アニメ哲学という新しいジャンル
2021/05/03 17:01
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投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る
「哲学」とは知ることについての学問であり、哲学することの第一歩は自分で考えると言うことだそう。
哲学というものに全く触れてこなかった人間にとっては、ジブリ映画という身近なテーマで、各章ごとに考えるためのヒントが明記されていたため、楽しく思索することができました。
哲学科作品への思い入れか
2017/09/24 01:14
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジブリ作品で哲学。哲学の対象は人間の多様な営みに向けられるようです。見開き2ページで1エピソード(テーマ)、それぞれの作品のいろいろな場面を取り上げて筆者は哲学してみせます。果たしてそれは哲学的考察なのか、筆者のその作品への思い入れの披瀝なのか。両者の比率はページごとに揺れているようにも思えました。それでも、哲学が頭の中だけの絵空事ではなく、生活の中でその種を見つけることを示してくれているものだと思えました。
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投稿者:ゆん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分では気づかなかった見かたを知ることはできました。でも、個人的には「崖の上のポニョ」の映画観て意味がほとんどわからなかったから、もっと細かく紹介してほしかったなぁ。
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投稿者:りつか - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の思い込みによる感想集といったところ。哲学やヒントと言う割には、考えるきっかけにすらならなかった。
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ベストセラー本を沢山出している
小川仁志さんの新刊。
特に
風の谷のナウシカと、紅の豚の章は
なるほどーそんな見方があったのかー
と思った。
話の小ネタになるので良い。
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「哲学する」というか、隠されたことばやメッセージを読み解く、という感じ。その捉え方は人それぞれでよいので、著者の考え方も数ある考え方の1つ、ということで。
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今まで何気に見ていたジブリアニメだか、この本を読んだ後、もう一度アニメを見ると、見方、捉え方が変わる今日がする。
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ちょっと変わった哲学入門書、初めての小川仁志。
ジブリアニメの登場する様々な事象から「風とは何か」「もののけとは何か」「魔法とは何か」といった疑問を提示し、哲学的見地から一つの妥当解のようなものを探り出していく、ちょっと面白い試みの読み物です。
観た作品の考察は大変楽しいのですが、未見の作品は今一つピンときません(当たり前ですが・・)
ジブリファンは、私よりもっと楽しめる内容だと思います(^_^;)
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みなさんはジブリ作品を見たことがありますか.日本人ならきっと一度は見たことがあるでしょう.「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」は公開から数十年たった今でも,子供たちに人気の作品です.しかし,今再びそれらを見返してみると,子供のころとは全く違った視点で見ることができるはずです.
かつて宮崎駿は,ディズニーの作品が「入口と出口の敷居が低い作品」と例えられるのになぞらえて,ジブリ作品を「出口の敷居が高い作品」と例えました.ただぼんやりと鑑賞するだけでは,監督が伝えたいことは読み取れないということでしょう.我々は,作品にはっきりとは描かれていない“真の”テーマを読み取ろうとすることで初めて,本当にジブリ作品を鑑賞したことになるのです.
この本は,これまでに公開された10の作品について,それぞれに登場するキーワードをヒントに筆者なりの考察を述べています.ただ,筆者が哲学者であるとはいえ、その解釈が正しいというわけではありません.100人いれば100通りの解釈が生まれるはずで,そのうちの一つとして,こういう捉え方もあるんだという視点でこの本を読んでみてほしいです.筆者の解釈には納得のいかない部分もあるかもしれませんが,そう感じることにも意味があると思います.この本を読むことで、ジブリの楽しみ方が少なからず変わることでしょう.
本館3階東閲覧室(人文系) 778.77||Og
蔵本2階中央閲覧室 778.77||Og
あわ
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小川仁志とジブリ、アニメと哲学というなんともワクワクする組み合わせ。期待を持って読みはじめたのですが、少し期待外れでした。
ジブリアニメの「哲学性」についてはすでに多くの方が色々な文章を発表されています。同じ文庫というフォーマットでも私が非常に面白く読んだものに文春文庫の「ジブリの教科書」シリーズがあります。ただ、これらの多くは文芸評論、批評というジャンルの蓄積だと思います。私が知らないだけかもしれませんが、著者も言っているのでその通りなんだと思いますが、哲学という視座からジブリに取り組んだ作品はない(あってもレア)だと思います。
期待は高まります。
ところが読んでみると「哲学」を感じられないのです。
入門書ということを割り引いても。
まず問いたいのは著者の「哲学」が何か、ということ。まえがきにもはっきりとは書いてないんですが、全体から判断すると「哲学的=深い考察」という言葉が繰り返し出てきますのでこれが著者の「哲学」の定義だと思うのですが、本書が哲学しているかというと、やや疑問です。
入門書という点は考慮しても。
理由の一つ目は、本書が「AというアイテムはBという概念の象徴である」というテンプレートに従った分析が非常に多いからです。象徴分析それ自体はとても面白くて知的興奮度の高いツールなので否定しませんが、冒頭で述べた文芸評論の得意分野ですでに膨大な蓄積があります。そうではなく、哲学的な何かが欲しかった。
理由の二つ目は、論理展開にジャンプが多く、(私の考える哲学ならではの思考としての)掘り下げていく感が途切れ途切れになってしまうからです。
例えば、『ハウルの動く城』を題材に帽子とは何かについて考察していくところ。結論として「『帽子』とは、人の見た目の象徴」が挙げられます。この節全体としてはこの結論の通りで、挙げられている例の多くにも納得がいくものですが、一箇所、とても引っかかるところがあります。
ソフィーは帽子を縫うのが仕事ですが、彼女が魔法のせいで若く見えたり年老いて見えたりするキャラクターであるのは、帽子の本質と重なっていて興味深いものがあります。
彼女の姿は若くてきれいなときと老婆になったときとではまったく異なりますが、かぶっている帽子は同じです。つまり、帽子によって、彼女の本質が変わっていないことを表しているのではないでしょうか。(p.177)
帽子は「見た目の象徴」といっているのに「見た目ではなく本質の象徴」と反対のことを言っています。その間をつなぐ掘り下げが欲しいのですが、書かれていません。
このようは論旨のジャンプが目についてしまい、哲学を楽しむ読書になりませんでした。
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試し読みして楽しそうだったのに期待外れだった。
哲学的でもなければ、メタファー隠喩の解説でもない気がする。ジブリや作中の装置をとっかかりに自分のことを考えたい人はいいのかも。
各トピックのまとめを一言でいっていて、飽きさせないようにしていたけど、まとめがあるからかえって陳腐な印象になっていたのが残念。
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自分のペースでじっくりと理性で考えるのではなく、アニメを見ながら何を「感じ」たかに重きを置いているため、本としてはテーマの掘り下げが浅く論理の飛躍が多かったように思うが、物語のどこに着目し問いを立てるか、という点においては、見逃していた視点もあり勉強になった。
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幼い頃から何度も繰り返し観ているジブリ作品だからこそ、そのシーンを頭に思い描きながら読み進めることができ、こういう視点で解釈することもできるんだなあと、楽しんで読むことができた。
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ジブリアニメの考察を期待していたが、そこまで深掘りせず。哲学といってもそんなに深いものではない。しかし、改めてジブリ作品を読み直したくはなった。
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「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」までの宮崎監督の10作品について、哲学的に(?)考察する。 ジブリ映画を見た後の、なんとなく「あれ?」というモヤモヤした気分が少し解消されたような気がします。 このような考え方もあるのか・・・。という映画を見る際のヒントのようなものかも知れません。