公の女性が探偵事務所でアルバイトした経験を持つとはいえ、文科省の一般職という役柄なので、きな臭いことにはならず、安心して読める感じです。
さて、その主人公ですが、正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省ヒラ一般職事務官・水鏡瑞希がひょんなことから文部科学省の研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォースに配属され、その素晴らしい観察眼と推理力で、次々不正研究、捏造実験などを看破していきます。
主人公がちょっと天然で美人さんのところも、観察眼の鋭さや圧倒的な知識に基づく推理力で謎を解き、不正を正していくところなどは「万能鑑定士Q」の主人公と類似し過ぎているきらいはありますが、先入観なしに読めば、勧善懲悪的な爽快感のある推理小説で、面白いエンタメかと思います。
一貫したメッセージは「国民の血税をインチキな研究のために湯水のように使うな」ということですね。正論過ぎて、それ以上何も言うことはございません。
ラブ要素はほんのり、だけですね。どうやら両想いっぽい、というのが分かる程度。
続編が2月に発売されるようですが、今から楽しみです。
電子書籍
万能鑑定士の後釜的小説
2016/01/17 14:10
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投稿者:ponta - この投稿者のレビュー一覧を見る
パターンは同じです。少し天然の美女がヒロインで圧倒的知識で不正を正していくいつもの松岡ストーリー。
万能鑑定士に探偵の探偵で調べたものを少し乗せた感じでしょうか?
両シリーズが好みの人には安心して読める本だと思います。
ただ一点、登場人物の南条の言葉遣いが似あわなくてそこを読むたびにコレジャナイって
思ってしまって物語から覚めてしまうのが残念。赤川次郎の南条シリーズのケンみたい?
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手を変え品を変えながら雑学スーパーウーマンを描くという話が主人公を変えただけという感があるが、正直、ここまで捏造がされているということがあたかも事実のように描かれているので、少々、やり過ぎ。また、人物の造形と恋愛関係とかの成り立ちも焼き直し感が強い。
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弱腰草食系男子と頭の回転が鮮やかな美少女って、なんとなくデジャヴ。
ちょっと上手く行きすぎな気もするけれど、テンポもよく縁遠く難解な科学的説明も違和感なく楽しく読めた。
官僚との大きな隔たりに事なかれを通してきた文部省事務官の澤田。突然、厚生省の官僚に連れ出された東北の被災地。
厚生省が手を焼いていた立ち退き拒否者への説得が澤田に課せられた役目だったが、あっけなく追い返される。
官僚が次にその役目に選んだのは近くの仮設住宅で中心となって働く事務官、水鏡(みかがみ)瑞希だった。
瑞希は説得に向かい、観察力と推理であっさりと彼の化けの皮を剥ぐが。
「事務官としてははみだし者でも、考え方はどうしようもなく正しい。」
官僚の御曹司、南条。
自動車事故へ拘りをみせる蒼唯。
定年までカウントダウンする弱腰で温和な檜木。
地殻変動センサー、宇宙エレベーター、運転事故自動回避支援システム、バイオメトリクス遠隔監視捜索システム。
次々に登場する技術の存在にドキドキする。
不正なのか正当なのか。
「本来は研究に充てるべき思考力とお金を、捏造に費やしてしまう。やがて研究そのものをやめて、実体がないものの外見を粉飾することばかりに明け暮れる。」
未来に向けて生み出そうとする熱意。それが歪んでゆく過程が苦い。
裏に隠されたものが暴かれていく毎に、疎まれていた瑞希はなくてはならない存在になっていく。
そして澤田もやがて。
タスクフォースのメンバーがそれぞれ抱えるものが事件解決とともに少しづつ溶けてゆく爽快感。
「仕事」とは「やりがい」とは。
彼らの四角関係?の行方も気になるところ。これからも楽しみなシリーズ!
あれ?シリーズだよね?
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松岡節全開だ!
やっぱ美少女探偵は松岡先生に限るなぁ〜
相変わらず時事ネタ満載、しかも主人公の所属が実在の機関と来たもんだ。どんどん引き込まれていく様は今まで以上
探偵社出身って言う出自も、対探偵課の彼女といつか絡むのかなぁとか期待しちゃったりもする。
推理の爽快感はαちゃんに匹敵
次回作のタイトルがないのが気になりますな〜
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研究費の不正使用を調査する特別チームに配属された文部省職員、水鏡瑞希の活躍を描くミステリー。
地震の予測や宇宙エレベーター、事故を起こさない自動車や完璧な顔認証システムなどなど作中の出てくるエピソードは様々。それぞれのトリックをバサバサとテンポよく解き明かし、そして不正に研究費を得ようとする人たちをバッサバッサと斬っていく様子は読んでいてやはり痛快! 理研のSTAP細胞問題をはじめ、つい最近の鬼怒川の氾濫や、フォルクスワーゲンの不正問題まで言及するなど、時事的要素に触れているあたりも松岡さんの筆の速さを感じさせられます。それとそうした問題に対する松岡さんの憤りも。それは多くの国民も読んでいて共感するものだと思います。
だからこそ、瑞希の活躍は読んでいて清々しく、お役所体質やキャリア体質が染みついてしまった同僚たちが瑞希の活躍に感化され、徐々に変わっていく姿も読んでいて気持ちいいです。
シリーズ化されるのかも、また注目ポイントですね
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またしても、目の付け所が違うシリーズ。よく考えつくよな。しかも、いろいろ盛り込む技巧。続きが楽しみだ
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正義感を発揮するあまり組織の枠を越え暴走してしまう文科省一般職ヒラ女性職員・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女を持て余し、研究費不正使用を調査する特別チームに配属する。税金を掠め取ろうとする悪者の研究開発の嘘を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力を持つ美女公務員の下克上エンタテインメント!
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新シリーズ。
相変わらず、推理テクニックが豊富。
舞台が文科省の実際の部署という事で、興味がそそられるけれど、展開はお馴染みのといった感じ。
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万能鑑定士Qの役所版みたいな~なんか似てる感じがする。
松岡さんが私の中でのNo1作家さんだったけど
なんか最近↓↓だな・・・・
新しいシリーズ出す前に終わって無いシリーズを出して欲しいよ
でもST○P細胞や東京オリンピックやマイナンバーなどの
ネタとブっ込んでくる辺りは松岡さんらしいなぁw
決っして面白く無い訳では無いのですがね
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庶民派文科省事務官・水鏡による小ネタのオンパレード(?)
ねつ造による補助金申請って、ほんとにあるのかなぁ~・・・とちょっと悲しくなってしまった。いや、実際にあるからタスクフォースが出来たんだろうな。。。
自分の税金が云々とまでは思わないけれど、常識的に考えてでっち上げの研究に予算をつぎ込んでほしくはないよね。この小説のように、審査する側に不正をはたらく人間がいないことを願うばかり・・・。
それはそうとして、書き下ろしとのことでかなり最近の話題も盛り込まれていることにびっくりした。
あと、澤田くんが水鏡さんに恋してることになってるけど、ほとんど会ってすぐの頃からっていうのが最後までしっくりこなかった。けっきょく容姿に惹かれただけ?!っていう。水鏡さんから澤田くんへの気持ちはもっと出所が分からない・・・。
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面白くてあっという間にすらすらっと読めた。
研究の捏造や不正を見抜くお話。
税金は大切にしましょう。
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万能鑑定士Qの舞台が文部科学省のタスクフォースになった、
そんな感じのお話だった。
いろんな知識でもって、次から次へと研究の不正や
ねつ造を暴いていくところが、ちょっと爽快な感じ。
あと、読んでると研究不正ばっかりなイメージもあるけど、
研究不正のタスクフォースに書類が来ているものだけで
話をすれば、怪しいものの割合が高い、ってことかと思う。
この話は、シリーズものになるんだろうか、それとも
単発で終わるんだろうか、どっちになるか気になるところだ。