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ようやく読了!
大作でした……!
前の巻の終わりでヴァンとホッサルが出会い、この巻は解決一直線……かと思いきや、ものごとってそう簡単には行かないし、予測通りにもいかないし。この巻も人が入り乱れ、誰が何の思惑で動いているのやら……。
とにかく、最後に「鹿の王」の意味、プロローグの光る葉の回収がなされました。すべてがここに繋がったのかと思うと、これはすごい本だ。テーマも深い。小中学生には難しすぎるだろ、間違いなく。
ユナ、ヴァン、サエには穏やかに幸せに生活していってほしい。
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最後の方は複雑でわかりにくかったが、まあ面白かった。
生命についての記述・考察が長くて読み飛ばし気味になった。きっと一番リキ入れたところなのだろうが・・・
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ようやく読み終わった。
終始、異世界にトリップしてる感じ。(入院とかの)まとまった時間が取れるときに、また一気に読みたい。
そしてファンタジー要素だけではなく、医療小説の要素も絡み合っているのが面白かった。菌とは?それで組成される人体とは?その行動原理は?……現代ほど最新技術がないからこそ自然に本質に迫る姿は、色々と考えさせられた。
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やっと読み終わったー。生きるとはどういうことかを考えさせられました。上橋さんのあとがきもとても良かった。
願わくは、差し伸べられた手をもう一度ヴァンにはとってほしい。迎えに来てくれる人たちがいるって、素敵なことですね。
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全巻読了。
この疲労はなんだろう。
生き物の長い歴史と それに比して見れば
一瞬に過ぎない人間、民族、国家の歴史。
そのようなものが等しく内側に抱えるものを
すべて見せられたような とてつもない
心の疲れを感じている。
病とは何か。病むとはどういうことか。
1つの中に多くのものが共存し共生することの
本当の尊さを知ることができたと思う。
同時に…その尊さを知らぬ者たちの哀しみにも
触れることができたのではないかと…思う。
この作品に凝縮されたものは 例えようもなく
多くて大きくて広過ぎて…とらえきれないが
それでも感じるのだ。こめられた思いの尊さを。
偉大な物語。私はそう呼びたい。
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最後のページをめくり、エピローグがないかと探してしまった。
鹿の王たる運命というか、宿命というか。わかっていてもハッピーエンドを願わずにはいられない。
ヴァンが孤高が故の愛されキャラで
四巻あっという間。
上橋先生、サイコーです。
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ヴァンの行動が自己犠牲の方向に向かっているように感じた時から、もしかして悲しい終わり方なのじゃないかと気を揉みながら読み進めたけど、結局読者の想像に任せられるような結末だった。
ハッピーエンド好きとしては少し物足りない終わり方だったけど、きっとこの先にも本には収まりきらない物語があるのだと思うことにする。
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とうとう終ってしまった。感無量。ユナとヴァンは絶対に離れられない絆で結ばれているんだ。それがすごく嬉しかった。ヴァンは「鹿の王」となるべく、自己を顧みずユナを置き、離れていこうとしたけれど、ユナの血がそれを許さなかった。本当にすごい。こんなエンディングになるなんて想像していなかった。快哉を叫ぶとはこのことか。物語、冒険はまだまだ続きそうだけれど、私たちが関われるのがここまでかと思うととても寂しい。また何かのカタチでヴァンやユナ、サヤたちに会えるといいな。ユナがどんな女の子になっていくのかとても楽しみだ。
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鹿の王の完結編
ホッサルとヴァンが出会い、黒狼熱の秘密への扉が開かれた。
どんでん返しの上に、さらにどんでん返しの息つかせぬ展開。一方的な悪はおらず、複雑に絡み合った状況から、最後に肉親を亡くし、黒狼熱から生き残ったヴァンとユナが争いから抜けだし、生命を救う道を突っ走る。
正邪、勝ち負けがはっきりした結末ではないが、明日への希望がみえる最後だったと思う。
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読み終わってしまった〜
ヴァンの民族の『独角』という生き方も『鹿の王』の言い伝えがあるからこそ 許された生き方なんだろうな
生きる死ぬを 国 民族 個人 から 細菌まで いろんな角度から その営みを繰り返し語る物語でした
ああ もう少し この世界に浸っていたかった〜
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いやー、面白かった!文句なしに面白かった!そして遂にというかなんというか、読み終わってしまったなぁ…明日からはヴァンやサエ、ユナちゃに会えないのかと思うと淋しいなぁ。あ、あとマコウカンも何気にお気に入りキャラだったなぁ。
こんな感じで登場人物が皆魅力的なのは言わずもがな、どことなく東洋と中東を思わせる文化と西洋的な要素もちりばめられたモザイク的な世界がすばらしい。舞台となる東乎瑠、アカファ、オタワルといった国々がファンタジーの中の世界でありながら、きちんと地に足のついた実体感のある存在だったのが良かったなぁ。
この作品、もし映像化するなら実写じゃなくてアニメでお願いしたいな。
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「鹿の王」の真の意味に心が震える。アカファの王は、その他の国の王たちは「王」たれるのか?最後の最後まで入り組んだ人の思惑と事情に気を抜けなかった。そういうしがらみから生きている限りヴァン達も誰も、これからも抜け出せないのだろうが、皆、生きる喜びと共に命を燃やして生きて欲しいと願う。
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面白かった!!もう本当に面白かった!!
先が気になるため、スラスラ読んでしまう半面、矛盾してるけど、終わってほしくない感情が半面。そんな感情になれました。満足。
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2015年の本屋大賞受賞作です。
死を諦観している戦士団「独角」の頭ヴァン、かつて存在したオタワル王国の医術師・ホッサル。
二人の数奇な運命から、やがて訪れる邂逅。
脇を固めるキャラクターも個性的で侮れない。
そしてもう一点、この小説の特徴は、ファンタジーと生物学が融合した、今までに無い世界観であることです。
物語の中核には伝染病が深く関わりますが、この要素が加わる事で、作品に更に奥行きが出ているように感じます。
壮大なスケールの物語に仕上がっています。
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壮大な物語に完、ではなく広がりを持たせた終わり方。
さまざまな民族、生きてきた環境や生きる目的も違った人たちが、ただ家族のような絆を頼りに生きていこうとする最後。それが今までじっくりと描かれてきたので、一層感極まる。
ヴァンと父親との会話がすごく心に残った。
鹿の王なんて英雄に祭り上げるな、そのような才を持ったものがいるだけだ、みたいな話から、命のあり方のようなものを感じる。自己犠牲を美しいとしない。
最後、そのヴァンがやれるものがやるだけだ、とばかりに最期を遂げようとしていた時は、生きてほしいと切実に願った。
ユナちゃんの明るさ、サエの愛情が物語の救い。なんかユナちゃんがいるならこれから大丈夫だろう、という気になるもんな~
ホッサルもこれから色んな意味で強く、いい医者になるだろうな~
政治、民族、医療、家族愛、いろんなものがさまざまに混ざり合ってるが深く広く、素晴らしい物語だった。