下手（したて）に居丈高 みんなのレビュー

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投稿者：読者E　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、「週刊アサヒ芸能」に約1年半連載されていたエッセイをまとめている。週刊誌らしく、1篇は隙間時間に読み通せるボリューム。西村賢太を熱心に読んできた層には、すでによく知る作者の人物像を確認できるが、1篇の短さにはやや物足りなさを感じるかもしれない。そもそもは、週刊誌のためのエッセイであったことを含みながら読みたい。

西村賢太初読者や、あまり西村賢太をよく読んでいない層には、短い各1篇の中に、作者の人となりが伝わるエッセンスとともに、時々の内容が織り交ぜられている。西村賢太に関心を持つ読者の最初の1冊には、何よりも小説から、とも思うけれど、小説以外で挙げるなら本書がふさわしい。

改めて早逝が惜しまれる。初出掲載誌を意識した構成が見事に機能している本書は、西村賢太の初読者および久しぶりに西村賢太作品に触れ直したい読者にお勧めしたい。

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投稿者：井端隕石　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

２０２２年２月に亡くなられた私小説作家のエッセイ集だが、作者の著作中一番内容が軽いというか、いかにも週刊誌の連載だなぁ、という印象。

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投稿者：まなしお　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

このエッセイ集は、西村賢太が芥川賞を受賞した後のものである。過去のエッセイ集と同様に自分のことを卑下するような所が多く見受けられるが、何か前と違って少し余裕が感じられるのは私だけだろうか？