紀元前の世界を年代別に俯瞰する!
2018/12/28 17:46
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで習ってきた世界史と違った切り口で、紀元前の世界を詳解説
地域・国別でなく年代ごとの世界、地球を俯瞰した歴史がわかる。
あの国とあの国が、同じ時代だったのか!
あの人とこの人が、同じ時代だったのか!
離れた地域も同じような流れで、国がつくられた!
各国史と地図があったら、理解がしやすいだろうなぁ~
まだ日本との絡みがないので、ちょっと寂しい。
「人類5000年史2」を待つ!
こんな本を探してました
2018/11/27 22:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はとにかく文量がとても多く、本を読むのに慣れていないと、読み始めるのに抵抗を持ってしまうかもしれません。
ですが、世界史が好き、世界史の勉強がしたいという方にはぜひ読んでほしい本です。私も世界史の勉強がしたいと思い、何か良い本はないかと思っていたのですが、本書は今のところ最も活用したいと思える本です。
最後に出てくる参考文献の量を見ると、相当調べた上でまとめられているという印象を受けます。
2回目を読んだので追記します。とにかく出てくる人名などが知らないものばかりで、読み進めても理解が追いつきません、
読みこなすには大分知識が必要だと感じます。
これまでなかった
2018/01/06 10:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほとんど積読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書版で読みやすい。これまで無かった歴史本。1000年、500年単位で章建てしており、章の初めに年表があると分かりやすい。
投稿元:
レビューを見る
生命の誕生から、人類の誕生、言語の誕生、農耕の始まりであるドメスティケーションから、文字の誕生で一気に文明が栄えてゆく。
その流れを世界全体を俯瞰して、知ることができる良書。
過去は、
未来を予見するのとができる唯一の材料だ。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
第1章 文字が生まれるまで
第2章 第一千年紀の世界…BC3000~BC2001
第3章 第二千年紀の世界…BC2000~BC1001
第4章 第三千年紀前半の世界…BC1000~BC501
第5章 第三千年紀後半の世界…BC500~BC1
<内容>
ついに出口さんが本格的世界史を書き始めた。まえがきによると、ライフワークになるようだ。1年1冊ずつ上梓していくらしい。新書版なので、詳細ではないが、ポイントが押さえられている。
投稿元:
レビューを見る
同時期に世界であったことが分かりやすく書かれている。
詳細でありつつも、くどくなく読みやすく感じた。
時々出てくる日本の存在感がこの本の特徴だと思う。
Ⅱが楽しみ
投稿元:
レビューを見る
【感想】
端的に言うと、出口氏がこのジャンルの本を執筆されるのは、少しお門違いなんじゃないかと思った。
勿論、この人の書いた本は面白い本が多いし、教養・素養の高さが窺い知れる名著ばかりだと思う。
実際、出口氏の執筆された本で何度も読み返すくらい好きな本は数多い。
そう思っているだけに、、、
このジャンルを執筆するというのは、ややおこがましい気がした。
いくら歴史に詳しく教養があるからと言って、このジャンルに手出しするのは正直無謀すぎる。
事実、少し根拠に乏しかったり、偏っていたり、どこかから拾い集めてきたような情報ばかりだった気がする。
餅は餅屋。
専門書はそのジャンルの専門家が書いた本を読んだ方が良いと思った。
【引用】
40億年前、海底の熱水噴出孔付近で好熱菌の生命「ルカ」が誕生。
地球上に生息した全ての生物の母。
当時の地球上には、太陽風という約10万度の熱を持つプラズマが強い放射線を伴って降り注いでいたので、太陽風の届かない深海以外では生命が生まれる事は不可能だった。
約10億年後、地球に磁場や電流が生じ、地球がいわば巨大な電磁石になった。
この磁石の力で太陽風が曲げられ、太陽風が地球に降り注ぐことがなくなり、生物は浅海に進出し始める。
浅海に進出した生物は、太陽光のエネルギーを利用して光合成を行う最近を誕生させ、こうして地球上に酸素が供給され始める。
10億年前頃に初めて多細胞生物が出現するようになった。
約6億年前に光合成の作用により大気中の酸素濃度が現在とほぼ同レベルになってオゾン層が出来始め、紫外線が大幅にカットされるようになった。
そこで初めて陸上にも生物が進出できるようになった。
1.45億年前から6600万年前の白亜紀に恐竜の時代が訪れる。
ビッグファイブ最後の大量絶滅で、爬虫類から哺乳類への転換が生じて新生代が始まる。
地球の寿命はあと10億年と言われている。
10億年後には太陽が膨張して地球上の水が全て蒸発してしまう。
地球の寿命は50億年、私たちはその中で既に40億年を生き抜いてきた。
投稿元:
レビューを見る
世界史の教科書や参考書は、エジプト、ギリシャ、メソポタミア、インド中国など一地域を一気に描いていく手法であるが、この本は100年同時代の各地域の動きを見てまわるのが面白い。改めて面白いと思うのは、各地域で政治、道具、言葉、思想など文明的営みが同じように進展していること。現在だと貧富の差があるように見えるけど、とても多様性があり豊かな人の営みがあったことに感動する。
投稿元:
レビューを見る
荘子は、寓話や警句(胡蝶の夢、大鵬や、井の中の蛙大海を知らず等)を多用して、人為を遠ざけありのままの世界(自然)を受け入れることを主張しました。そこには、上天・上帝信仰が全く見られませんし、性善説も性悪説も、ともに無意味なものとして排斥されます。おそらく世界最初の実存主義者であり、人間を自然・生物界の中に相対化した生態学者であったのでしょう。DNAを予見したと言えなくもありません。荘子は、タオイズム(老荘思想。道家)を大成しました。(p.194)
投稿元:
レビューを見る
文字が発明されて、歴史が記録されるようになった約五千年前を起点とした人類の五千年史を辿ったもので、本刊はそのうちの紀元前の三千年をカバーしている。
筆者は世界史についての知識も深いものがあるが、歴史の話に入る前に、地球の誕生、生命の誕生(熱水噴出孔説)、六度の大絶滅、東アフリカの現世人類誕生、言語の獲得、農耕・牧畜の始まり(ドメスティケーション)、といった大きな流れを説明する。オープニングトラックとして相応しい。そして、こういった大歴史と一線を画するのが、記録の誕生であり、そこから固有名詞による歴史が始まることを考えると、五千年前を起点とするのは理に適っていると言えよう。
エジプト、メソポタミア、インダス、黄河の四大文明を中心に世界は回る。この太古の昔から特定の個有名によって国は統べられ、そして争われていたのだと思うとそれがいかにして可能であったのか知りたいところである。ジュリアン・ジェインズがその著書『神々の沈黙』でそのころの人々が我々が今持つような形での意識を持っていなかったとする仮説を唱えたが、いったいにおいて何が起きていたのかは、興味をそそるところである。
ギリシア哲学、諸子百家、ローマの物語、などが語られるが、もう少しこの辺りも知識を積み重ねていいかもしれない。今からみると、鉄道や飛行機もなく、多くの科学知識もなく、系統的な医学も未発達、インターネットもモバイル機器もない時代において、人々がどのような力学で動き、考えていたのかというのは当然に興味が持たれるべき領域である。何より古来の出来事を元にした多くの物語を楽しむためにも一定の知識と理解が必要だろう。世界史は、あまり興味なかったのだけれど、もう少し学生のときにやっとけばよかったかなといつも思う。
----
『神々の沈黙』(ジュリアン・ジェインズ著)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4314009780
『人類5000年史II』(出口治明)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4480069925
投稿元:
レビューを見る
このシリーズがBC3000年頃から年前から2000年頃までの5000年世界史の概要編だとしたら、ちくま新書の「人類5000年史」シリーズは詳細版。一年かけて一冊目標だそうで、「一人の歴史好きの市民の趣味が高じたものに過ぎ」ないというには凄すぎる!このⅠは紀元前の歴史。
投稿元:
レビューを見る
文字の使用開始から現代までの人類5000年の歴史をまとめた本。Iでは紀元前の約3000年の歴史が書かれています。
本書では、歴史の始まりを「文字の使用開始」としています。第1章はホモ・サピエンスの誕生から文字の誕生まで。第2章から人類5000年の歴史が描かれています。
投稿元:
レビューを見る
世界各地の文明の進行が同一時間軸においてどうだったかを認識させてくれる。しかし、最初の方はいいのだが、だんだん時代を下るとかなり複雑化し、なかなかついて行くのが大変になる。
投稿元:
レビューを見る
世界の全地域を横断して、時系列に歴史を述べる意欲作の一作目。人類の誕生から紀元前0年までが範囲。
意欲作、ではあるのだが、企画に無理があるというのが正直な感想。
著者が以前著した「全世界史」の内容を詳述したいというのが執筆動機なだけに、広大な執筆範囲のなかで、結構細かな人物や事件まで取り扱う。
しかし新書の規模でこれを行うと、どうしても人名事件名の羅列という印象をまぬかれない。
勿論、著者は大いに工夫している。それらの事件の遠因から後の世への影響まで、常に目配りを忘れない。また政治史だけでなく思想史や芸術史にもしっかり焦点を当てているのも、著者の博識さを偲ばせる。
にも拘らず、結果として出来上がった意欲作は、正直、どの読者層にはまるのかよく分からない失敗作という印象。
世界史に全く触れたことのない人には、ハイペースであちこちの地域に話が飛ぶし、登場する人物も地名も事件名も非常に多く、ついていくのが難しそうだ。
一方で、ある程度の通史が頭に入っている人からすると、大半はおさらいのレベルに留まるし、歴史の「なぜ?」への踏み込みが物足りない。発見が少ないから、何より読んでいて楽しくない。
結局のところ、著者の自己満足に付き合わされただけかな。他の著作に比べると、「教養」に繋がらない一冊と思える。
投稿元:
レビューを見る
2021/03/19:読了
歴史学者ではない人の、人類史で、面白そうだと思ったけど、細かなディテールが積み上げられた本で、情報量がありすぎて、読むのが難しかった。
時間があるとき、じっくり読むと良い本。