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Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー19件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (5件)
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  • 星 1 (0件)
19 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

世界の空を救った男

2018/02/17 18:40

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界的に有名でも日本国内では無名だという人は多い。本書で語られている藤田哲也も,その一人であろう。Mr.トルネードの異名をもつ気象学者であるが,藤田博士の最大の功績は,マイクロバーストと呼ばれる極小地域で発生する急激な下降気流の解明である。今日われわれが安心して飛行機に乗れるのは,この人のおかげなのだ。その功績はいくら讃えても讃えきれない。その解明に原子爆弾の被害調査が役立ったというのは悲しい話だが,マイクロバーストを解明する過程は,まさに科学者とはこういう人をいうのだというお手本である。研究者の端くれとして襟を正しながら,そして航空機の利用者として感謝をささげながら一気に読み終えた。

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電子書籍

航空の安全に多大な貢献

2017/08/15 12:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野次馬之介 - この投稿者のレビュー一覧を見る

航空関係者であれば「ダウンバースト」という言葉を知らぬ人はあるまい。しかし、それがどのようにして航空事故をもたらすのかを知る人は、定期航空にたずさわる人を除いては、少ないであろう。
 そのメカニズムを発見し事故の防止策を確立した天才、藤田哲也の名前は日本では、少なくともこの本が出るまではほとんど知られていなかった。逆にアメリカの気象学会で有名だった気象学者である。
 藤田は若いとき、竜巻の中に下降気流のあるのを見つけて論文を書き、シカゴ大学に送った。アメリカはメキシコ湾の暖かく湿った空気とカナダの冷たい空気がぶつかり合う「竜巻大国」で、その大きな被害は絶え間がない。論文を読んだ大学はすぐに無名の藤田を招聘することになった。
 藤田の渡米は1953年、33歳のときだったが、竜巻の調査研究を進めているうちに、1975年イースタン航空66便がニューヨーク・ケネディ空港に着陸しようとして滑走路の手前で墜落、乗っていた115人が死亡する大きな事故が起こった。
 この事故について、米運輸安全委員会(NTSB)は、パイロットの操縦ミスが原因という事故調査の結果を発表した。しかしイースタン航空は納得できず、藤田に詳しい調査を依頼してきた。そして、ほぼ1年後、藤田は事故の原因は「ダウンバースト」と結論づけたのである。
 
 では、ダウンバーストはどのようにして航空機を墜落させるのか。それは雷雲の中に発生した下降気流が地面に衝突し、爆風のように放射状に広がる。その爆風の中へ旅客機が入ってくると、まず向かい風を受け、機首が上がって速度が落ちる。そこでパイロットは操縦桿を押して機首を下げ、速度を上げようとする。
 そのとき機体は下降気流の中心部に達し、大きく沈下する。パイロットは今度は操縦桿を引き、エンジン出力を上げようとするが、機体の反応が間に合わぬまま放射状に広がった爆風の向こう側に達する。すると激しい追い風を受ける恰好になり、当初の機首下げのまま地面に突っこむのである。
 これが藤田の名づけた「ダウンバースト」による事故原因である。なお、この現象を「マイクロバースト」という人もあるが、これも藤田の命名で、彼はマイクロ(小さい)バーストとマクロ(大きい)バーストの二つに分けた。マクロバーストは直径数キロ以上の大きな吹き下ろしで、風速も毎秒40メートル程度だが、マイクロバーストはごくせまい範囲に発生し、風速は毎秒80メートルほど。この強風が航空事故をもたらすのである。
 しかし、藤田の努力は事故原因の発見ばかりでなく、その事故を如何にして防ぐかに至る。そして当時開発されたばかりのドップラーレーダーによって風の状態を検知する方法を編み出し、今では世界中の空港がドップラーレーダーを備え、そこで離着陸する旅客機はダウンバーストを避けることが可能となった。
 
 ここに至るまで10年以上。イースタン航空を含め、パンアメリカン航空(1982年、死者153人)、デルタ航空(1985年、死者137人)と3件の大きな事故が離着陸中に発生した。ほかにもダウンバーストが原因と思われる事故が頻発し、1983年にはレーガン大統領を乗せたエアフォースワンがアンドリュー空軍基地に着陸しようとして、危うくダウンバーストにぶつかりそうになったこともある。
 そうした危険性を取り除いた藤田博士は、さまざまな反論を受けつつも「不世出の気象学者」として「先駆者であり、開拓者であり、革新者でもある」道を歩みつづけた。だからこそ世界の空を救うことができたのであろう。
 多くの人に刺激を与える本である。

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2017/06/21 16:01

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2020/12/13 00:42

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2017/09/12 20:43

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2019/06/12 17:24

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2017/08/10 20:56

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2017/09/05 11:20

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2017/09/17 14:51

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2017/10/01 21:12

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2017/10/15 10:44

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2017/11/04 20:02

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2017/12/10 16:55

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2018/03/01 21:35

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2018/03/18 22:31

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