紙の本
読者に勇気を与えてくれる秦建日子氏の連作傑作小説です!
2020/06/11 11:22
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、小説家、劇作家、演出家、脚本家、映画監督と多くの肩書を持たれ、多方面で活躍されている秦建日子氏の感動の連作小説です。同書は、およそ200頁というそれほど多くない頁数に5作品が収録されています。そして、すべての作品の主人公がそれぞれ同じ世界で大小様々なつながりを持っています。さらに、どの主人公も人生の壁にぶちあたっています。例えば、早期退職を迫られている55歳の男性会社員、なかなか芽が出ないドラマ脚本家、離婚目前のキャリアウーマン、いつまでも彼氏の本命になれない恋から抜け出せないアラサー女子などです。そんな主人公たちが「天国に一番近い島」で知られるリゾート地「ニューカレドニア」をキーワードに、不思議に関わりあっていきます。一体、どのように関わっていくのでしょうか。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい一冊です!
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無難に面白かった。
天国に一番近い島・ニューカレドニアをキーワードにした、連作短編集。
私は「ニュー彼トニー」が一番頭に残った。この話も最終章で繋がるのだけれど、
なんというかモゾモゾする感じが残った。うまく言えないけど。正しい恋愛って何だよー。
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今が思い通りにいかなくても、何年、何十年後かに思わぬ再開を果たすことがあったり、新しく何かを始めることができる。
かといって、何時だってなにか不幸が降りかかる可能性だってある。
「今まで、自分を曲げずに生きてきて良かった。」
「何が起きるか、それは最後までわからない」
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「はたたけひこ」と読むそうです。この著者、初読みのはずだけどどこで見たんだっけなぁと思ったら、『アンフェア』の原作者。そして映画監督としてのデビュー作が『クハナ!』でした。
連作短編5つ。キーワードは「ニューカレドニア」。話のきっかけをつくるための島名だったり、およそ女子大生が発したと思えないオヤジ風ダジャレだったり。そして最後は本当にその島で。
年齢も職種も異なる人たちが登場して最後に繋がる作品はもはや珍しくないけれど、サラッと読めて読後感も良し。自分のダメさ加減ときちんと向き合えるようになりたい。いっぱい泣いたらいっぱい笑おう。そんな意味が込められた素敵なタイトルだと思います。
送信したメールを読まずに消してくれとつきあっている男から言われて、「素直に読まずに消す女がいたら紹介して欲しい」には笑いました。
映画『クハナ!』の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/910b01179e89193b92119b0206259945
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いろんな人生が交錯して、最後には希望。からりと晴れる。その読後感が爽やかで好きだ。
たぶん実際たいがいのひとの人生はそんなうまく晴れない。だからこそ、物語の中だけは明るく晴れていて欲しい。
ニューカレドニアに行ってみたくなりました。
「アリゼの涙」感じてみたいです。
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上手く生きていけない女性の気持ちがすごくよく書かれていたと思う。自分にそっくり、というか30近くの女性が考えることは同じなのかなぁ。
失敗することは怖くなくて、がむしゃらに頑張ってるといつか自分が見えてくるのかも。
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初めは登場人物にあまり共感もできないし、うーんと思ったけど、後半は短編のそれぞれの登場人物が繋がって盛り上がって最後も希望を持てる終わり方でよかった。
ニューカレドニアええな。
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この本は何なんだ~~
読者の心の奥底に爆弾を置いておいて、尚且つ、手榴弾を投げ込んでくる。
その瞬間をスローモーションで見せながら、幸せの噛みしめ方を教えてくれる。 そんな1冊である。
建日子のケッサクである。
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人生は一度しかない。
分かっているつもりなのに、日々の事柄に追われて、終わってしまう。変え方も分かっている。どうしたら、それが実行出来るのだろう。何が、背中を押してくれるのだろう。
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連作短編集。
繋がっているのがわかるのだが、再度、この人は、、、何処で出てきた人?だっけと、読み返してみた。
作者は、この意図も考慮して描いたのか?とも、、、、。
でも、何が何でも、ニューカレドニアが、一番の楽園の場所に描かれている。
新潮社から、2009年に「明日、アリゼの浜辺で」と、題されていたら、手に取ったかどうか?
この題名で、なぜかしら、人生の歯車が、合わないのか?不器用に思った通りに過ごすことが出来ない人達、、、、
そして、自分の人生の進路に迷った時に、どうすれば一番幸福になれるのか?と、戸惑ったことが、スッキリと、青空の見える空が、想像される題である。
ちょっとしたことが、背中を後押ししてくれる。。。。
でもでも、よく考えたら、父親が、家出をして、全然今まで縁の無かった仕事に興味を持つ迄は、良いとして、、、、その残された、妻、子供たちの戸惑いはどうなのだろうか?
母が亡くなった息子は、今まで、大学への進学に優秀な勉強、食いはぐれの無い就職目的は、親孝行だけのもので、自我を抑えていたのか?
そして、その彼女も、自分のやりたいことを優先してくれる人と結婚したのに、結局は別れてしまったのは、物足りなかったのか?
良い方ばかりが、描かれて、読み終えた時は、良かった!と、思って、本を閉じたのだが、、、、
幸せになった人の周りはどうだったのだろうと、考えしまった。。。。。
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2年前くらいに、タイトル買い。
お話はあまり、ぐっと深く深く、ではないのだけれど。
意図がわかり過ぎてシンプル過ぎる故に…。
でも、漂う色が、なんとなくよい。
海の似合わない「父」。似合わないことをしてみたくなって、バカなことをしてみたくなって、ふとひとりでニューカレドニア。
もっともっと、間違えていい。と、娘に話す言葉。
人は海から生まれたと、何かで読んだ。
だから物思うとき、海に行きたくなるんだって。
そしてやはり、タイトルかな。
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ニューカレドニア…このワードを元に様々な人々が絡みあって。と、よくある話ではある。よくある話でしはあるんだが、変に凝ってなく個人的には纏まっていたと思う。ただ、あまりにもありふれた話と展開で、記憶には残り難い作品ではあるかと。
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著者は男性か?まぁどちらでもいいのだが。かなり軽いタッチの小説だった。ケータイ小説的な感じだろうか。短編から成り、そのどれもにニューカレドニアが出てくる。また、短編の中でわき役だった人が順繰りに次で主役になるという構成。
エンターテイメントとしてはいいのだが、目新しさがないかな。でもニューカレドニアには行ってみたくなった。
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キーワードは「ニューカレドニア」です。
何気ない日常の中に起こるちょっとした変化が、何かを変えたいともがく主人公たちを後押ししている感じ。
生き方も幸せも人それぞれ。
決めるというのは難しいけれど、行動しないと何も変わらない。
ありえないほどの偶然と奇跡。
だけど不自然過ぎるということはなく。
社会っていうのは、こうやってたくさんの関わらない人たちとの繋がりでできているんだろな。
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いろんな
話が
一つに重なる。
ありそうなんだけど
ただの短編とちがって
ワクワクが増していく
ハッピーエンドは
やはり
好き。