単行本よりも減っている・・・
2017/08/24 04:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の庶民派かつその他大勢ではない視点が好きで、単行本時も読みました。
期待の文庫化!、ですが、単行本のときより少し減っています(時事ネタ過ぎて今読むと意味が通じない・自分として出来が納得できない等の理由により)。
だったら新しい書き下ろし分をつけてくれてもいいのに・・・。そうするとより時差が広がるからだろうか。
でも、あとがきは新しくなっています。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日ゆるくあれこれ思うことが書いてあって
読んでいて楽しかった。
あるある!と膝を打ちながら読んだ。
とはいえ、あんなにスルドく的確に捉えられるのは、著者ならではだ。
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地味でも、アホでも、生きてゆけます……脱力系エッセイ集
検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。日々のささやかでどうでもいい出来事を〝マヌケ面白〜い〟視点で綴る、超庶民派芥川賞作家による脱力系初エッセイ集。
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面白かったです。すごくどうでもいい事ばかりですけど、とても落ち着きます、読んでいて。
こんなどうでもいい事で良いんだ…ってちょっと気力が戻る感じです。非難の言葉ばかりが目に付く日々に疲れるので、津村さんのエッセイ心地良いです。
どうでもいい事だけど、でも心に残らないかというとそうではないのですごいです。小説もエッセイも絶妙だなぁ。
『「女が働くということ」についての原稿』の、「わたしには、わたしが稼いだお金で、こうやって遊べてて、それが大事やと思う」という津村さんのご友人の言葉良かったです。
高校野球のお話と、数珠のお話も好きでした。
「今年も、劇的な成長など期待せずにやっていこう。」
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失礼ながら期待したほどには面白くなかった。題名と木下晋也の挿絵に負けていた。目がすべってしまって、どこ読んだっけ?みたいな感じになってしまい、結局なにも残らない感じだった。
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とりとめーもない話だけど、津村さんってこんな人なのね!とか 日常のなかから作品につながったこととか そういうのが垣間見れてたのしかったです〜!
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ゆるいエッセイ読みたいと思って読んだ。ゆるいというよりは地味というか、小規模すぎる感じがした。
小説を読んだことがないからイマイチわからないところがあるのかもしれないけど、あえてのこ感じなのかも。
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1 今週の検索
2 まぬけな日々
3 まぬけな日々の楽しみ
4 作家で会社員
著者:津村記久子(1978-、大阪市、小説家)
解説:藤田香織(1968-、三重県、エッセイスト)
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日常を日常として、気負わず軽妙に文章にできる津村さんの筆力に感動しました。
純粋に愉しくて、「ためになる」とか「日常がきらめく」とか、そういった余分な要素がない、とても良い意味でライトな読感になんだか救われました。
次のエッセイが文庫化するのが待ち遠しいです。めちゃくちゃ面白かったです!
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お仕事小説でおなじみ、津村記久子さんのエッセイ。
個人的に、2019年の読書はじめ。
気のおけない友人と「聞いてやー、あのなー…」って、どうでもいい話をしたいとき・その話を聞いているときに近い感覚。個人としては好意的にとらえています。
どんな職業であれ日常があり、その中から発見がある。
「津村さんの作品の元ネタはこの話か!?」というものもあります。
心地いいグダグダ感をもって読了しました。
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初読み。『二度寝とは、遠くにありて想うもの』をレビューで知って興味を持ち、その前編となる本書を購入。芥川賞作家の力の抜けたエッセイを楽しんだ。そして、著者の友人ネタを読んで、三浦しをん嬢のエッセイと共通するように感じた。小説もエッセイも上手い。芥川賞や直木賞を受賞する実力がある作家であるからこそ、エッセイも売れるということに今更ながら思い至った。著者の小説もぜひ読みたい。
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著者、30歳くらいの時のエッセイ。同年代の方のエッセイが読みたくて読了。軽く読めて、活字を欲している時にはいいかも。芥川賞作家さんなのに、会社員やってるのがすごい。
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ゆるーいタイトルにひかれて手に取ったら、芥川賞作家のエッセイでした。
タイトルの通り、肩ひじ張らない、脱力した内容。表紙のイラストもいい味を出しています。
著者は、とにかくなにかあるとPCで検索をしている、普通の人。特別な生活をしている風もなく、金銭感覚も一般的(むしろかなり倹約家)。しかしさすがは芥川賞作家、ありきたりの生活の中でも鋭く、一種独特の思いを巡らせているのが、文章からうかがい知れます。
自分のダメな思考や行動を隠すことなく(隠すつもりもなく)しれっと掲載しているため、おもしろく、そして、悩んだりひがんだりしながらも自分流の生き方をしているタフネスを感じます。
また、一見のらりくらりとした彼女の思考が、気が付くと万人がうっすらと感じていながらも言葉にできていなかったようなさりげない違和感を引き出しているのところにも、鋭い着眼点を感じます。
そして、脱力感たっぷりの文章が、ふと文学的な色合いを帯びる時があり、ゆらりと立ち上がる芳香のようなものも感じます。なかなか油断がならないと思われるエッセイです。
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何か系統を付けるとするなら、脱力系エッセイ。
地味〜なんだけど、とても真面目で努力されている方なのでは…と勝手に想像。
あとがきにも書かれているように、自慢話も、ちょっといい話も、お説教も、他人の不幸も、全部疲れるけれど、何かちょっとだけ読みたい、という時がある方に読んでいただきたい。
何も考えずに読める一冊。
度々出てくる「ミシン目ロータリー」が欲しくなった。
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エッセイは、合う合わないが全てだと思う。
そしてさらに言えば、好きな作家さんのエッセイがそのまますごく好きか、と言われればそうではない。
津村記久子さんという作家さんが好きだ。彼女の文章は淡々としているように見えて、主人公の正義感が強く、内に秘めたエネルギーが溢れ出していて、いつも圧倒される。くだけた文体でユーモアを言ってきたかと思えば、皮肉っぽく鋭い指摘をしてきたり。そういうところが結構好きだ。わたしにとっては初めての津村さんのエッセイ。わくわく。
日常の細々したことに対する見方にクスッと笑ってしまう作品がたくさん入っていて読んでいて飽きないが、こちら側の持っている知識量と、彼女が好きなものに対して抱いている執着心についてゆけずに、いくつかの作品で置いてけぼりを喰らっている…!ドラクエとかは特にそうだ。
独特のリズム感やものの見方には津村さんらしさを感じるものの、わたしは彼女のエッセイよりも、小説の方が好きだなぁ、と改めて認識する。
でも、津村さんがこのエッセイでわたしたちに届けたいものは、「何も得られない読書」「どうでもよさ」であることのようだ。
となると、どうでもいいものを書いた津村さんに対して、わたしが改めて小説の方が好きだなぁ、なんて思うのは、これはたぶん、わたしが読書から得たいものがどうでもいい、ではないからなんだろう。
ちょっと息抜きに、とか思いながら、結局わたしは何かを期待してこの作品を手に取った!
が!しかし!
ここには何もない!
本当に!何も残っていないし、何も残らない!
でもそのことの素晴らしさよ…!
最近は重ための読書に疲れていたので、ちょっと小道に逸れる予定が、小道の手前で足踏みをしていたらしい。
読書を続けることで、やっぱりわたしは読書から何かを得たいんだなってことに改めて気付かされたし、そういう気付きがあるから、読書に疲れても、読書を続けるって大切なんだなって思った。
読むことを完全にやめていたら得られなかった感覚が、そこにはあった。
津村さん、ありがとうございます。
あとがきで津村さんが仰った通り、次は津村さんの小説で、お会いしたいと思います。