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紙の本
理屈では止まれない段階
2011/02/27 01:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多くの犠牲を出しながらも、紅天と蒼橋の和平はひとまず成った。紅天艦隊は撤退、連邦の平和維持部隊は解散となり、蒼橋は落ち着きを取り戻すかに見えたが、その後、紅天艦隊の一部隊が行方をくらましていることが判明する。
紅天の常軌を逸した作戦に、蒼橋の新弁務官となったムックホッファは、カビの生えた様な古い規程を持ち出して、蒼橋義勇軍を衣替えさせて対抗する。
動乱終結後、順調に昇進して中将となったムックホッファは、退官を間近に控え、蒼橋動乱で得た教訓を生かした組織を立ち上げようと動き始めるのだった。
てっきり売れなくて企画が潰れたものと思っていたので、無事に完結してよかった。今回のポイントは2つあって、ひとつは紅天が無茶をした理由、もうひとつが星海企業設立までの経緯だろう。
前者は現代日本の世相を反映した様な理由で、金はあるけれど中身がなく、やるべきことにあふれている世界をうらやんで自分に自信を失い、それを取り戻すために力を誇示するというものだった。わざわざこういう理由を設定したところに、作者が言いたいことがあふれている気がする。
後者は少し駆け足過ぎた印象がある。本来ならここがメインだったはずなので、もう少しじっくり描いた方が良いに決まっているが、そうできない理由があったのだろう。個人的には前半の物語の方が好きなので別にどちらでも良いが、やはりもったいない様にも思う。
紙の本
銀河乞食軍団
2015/09/10 00:35
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投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
鷹見一幸の宇宙士官学校のあとがきで紹介されていた本書を読んだ。はじめは「宇宙士官学校」より、砕けた感じで読み始めたことを後悔したが、設定がなかなか考えられていておすすめ。
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