紙の本
線から伝わる質感が堪らなく好きです
2017/11/26 22:23
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
再会した小学校の同級生二人が、ロケットを打ち上げて宇宙で映画を上映する計画にのめり込む。
細い均質な線だが、とっぷりと滴るような柔らかい質感が好きだ。
梨穂子さんの丸くて体温を感じるような頬っぺたに、テッペイを語る時の豊かな表情。風ではためく紙幣。ジェットの燃焼実験の熱。寒い夜に重い物を運んで荒くなる息。擦れて千切れたセーターのほつれ。飛び出し坊やはあのデザインが一番イイよね。そして原チャで走る背景は線からだんだんと点描へ変わることで注目を促す。
あ〜もーいちいち線が堪らん気持ちいい。
上映する映画の題名は謎。
コート着た帽子の男と二人の女?がロケットみたいな円筒を触ってる場面と、中心に女が居て遠巻きに大勢囲んで皆踊ってる場面ヒュ〜イ〜ヒュ〜イ〜。 海だか湖の浜辺を女が歩いてるエンドロール。漢字で「終」。
何の映画だ?これ。実在する映画かと思ってたけど、作者の創作なのかな?
電子書籍
先が読めない!!
2018/05/31 21:18
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロケット開発で一儲け、という大逆転物語なのかと思いきや、その思惑は初っ端から頓挫。彼がロケットを作る目的は、宇宙人に映画を見せることだから。お金なんかいらない、そうか…
試し読みのページ数なので全容は分かりませんでしたが、宇宙人が出てくるの?UFOが出てくるの?SF系の話、なんだろうけど先が全く読めません。
投稿元:
レビューを見る
表紙で悩んで悩んで買った(金欠だったんで)
いやぁ、表紙買い大成功、これを逃したら絶対損だ。
元来ロケット物に弱いのに、こんなにいい話ないよ。ただ純粋にロケットを飛ばす。ロケットは純文学だな、ヤッパリ。ロケットってのは人の思いを積んで飛ぶものなのだと再確認。
超オススメ。漫画を買う習慣がある人は買って損なし。
投稿元:
レビューを見る
気がついたらいつのまにか発売され、漫画大賞2018にノミネートされ、どこにも在庫がない状態に…
しかし昨日、小さな本屋で偶然見つけ遂に我が手に!
「連載当時からまぁアフタヌーンらしい作品だなぁ。面白いなぁ。」と感じていましたが、このコアな作品がここまで注目を浴びるとは…
作家さんの実力はもちろん個性や話の巧さも素晴らしいですが、この手の作品を連載させ結果を出す編集部の手腕には驚かされますよね。
ジャ◯プのようにあっという間に作品を間引く雑誌には出来ない芸当です。
森田先生とアフタヌーン編集に今後も期待です!
投稿元:
レビューを見る
飛び抜けた大傑作ではないが、勢いとテンポの良さ、キャラクター描写の魅力という点で強い。そもそもの「宇宙人に映画を見せたい」という発端からしてアイディア一本釣りみたいな漫画であり、そこに向けて全力で突き抜けている気持ちよさがある。しかしシナリオとしてはもう一捻りは欲しいところ。
投稿元:
レビューを見る
「子どもの頃に見たUFOに映画を見せるため宇宙に映写機を飛ばす」っていうバカげたことに、大人の男女が本気で取り組んでいるのが素敵。ありがちな恋愛展開にもならないのも好みでした。
投稿元:
レビューを見る
冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力!だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに!カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む!いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画!(Amazon紹介より)
宇宙で映画を放映する…夢とロマンの詰まった話ですねー!テンション上がっちゃいます!と思いましたが、登場人物のテンションが低くてイマイチでした。
投稿元:
レビューを見る
文化臭のする絵柄で好きな人は好きなんだろうけど、読みづらく、展開も急。ただ、バランスが取れていて、読後感は意外なまでに良い。
投稿元:
レビューを見る
"1人でロケットを作成して、打ち上げてしまう。その目的もはたから見ればしょうもないもの。でも、いい。夢がある。夢中になって何かをやり遂げることって、できそうでできない。
夢を追いかけるすべての人へのエール漫画だ!"
投稿元:
レビューを見る
ある目的を果たすために資格も資金もない2人の同級生がロケットを作る。
絵の好き嫌いは分かれると思うけど全1巻で読み易いし、気持ちの良い終わり方。
投稿元:
レビューを見る
ヒューイ、ヒューイと踊る逸脱があまりに美しくて現代の傑作だった。最後あっさりと捕まるところまでいくビターさが偏見だがマンガらしくなく映画の質感でした。
投稿元:
レビューを見る
いるかいないかもわからない宇宙人に向けた伝言をロケットで打ち上げる。
つったらあの絵だよな……と思い出して調べてみたら「パイオニア探査機の金属板」というらしい。
またそののち「ボイジャーのゴールデンレコード」というもっと込み入ったものも打ち上げられたのだとか。
そして本作ではなんと、映画! それも宇宙空間で上映し続ける! むねあつ!
カバー裏に作者コメント。
「私は映画が好きで、人類が滅んでも地球がなくなっても映画だけはのこってほしいという欲求から、映画を宇宙に逃がしました。」
おお。
元ネタとされる「アフリカ物語」は未見だが、その作中の変な歌というか音声と変な踊り(ヒューイー、ヒューイ―)を真似する男女のコマ。
ここが美しいというか抒情的というかノスタルジックというか。恋愛に至らない絆。
投稿元:
レビューを見る
絵が良すぎる。
どのページをめくってもどのページを開いてもずっとずっと絵が良すぎた。
漫画を読みながらあまり声を出して笑った経験はないけれど、ドロップキックのシーンで躊躇う時間もなく大笑いしてしまった。
投稿元:
レビューを見る
以前、どこかの漫画賞入賞作で見かけて。これはでも、絵も好きじゃないし、内容もいまひとつ。自分的には無いな、と。
投稿元:
レビューを見る
すごい。なんだこの漫画は!
単巻なのにすごい物語が詰まっていて、消化不良になりそうなはずなのに、なんかわからん大きな流れにのせられて一気に最後まで読んでしまう。
いやこれはマジで面白い。
単巻モノの中ではマイベストかもしれない。
いやほんとに、くどいようだけど、これだけの物語をこのページ数で読めるなんて、コスパ最強だよ(^^)…逆にいうと、作者には全然還元されないんだろうなぁ。これの後に作品だしてないみたいだし。