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軍令部総長であった豊田副武氏の唯一の手記で、戦時中の海軍内部の生々しいやりとりから失敗の本質が見えてきます!
2020/09/03 09:33
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、明治生まれで、太平洋戦争中は呉鎮守府長官、横須賀鎮守府長官などを経て、1944年5月に連合艦隊司令長官となり、1945年には軍令部総長として終戦を迎え、戦後には戦犯容疑で逮捕されものの東京裁判では不起訴処分となった豊田副武氏の作品です。同書は、著者による唯一の手記で、山本五十六戦死後に連合艦隊司令長官を務めたこと、最後の軍令部総長として戦艦大和の水上特攻など断末魔の帝国海軍の各作戦を命令したことなどが、細かく記載されています。同書には、海軍内部の生々しいやりとりを通して、我が国の海軍の失敗の本質が見えてきます。今となっては貴重な史料です。ぜひ、一度、読んでみてください。
責任はどこまで取れるのか
2023/12/31 17:35
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
親本は昭和25年に刊行されているので弁明調なのは致し方ないとしてもマニラ攻防戦についての記述は頂けない。岩淵三次海軍中将の名前を出していないのはさておき第14方面軍司令官「山下奉文陸軍大将の統率下にあったわけである」と「海軍部隊が全部陸軍の指揮下に入ってから後」の出来事として陸軍に押しつけている。岩淵三次はマニラで自決しているし山下奉文と第14方面軍参謀長の武藤章は戦犯裁判で死刑になっているので「死人に口なし」だ。この出来事で厄介なのは山下奉文としてはマニラを無防備都市にするつもりだったのに岩淵三次がマニラを放棄するのを拒否して戦場にしてしまった事。霧島の最後の艦長として汚名を果たす機会でもしたかったのだろうか?こうなると岩淵三次が出来事の責任者になるので軍令部総長豊田副武海軍大将に責任が追わなければならなくなる。いくら戦犯裁判で無罪になったとしても、ここで責任を認めてしまっては道義的責任論を蒸し返してしまう。
ミズーリ号上での降伏文書調印を拒否して参謀総長梅津美治郎陸軍大将に押しつけた事も出て来ない。敵に降伏文書を署名するのは屈辱だとしても軍令部総長なのだから、ここばかりは「嫌だ」では困るのだが。
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