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紙の本
食べる物のほとんどは生きものだ。
2018/03/12 15:01
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べものから社会を考えるという視点を中学生ぐらいを対象とする講義形式で展開する。自給率や食物連鎖の話など少し難しそうな話にも触れられていくが「わからないところはそれでもいい」ぐらいの気持ちで読み進めるようになっている。こののちどこかで「ああ、あそこで読んだことがある」と思い出せるぐらいから入っていくということもアリなのだと思う。
原子力発電所の事故の問題や世界的な格差の問題などもあり、考え方はいろいろあって結論が出しづらいところもさらりと進んでいく。あとは自分で判断しなさい、というところだろう。
個人的には少し意見の異なるところがあると感じた。「スローフードを日本に紹介した」人との対談が載っていたりしている。そして最後にのっているのが「大地と食に出会えるパワースポット」というページ。このあたりに著者の立ち位置があるのだと思う。
紙の本
他者の存在を無視する「ニッポンすごい」本
2018/01/25 09:30
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投稿者:hontokitty - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書で語られている食に関する習慣や慣行(「いただきます」、行事食、米食、神仏へのお供えなどなど)は、日本に暮らす人すべてが共有するものではないよね。アイヌの人々をあげるまでもなくさまざまな食文化の人々がいるし、中学の教室にだってベトナム、フィリピンそのほかそのほかものすごく多様なルーツの人々がいる。この人たちが、この本を読んでなんと感じるだろうか。それに人工臓器をつけた人を「サイボーグ」って。その人々の話を聞いたり調査したことはあるのだろうか。同じことは「拒食症」についての表現にも言えて、半端な思い込みで書かれていて、これを読んだ中学生の人工臓器を付けた人々や「拒食症」(かぎかっこつけた意味わかってね)の人々はますます悩んじゃうのではなかろうか。祭りの復活で地域の再生という話も出てくるけど、祭りからはじかれてきた人々、共有する思い出をもたない人々も地域にはいるよね。ある文化を称揚することの危険をこの本にもみました。
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