紙の本
ポイントがクリア
2017/06/18 22:57
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投稿者:yamaneko - この投稿者のレビュー一覧を見る
東芝がここまでに至ってしまった経緯が過去のFACTA記事からまとめられた後、最後にポイントをもう一度整理してくれている。アメリカの原子力企業買収で原発事業の頂点に立つことを目指したが、夢や理想が先行した結果が現在の状況になってしまったことが良くわかる。元々会計不正から端を発した東芝問題であるが、会計不正は企業経営の観点からは副次的な問題であって、それ自体が倒産の危機をもたらしたものではない。FACTAの記事は本質を突いたものが多く、オリンパスの時もスクープを挙げていたが、東芝の問題も実態をよく突いている。現在は村上系ファンドが筆頭株主になって、マネーゲームの様相を呈しているが、かつての輝きを取り戻すことはもはや期待できないであろう。東日本大震災という不幸な出来事が東芝の凋落に拍車をかけたことは疑う余地がないが、元々原発事業自体が、高い初期投資と長期的モデルと問題化した時の膨大な負荷という投機的要素を含んだ事業であり、「デンキヤ」がそのような方向に舵を切ったことそのものが不適切であったと言わざるを得ない印象を受けた。
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ちょっと読んだだけですが・・・。
2017/06/02 15:43
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ、おしまいの方を、「つまみ食い」しただけだが、 ノーテンキな脳にガツンと来た。ーーー我々が『デンキは、文明の利器だ、明るくていい、便利だ、楽だ、快適だ!』と喜んでた、そのカキワリの、すぐ裏で「えっ!こんな事起きてたの!」と驚くような事が書かれてる。 よって、「私はデンキの便利さ、快適さを求めるので、そんな裏事情は知りたく無い」と言う人には進められない本。ーーーーー事は、「東芝」と言う一社の問題なんか、平気で越えて行ってる。半分死んでて、ゾンビか、キョンシーの様になってる「トーシバ」を、現政権は必死に「延命治療」を施してるのだ。なぜなら、この「東芝」がコケたら「森友」や、「加計」なんかとは比べ物にならない位のマグニチュードの激震が、政界に走るからだ。 それは日本の原子力行政や、現政権の存続や、日米間の問題や、日本の「核武装」の問題にまで繋がってたりするらしい。 実に、奥が深い、いや、深過ぎる。
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悲しくなってくる
2017/06/18 01:09
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投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の書籍は、多少エンターテイメントの要素が入っていると思いながら読むべきだと思うが、それにしても悲しい。東芝といえば、日本で尊敬されるトップ企業の一つのはずで、なにがここまでということが延々とこの書に綴られている。
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【これを読めば分かる、東芝が?崩壊?した理由】粉飾決算、トップの権力争い、米原発会社買収にかかった多大な費用――だが問題の核心は、今世紀初めの日本の原発政策転換にあった。
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東芝 大裏面史、読了。
東芝崩壊、日本会議、ミソジニー、戦後レジーム、福島原発災害。これらが、繋がってきた気がする。
東芝は原発ルネサンスと言う国策に一歩踏みこまされた。2006年買収後、発覚するコントロール出来ないババ、、米国の関係者はすでに気付いていた、ウエスティングハウス買収。東芝は脚光を浴び一時期はそれで絶頂を感じるも、福島という現実に目を背け、破局へと突き向かって行く。
東芝はチャレンジという名でバランスシートを毀損していく。ついに2度の粉飾が発覚、債務超過、上場廃止への断崖絶壁へと追いやられたが、日本の戦後レジームが、破局を許さない構図になった。
よもや破綻処理をせねばいけない状況が目の前にあるのに、日本が持つ歪んだミソジニーが、日米安保、日米原子力協定との捩れを生み、何処へと知れぬ処へ日本人を漂流させていく。
ヘビーなテーマだが、今を俯瞰し、切り取るのにFACTAは良い仕事をしたと思う。今後の日本人の行く末を見通すのに必読の書となるかもしれない。
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「毒を食らわば皿まで」
東芝の問題を体系的に理解できる良書。
福島原発と東芝の関係は、私には新しかった。
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東芝不正会計の裏側。
組み立てたストーリーが本当かどうか、また、本当に当事者は意図して組み立てたストーリーなのか、これは東芝に限らず、よくはわからない。歴史は作れるのかどうか。
それはともかく、大きな絵、ビジョンなどなど、時々のメディアが持ち上げたものほど、冷静にみておきたいものです。
ちなみに、オリンパス事件以降、FACTAはいくつかの書籍で内容が紹介されたりしていたけど、直接FACTA編集のものを読むのは初めて。
著者と東芝の奇妙な因縁が不思議な真実味を与えてくれる。
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2006年、原子力発電事業を強化したい東芝が飛びついた米国の原発メーカー、ウェスティングハウス。東電原発事故よりも5年前にその会社を手にしたときから、東芝の没落は始まっていた。と、経済雑誌「FACTA」は説く。
そして、近年の東芝。利益操作、子会社買収失敗の隠蔽、決算発表の遅延、社長と会長の冷戦などなど、企業が崩壊する原因となりそうなイベントのオンパレード。雑誌社としては次から次へと記事ネタをふるまってくれる、ありがたい大企業だ。これだけの事件を抱えても、生き続ける東芝という企業の底力は何なのだろうか。というより、東芝はゾンビ化しているのだろう。
東芝を延命させることに、社会的意義はあるのか。先日、東芝は東証一部から二部落ちしたが、これは終わりの始まりにすぎない。次なるターニングポイントは来年3月の上場廃止、7月の日米原子力協定見直しだ。
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概要: 原子力事業を中心とする東芝のごたごたと粉飾について、FACTA誌の過去記事をまとめたもの。
感想: FACTAってちょっと攻撃的すぎて引くイメージだったけど、企業(など)に緊張感を持たせるには必要で、ジャーナリズムはやっぱり大事かもしらん
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名門東芝 凋落の真実。
総合経済情報誌FACTAの記事に書きおろしを加えたもの。
企業トップの経営判断ミス、しかも個人的な野心からくるものであったのだから、そのツケは大きかったということか。東芝はどこへ向かうのだろう。
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東芝粉飾決算を最初から追い続けたFACTAの記事をまとめた書籍。断片的な記事から徐々に浮かび上がる東芝の実態。
失敗学の本として秀逸。
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東芝と政治の関係の一端が垣間見えた。
技術の会社は技術だけ突き詰めているだけではいけないことがよく分かる。