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テンポの良い
2017/07/17 22:37
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
売野さんの新刊。
軽いタッチで、都会の孤独な人たちの物語が進みます。
絵がかわいいし、こういうのも嫌いじゃないけど、若干の物足りなさはあるかも。これは続巻があるのかな?
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短編集の方が好きだけど、やっぱりこの人の漫画のモヤモヤする感じが好き。
「この子ください」みたいな家庭の風景いいな
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あ、前に読んだのにレビュー忘れてました。うーん、普通。印象はちょっと薄いです。いい話風だったけど、残念ながらたまの心には響かず。サブカルっぽい感じ。あくまで「ぽい」(^◇^;)
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んー、最近良い作品にこぞって巡り会えていたからか、ちょっと期待はずれだった。「占い」っていう題材が、そもそも好みじゃないからなのか、それとも主人公の主体性のなさ、情けなさが嫌いなのか。
あと、どの作品もそうだけど、作者の情報ってないほうがいいとおもう。
変な先入観を持ってしまう。単純な読者なので・・・・・。
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あ、これは…いいな、好きだな。キャラクタも絵柄もかわいくて好み。
キャラクタみんなに共通なんだけど、ほんとの自分ていうか内心と、人に見せる用の虚勢じみた自分があるとして、どっちも自分、というよりも寧ろその間で揺れ動く運動体こそが人間自身なんだろうかなあ、というオーラを滲ませているような。「薔薇だって…」は出たとき気にはなってたんだが手にとりそびれてた。もう一冊の作品集といっしょに読むか!楽しみ。
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巻末についていたおはなしのほうがすきです。お母さんのためになんでも我慢してしまえるのがうらやましい。
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[漫画] ロンリープラネット
http://orecen.com/manga/lonelyplanet/
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こんな絶妙な空気、哀愁、ときめきを生み出すひとがまさか(たぶん)同世代なんて!そっちにびっくりしちゃった。
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裏表紙の作品紹介に「売野機子が描くのは『偽占い師』と『秘家族』(偽と秘には○がついてる)」とあるが、編集学校的に言えば「『秘占い師』と『偽家族』」とも。2作収録。どちらも秀作。そして、私にしてみれば久々のヒット。
どちらの作品も、人がエッジの上にいるような危うさで繋がっている。いつでも切れていていつでも繋がっているような。
その絶妙さがとても痛い。し、辛い。
ホントの自分を見て欲しい。でもホントの自分を見られたら、みんな逃げていくの。誰も信じてくれないの。
ただただ、シンプルに。人とつながりたい。つながっていたい。それだけなのに。
イケメンであるという特性を持つがゆえに、その部分に人が吸い寄せられ、「からっぽ」である真実の自分をさらけ出せない男。さらけ出せないところへたまたま「占い」というツールが自分にあって、それがフィルターとなって防御にもなり毒にもなり。
イケメンであれば嘘つきでもいい。占い、嘘つき。人はそこしか見ていない。しかも、嘘をつかれていると思っていない。そういう当世のお遊びのような約束事からはぐれざるを得ない男のロンリープラネット。
誘蛾灯のように吸い寄せられる者たちの孤独も痛い。「ホントの自分」は、さらけ出したらおしまい。どこかにそっと仕舞っておくようなものなのだ。おそらく。
だから、人は「出会い」に期待する。こんどこそ。こんどこそ。
それに応えられない己(相手)の辛さ。人が孤独を抱える構図。そこを絶妙に突いているのが本作。
初期の大島弓子をも思わせる作風。
FBでの付き合いにこの作品の世界観を置き換えるとさらに絶妙。
私はわりとおもしろがられる方です。そして、わりと勝手に去っていかれるんですよ。
だから、人との出会いは慎重になるんですよ。奇妙な期待もしませんねー。
相手も自分もできるだけ傷つけないよう、誠意を持ってやりますが、やっぱり未熟ですから。
化けの皮は剥がれます。その奇妙な気遣いが孤独を呼ぶのです。
そんなあらかじめ割れた卵のようなものを後生大事に抱いている者にとってはとても痛い、『ロンリープラネット』。
あと、血のつながりだけが家族ではないとはたまに言われることだけど、ここでの「家族」「夫婦」の形はほんっっっとに絶妙。
それぞれの抱える秘密と孤独という利害が瞬時折り重なったときが「本当の出会い」。それは「奇跡」にちかい。
それが巻末収録の『その子ください』。
「僕たち長らく戦友だった」。
いや、長らく、でなくともよい。
ほんの少しのあいだだけでもいい。
僕たちほんの少しのあいだ、戦友だった。
それぞれの「秘密」を抱えたまま、そのあいだあいだをつないでいくのが日々。人生か。
こんなふうに書くと重い作品に思えますが、少女漫画のコメディー風味だし、読後感はとてもいいところに落ちますよー。
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売野機子さん。
心がストンと落ちる、間を描く人。
だから読んでいると無理矢理ではなく自然に、心が楽になっている。
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タイトルと、絵柄に惹かれて購入しました。
すごく良かったです。
何度も読み返して、その度に心象描写に深みが出てくる、これからも大切にしていきたい作品です。
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常盤一郎という無趣味・無特技・引っ込み思案な青年の物語。
あまりに容姿端麗なため、穏便に暮らしたい本人の意図とは裏腹に、昔から過剰に周囲が色めきだってしまうことが悩み。
もう少し、全体的に登場人物一人ひとりの気持ちの終着点が丁寧に描かれていくとよいなぁと思ったが、占いというテーマは斬新だった。
短篇「その子ください」は、一般的な形式から外れた家族の愛の形を上手くまとめていて面白かった。
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表題作は、他人とのつながりを巧く保てない人々を星々に例えて描く中編。
主人公の占いに木星等の単語は出てくるが、語呂が良いから選んだだけで、惑星(プラネット)に大きな意味は無さそう。
頻出する夜空の星は殆ど恒星だし、主人公のイメージはスペースシャトルだ。
話が散って纏まりが無いようにも感じるが、「混沌」を意図してのことだろう。
その中でも特に作者が一番描きたかったのは、表紙絵の妙齢の男女の中で明らかに浮いている、精神遅滞のおばさんかもしれない。
ビジュアルや話の重さの点で、恋愛主体の少女漫画で描くには不向きだと判断し、脇役としてこっそり登場させたのではないだろうかと深読み。
泣かせるところはしっかり泣かせに来るし、合間にはクスリとくるようなやり取りもあり、いいバランスだった。
巻末の『その子ください』は文句ない出来。
未熟ながらもそれを自覚して、強く優しくあろうとする主人公の心はとても美しく、感動させられた。
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雰囲気を楽しむ漫画。ふわ~っと飛ばしてふわ~っと落ちる紙パラシュートのよう。
主人公の美青年は、地味専なんかな。最後のタイヤキ屋のお姉さんとのくだりが素敵。
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少し寂しくて、とてもとても優しい機子さんの漫画。
気が付いたら涙がぼろぼろ出てしまった……。
でもね、みんなしあわせになるの。そんな正統派少女漫画。