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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間とコンピューターのシスターフッドとてもいえばいいのか。主人公をはじめ、登場する人間だちが結構機械的なのに対して、コンピュータたちがみんなかわいい。愛しい。
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ウォーカロンと人間何が違うのか、ウォーカロンは人間になりたがってる?とかいう謎が続いております。コンピュータ的なものがネットワーク介して話しかけてきたり、ウォーカロンみたいになってみたり、だんだん訳分からなくなってきたけど、なんか面白い。シリーズあと2巻は近々出るみたいなので、楽しみに待ちます。
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Wシリーズ.
北極海底に沈んだ潜水艦に搭載された人工知能・オーロラは四半世紀以上沈黙したままだった.
指令を受けたハギリとウグイはオーロラに接触すべく南極に向かうが,オーロラのすぐ近くに昔消息を絶ったフランスの小型潜水艇が発見される.中には研究者の女性の遺体があるはずだったが,潜水艇の中には遺体はおろか,搭乗データもすべて削除されていた.
絶対的な密室と,何十年間も閉じこもった人工知能,そしてマガタ博士と遭遇する.
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なんと言うか、いきなりマガタ博士から接触があって拍子抜け……とは違うけど、「え」と思ううちにあっさり話が進んで行くので、戸惑いを感じつつも森ワールドに引き込まれて行く巻だった。
まー、ここでマガタ博士があっさり出てくるあたり、「人間は予測不能な行動をとる」のかも……?
オーロラは人工知能というより人間に近い感じ。トランスファのデボラが無敵で強いと思っていたが、こうなるとデボラはまだ幼子って感じだ。
段々と目指すもの、終着点が朧げにも見えてきている。とは言え、この話はどう続いていくのか。それもやはり、予測不能である。
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Wシリーズ、第六作。マガタ博士からの接触がまたあった。ここまで固執するということはきっと犀川先生と萌絵ちゃんの子供が孫あたりなのだろう。ハギリ博士は。また新たな仲間?が加わった!その名はオーロラ。(某ドラ○エ風w)
マガタ博士ワールドの行く末は…某大人気アニメ、『人類補完計画』の更に上位版か!?
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Wシリーズ6作目。
今作は北極へ。
詩的で美しい。
"再び青い月が見られるだろうか?"
長い間、外部との連絡を絶ち、深海で学習を続ける人工知能。
海底5000メートルでの人間消失。
とても魅力的な設定。
引用は、アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』。
人類の進化の物語…ということなのでしょうか。
シリーズの他の作品で登場したキャラクターとの関わりも広がり、次作が待ち遠しい。
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北極の海底5,000mで考え続ける人工知能のお話。
核弾頭搭載の潜水艦という緊迫感ある設定のなかでゆったりとした雰囲気で物語が進んでいて読後感がとてもよかった。
人類より遥かに優れた知性体として成長した人工知能オーロラが人類に気を使い、主人公が「恐縮です」というところは何ともほほえましかった。
読み終わってからシリーズものだったと気付く。
どうりで用語がばんばん出てくるわけだ・・
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人工知能と人間の境目がなくなる日、くるんだろうか。
人間のように忖度し始めたら怖いな。
この、一連の森ミステリィの行き着く先はどこなんだろうかと気になって仕方ない。
そして、とうとうウグイとお別れ?驚きです。
でも新たなパートナーとハギリ博士の関係がちょっと楽しみでもある。
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Wシリーズ最新作。
今作は、お馴染みのハギリ博士、ウグイ、デボラに加え、新たな人工知能が登場する。
長らくの自己学習により、旧来の枠を超えた人工知能、オーロラ。
北極の海深く閉じこもっていた彼女が浮上したことも、彼女との出会いによってハギリ博士の研究が進みそうなことも、ウォーカロンの未来がひらけそうなことも、止まっていた時が動き出したように前に進んで、明るいはずなのに。
なぜか、どこか、寂しさが付き纏う。
北極の空にかかる青い月のせいなのか、共通思考を拒絶せずにはいられない人類の不甲斐なさのせいなのか。
どうしてか、読んでいる間、もどかしく悲しくてたまらなかった。
現実世界でも、人工知能が新たなステージに進もうとしている。
確かに、「私は、生きているのか?」を考えると、同じ存在と思うには時間がかかってしまいそうなのだけれど、なんとか共存の道に進んでいきたい。
そして、叶うなら、オーロラとフーリのように、ハギリとデボラのように、友として語り合いたいと、願わずにはいられない。
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話が終盤になっているのだろうか。
AI、ウォーカロン、トランスファ、人間
それぞれの境目が無くなっていく世界は訪れるのか
AIも自己保持のための思考を巡らせていくのであればそれは人間とは何ら変わらないのではないか。
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お人好しのハギリ博士は”中二病”に罹った超・人工知能を社会復帰まで幇助し無事成功した、おめでたい物語(誤!)共通思考の実現はまだまだこの先だと思うが、森先生また新たな”予言”を埋めたのですね!実証されるのを楽しみです!何(百)年後は分からねいです…
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2017/6/30読了。
本シリーズの中では、非常に物語の動きが少ないと感じた。ただ、それは決して面白味がないという意味ではない。
欠落に起因する思考のばらつき、飛躍、あいまいさが人間らしさであるという帰結に沿うように、要所での物語の加速や急展開と、静寂さのバランスがとても心地良い。
シリーズの終盤に向けた方向性も示されつつあり、次の1冊が今から楽しみである。
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北極の海底に沈んだ孤独な人工知能。
学び続け、いつしか外界との繋がりを絶ってしまう。
人類史の全てを参照できる彼女が求めるものはなんだろう。
彼女をこの世界に繋ぎ止めておけるものは。
肉体と知性
容れ物と内容物
人も機械も、同じ知性が宿りつつある。
ハギリが知見する未来の社会、Wシリーズ六作目。
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ひー!ラストちょっと、いやだいぶ寂しいー!
今回は深い北極の海の底の話
どこまでも深く深く潜る知性
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Wシリーズの6冊目。
今度は北極海の下に沈む原潜の中に生きるコンピュータのお話し。
マガタ・シキ(?)が現れ(!)、そのコンピュータ・オーロラを停止することを依頼されるハギリ。
コンピュータが自我を保ち、データを集積し、学習し、思考を重ね、生き続けるために欲求し、そしてジレンマに陥っているとは…!
本書の中でも、人間と人工知能を分かつものについて『“発想のばらつき”あるいは“気分のばらつき”、別の言葉で言えば“揺らぎ”』と語られるところがあるが、確かに私たちの思考の曖昧なあるいは余分なあるいはぼんやりしたあるいは直感的な部分が、AIには無い人間的なものという感覚があるよね。
ところが、オーロラはその概念を全く覆すのだ。
そして『同じ設計のプログラムで、学ぶデータも同じでも、学ぶ順序が違う、初期設定が違う、環境が違えば、人工知能は同じようには育たない』と語り、もはや人間もウォーカロンもAIもどんどん境目がなくなっている世界を突きつける。
確かにAIが人間的な不完全性をも我が物にしていき、例えば将棋や囲碁の世界で完全に人間を凌駕しつつあるというのも現実で、そうしたことを踏まえると本書の思考の深まりもなかなか興味深い。
人間とウォーカロンの違いが殆ど見いだせない中、それを識別するのがハギリの研究だったが、さてさてこのシリーズ、どのように決着がついて行くんだろう。
ウグイ・マーガリィ、本当にお別れなのかい?