電子書籍
登山はしないが羽根田さんの本は読みます
2018/07/20 02:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきにある通り、普段の山岳遭難と異なり、遭難する家庭がなく出会い頭からスタートする感じでした。しかも正解はないので、まさに運任せ。山にはいる限りリスクはついてくるので、対策をするしかないのかなと。自分としてはますます山や出没報告のある地域には近づかないようにしようと思いました。キャラクタービジネスでは癒し系の巨頭が、現実では(攻撃的ではないとはいえ)殺傷力の高い動物というのが皮肉に感じられた。
投稿元:
レビューを見る
たまたま現在、中国原産の熊の赤ちゃんが生まれ、日本のマスコミは大はしゃぎで報道に熱を入れているが、日本にも野生の熊がいる。
そして、その熊はちょこんと座って、笹を食べたりでんぐり返しをしているような熊とは違い、自然の中で生きて、時として人を襲う。
本書は、日本で実際に発生した熊による人間の被害について、その状況を詳しく解説し、併せて熊の生態、攻撃などについても、詳しく、正確に、かつ分かりやすく解説してくれる。
北海道では、ヒグマ。本州以南にはツキノワグマが生息しているが、熊は深山を分け入った山の奥深くに生息している幻ではない。
人里のすぐそばに住んでいる。そして、自然の食物が足りない事態になれば、容易に人里に降りてきて餌を漁る。
特に昨今、自然災害や異常気象が多発しており、冬眠前の熊が十分な食料を採れないことも多いと思う。
上野動物園でパンダを見るだけでなく、初心者コースの山登りやトレイルラン、山菜採りなどで山に入る可能性があるひとは、一度は読んでおいた方がよい本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってホッとしたのは、クマを恐れる必要はない、ということ。
語弊があるかもしれない。クマに遭遇してしまったら、こうすれば助かる!というセオリーはありません。しかし、クマの生息域に入り込んでいく場合は、いつでもクマに出逢う危険があることは認識しなければならない。だから、クマのいそうなところに行かなければクマに襲われる危険はない!ということです。
「人間の生活が、動物の環境も変えてきた」。
クマを目の敵にする前に、この言葉の重みをニンゲンは考えなくちゃいけないのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
ヒグマよりツキノワグマのほうがずっと人を襲っているという事実に驚いた
アメリカクロクマより日本のツキノワグマのほうが攻撃性が高いのではという仮説もあるらしくこれからの研究に期待
投稿元:
レビューを見る
三毛別羆事件など、クマ被害(熊害)に関するルポは読み応えがあり、原始的な恐怖を呼び起こしてくれる。
また、登山を愛するものとして、常に熊の恐怖を刻み込んでおかなければと思い、この本を手に取った。
ニュースなどではぼかして表現されている被害(特に食害)が詳細に明らかにされていて、クマの威力、強さに衝撃を受けると共に大変勉強になった。ややグロ耐性は必要かもしれないが…。
現在に至るまで、クマ被害は絶えず起こっていること、どんどん人間のテリトリーに踏みいってきていることがよく分かった。
というより、人間がクマのテリトリーを冒しているのだ。
クマ被害から命からがら生還した人々が一様に「自然の領域に踏み込んだ人間の自業自得だ」と諦観しているのが印象に残った。
クマの恐ろしさをつまびらかにしながらも、かの森の主への畏敬の念が随所に溢れていた。ヤマケイらしい良書である。
投稿元:
レビューを見る
読了。
三毛別の巨大ヒグマとかは勿論のこと、ラブラドールくらいの熊でもこんな怖いんだ…と背筋が寒くなる実話集。クマの殺傷能力は、もう人間ごときがどうこう出来るレベルじゃない事がよくわかる。
これを読んだら、くまのプーさんとかくまモンとか笑ってられなくなる。
まして況や、冗談でも「キミィ!熊と戦いたまえ!」などと言ってはならない。
投稿元:
レビューを見る
日本各地で起こった熊による被害や熊の生態について細かく分析した本です。
熊について興味のある人は是非読んでください!
投稿元:
レビューを見る
近年、熊の被害が増えている。
特に本州のツキノワグマの被害が多い。
登山やタケノコや山菜狩りで山に入って被害に遭うケース。
また人里や街中に出没するケースもある。
熊の個体数が増えているという説と山中の食べ物が枯渇していて仕方なく降りて来ているという説がある。被害に遭った人達も関係者もおしなべて無暗な殺処分は控えるべきだと主張している。
熊の生態は、まだまだ不明な点が多く、遭遇しない工夫が一番ということ。
出会ってしまったらなすすべはなく、頸動脈と頭を守るしかない。
熊のスピードには付いて行けず、顔を狙って爪で薙ぎ払うという、そのダメージは計り知れない。
いずれにしても登山など、山に入る時は熊の存在を想定しておくことが大事だということ。
投稿元:
レビューを見る
著者の山岳遭難の本を読んでいるため、こちらも読んでみた。過去事例が途中ででてくるが、それ以外は解説などが多く、熊に興味があるわけではないので少しつまらなく感じた。
投稿元:
レビューを見る
文章が云々、というより、事例が怖い。クマが怖い。
登山などの際には、まさかと思っても、熊にあうかもしれないという自覚が必要だという警告の書。最悪、襲われたら頭と首だけ守ろう・・・。クマに反撃して「ある程度反撃には効果がある」とか言える人たちは、本当にすごいと思う。そして襲われたにもかかわらず「クマの住処に入り込んだのは我々だから」と言える謙虚さもすごい。
熊が食害目的で人を襲う習性を身につけたら恐ろしいな。。。
投稿元:
レビューを見る
山行中、何度か熊に出くわした。有峰から太郎平に登る道すがらの曲がり角を曲がったところで、親子熊にばったり。手が届くほどの距離だったが、向こうが驚いて藪に逃げてくれた。
本当に運が良かったのだということを、この本を読んで痛感した。
投稿元:
レビューを見る
登山やトレッキング、ハイキング、山菜採りに出かけられる方は一読を。
どこでも、誰でも熊に出会う可能性があるということが分かる。今まで大丈夫だったからと言ってこれからも大丈夫な保障はどこにも無いのだと思い知らされる。
クマの恐ろしさが半端ではないことがうかがえる。
体験談や事例報告は、戦慄が走るほど生々しく、実際に想像すると、体験された方々もそうだが「もう駄目だ」「これで死ぬんだな」と恐怖と絶望が入り混じることだろう。
特に、第1章の日高のカムイエクウチカウシ山のヒグマ襲撃事件が凄まじかった。(この事件について知りたくてこの本を手に取ったのだ)ヒグマの執着心が凄まじかった。そして事件の被害者の残されたメモが余計にリアルさを物語る。
昨今、クマの生息地が、開発や人間の都合による植栽で食べ物が失われており、餌を求めて行動範囲が今までとは違ったものになっている。そして、クマの駆除もハンターが少なくなったり、また、簡単に駆除することはできなくなってきているため、個体数が増えているという。
これを読んでしまうと、もう登山やハイキングは怖くて行けないかも。
もし、運悪く遭遇し、攻撃され、防御するときは、顔や頸を攻撃してくるそうなので、首の後ろを手で組んで肘を顔の横につけて首と頭をしっかり守り、うつ伏せになる姿勢が良いらしい。
でも、出来れば出会いたくない。
自分の比較的近所の散策できる森でも、数年前から、ポツポツとクマの目撃情報が相次いでおり、もう散策する勇気がない。散策にとても良い森なのだが。
投稿元:
レビューを見る
クマこっわ!一撃のダメージがでかい上に、狙ってくるのが顔というのがまた厳しい....。出会わないことがいちばんで、出会ってしまったら逃げられるかは運次第。