0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校時代の予備校仲間の同窓会。恩師と9人の生徒。仲間の祝賀会で起こった殺人事件。
残ったメンバーでの二次会の席で繰り広げられる腹の探り合い。それも女同士の。
なかなかの緊張感で参加者でなくても悪酔いしそうな展開にワクワクしました。
二つの感情が入り混じった友情と愛情を前に由佳の冷静さが機械的で「んー相変わらず」とニヤリとします。
碓氷優佳の論理戦
2018/05/20 13:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジーニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
碓氷優佳シリーズ。予備校時代の仲間の祝賀会で起こった事件について、優佳と犯人の攻防戦が勃発。自分に有利になるように場をコントロールしようとする相手をとことん追い詰める優佳が鋭すぎる。でも前作までと比べると少しマイルドになったかもしれない。
謎解きとしては面白いが・・・
2018/05/13 10:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ずんのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
碓井優佳シリーズの最新作。今回もあらかじめ犯人が特定されながら、それをどのように追い詰めていくかという内容だが、毎回同じようなストーリー展開になってしまい、少々食傷気味かも。登場人物も別作品を読んでいないと分かりにくいし、単に謎解きやミステリーを楽しみたい人はある程度楽しめると思いますが、小説としての面白さという点では、人物やストーリー展開が単調でつまらないかも。
投稿元:
レビューを見る
碓氷優佳シリーズ。
面白い。区分するならホワイダニットかな。何故恩師を殺してしまったのか?何故そうなるように仕向けたのか?雑談に紛れ心理戦の応酬はゾクゾクする。
この碓氷シリーズの「扉は閉ざされたまま」から一貫して心理サスペンスが面白い。
投稿元:
レビューを見る
切れ者同士のひりつくような心理戦の応酬。観測者視点もしっかりハマってたけど、実際こんな場にいたら、逃げ出したくなるほどの緊張感。不思議なタイトルも最後まで読めば、これしかない、と思えるくらいしっくりきてました。
投稿元:
レビューを見る
碓氷優佳シリーズ第5弾。
予備校時代の仲良しグループが15年ぶりに再会、仲間の一人がロボット開発事業で経済産業省の賞を受賞し、その祝賀会で事件が起こる。
いつものごとく色々な可能性を冷静に論理的に探っていく手法。
読み進めていくと、タイトルの上手さに感服するが、それで事件を起こすのは無理があるような。
(図書館)
投稿元:
レビューを見る
碓氷優佳シリーズ最新作。碓氷さんも30代。予備校時代に教わった講師のもとに集まる同級生たちの宴で事件は起こる。
誰がやったでも、どうやったでもなく、なぜ反犯行を仕向けたかを暴いていく。
従来通り、第三者が語り部となることで優佳のすごさを表現する。緊迫した会話劇だ。実際、そう考えるのか?と思うところもあるが、流れで一気に読ませるので違和感は少ない。読み終わるとそんなこと?と思えなくもないが、そこが気になるような本ではない。今回も楽しく読ませてもらった。
高校時代の友達も出てきたり、優佳が結婚してたりで、シリーズを読んできた人間には感慨深いものがある。
投稿元:
レビューを見る
スピンオフはあったものの6年ぶりの碓氷優佳シリーズ。
前作のスピンオフの終わりで、優佳の不気味さに気付いた高校時代の友人・小春の目線で描かれる。
予備校の同窓会で起こった恩師の殺害事件。
同級生の一人が一見衝動的に恩師を殴ってしまっただけの事件に思われたが、そこには見えざる殺意があり、その真相に優佳が迫っていく…
事件までの流れはさらっとしていて、話の大部分が心理戦。そこにはマウンティングの要素も含まれ、読んでいて、相変わらず不快になる。それでも、少し言葉を選んだりしているところは、優佳が30代になったことを意識しているからだろう。
次作では、ぜひ優佳の結婚相手も登場させてもらいたい。
投稿元:
レビューを見る
+++
武田小春は、十五年ぶりに再会したかつての親友・碓氷優佳とともに、予備校時代の仲良しグループが催した祝賀会に参加した。
仲間の一人・湯村勝治が、ロボット開発事業で名誉ある賞を受賞したことを祝うためだった。
出席者は恩師の真鍋宏典を筆頭に、主賓の湯村、湯村の妻の桜子を始め教え子が九名、総勢十名で宴は和やかに進行する。
そんな中、出席者の一人・神山裕樹が突如ワインボトルで真鍋を殴り殺してしまう。
旧友の蛮行に皆が動揺する中、優佳は神山の行動に〝ある人物〟の意志を感じ取る。
小春が見守る中、優佳とその人物との息詰まる心理戦が始まった……。
白熱の対局を観戦しているような読み応え! 倒叙ミステリの新たな傑作、誕生。
+++
碓氷優佳物語の最新作である。相変わらず冷製で、理詰めで周囲を固め、攻め上っていく印象である。予備校時代の仲間たちのなかで、最初に成功を手にした湯村を祝う会の席上で、隣の席にいて、いちばん慕っていたはずの恩師の真鍋をワインボトルで殴って死なせた神山を巡り、いち早くそのからくりに気づいた優佳が、きっかけを作った人物をさりげなく追い詰める姿とほかのメンバーの反応を、本作の語り手役の武田小春の目を通して描いていく。他者にはただの雑談と映る場面でも、事情を察している小春に語らせることで、二人の応酬のギリギリ感が伝わってきてハラハラドキドキを愉しめる。犯人(と言っていいのかは疑問だが)の真意には途中でうっすら気づいたが、それでも興味は削がれることなく、二人の伯仲したやり取りと、他のメンバーの裡に抱えた心情が暴露され始める緊張感で、ページを繰る手を止められなくなる。タイトルが、「成功者」ではなく「成功」であることにちょっぴり違和感があったのだが、読後は納得である。優佳のことをもっともっと知りたいと思わされる一冊である。
投稿元:
レビューを見る
碓氷優佳が初登場した『扉は閉ざされたまま』は、石持浅海さんがブレイクするきっかけになった作品だった。そして、碓氷優佳シリーズも本作で第5作ということになる。
第4作である前作『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』は、優佳という特異なキャラクターの高校時代を描いており、シリーズ中ではイレギュラーな作品だった。本作の事件の発端は、実は優佳の高校時代にあるのだが、前作を読んでいなくても支障はないだろう。
高校時代、難関大を目指して横浜市内の予備校に通っていた面々。そこに優佳も含まれていた。彼ら、彼女らはある数学講師の教えを受け、現在でも恩師として慕っていた。予備校の「同窓生」が繋がりを保つというのは、自分の感覚では珍しく感じられる。
この面々というのが、高校時代から明確な目標と夢を持った者ばかり。「意識高い系」ではなく、本当に意識が高い。高校時代、進学後の明確な目標などなく、何となく現在に至っている自分から見れば、実に立派としか言いようがない。自分にはお呼びでない世界である。
そして現在。選ばれしメンバーたちも、全員が夢を叶えたわけではない。当然である。ある者はまだ夢の途上。ある者は安定を選んだ。別に責められるべきことではない。しかし、意識が高すぎるメンバーが一同に会するとき、そこにどんな感情が渦巻くのか。
とばっちりもいいところだが、石持作品であるから、この程度の事件は想定内である。こんな惨事の場でも、クールに分析するのが優佳。好奇心なのか趣味なのか。謎を解いたところで、もはや覆しようがない。誰のためでもない。優佳はきっと、自分のために解くのだ。
大学でも会社でも、以前は自分も同期とつい比較してしまったものだが、今では自分は自分と割り切っている。割り切れなかった故の事件。相変わらず納得できない幕引きだが、何事もなかったように生きていくつもりなのだろうか? 優佳の知ったことではないが。
誰とも競合しない目標を定めた優佳は、賢明ではある。
投稿元:
レビューを見る
いまいち乗り切れないまま読み終わってしまった。
神山が気の毒すぎるし。
彼に殺させたのは誰か?とコピーがついていたけど、それはずいぶん早くに明らかになっているし。
真犯人の動機も身勝手だしなぁ。結論、それでいいの?
もやもや。
投稿元:
レビューを見る
6年ぶり碓氷優佳シリーズ。本人が謎解きをするでもなく別の視点で話が進む。前の感じがほうが良いな。
2017.11.14
投稿元:
レビューを見る
『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』の少女たちが大人になり登場。
少女たちとその少女たちが予備校で親しくしていたメンバーと予備校講師が登場人物となります。
動機やセオリーは手放しに賛同できるものでは無いとしても、あのときのメンバーと思うと軽く興奮し楽しむことが出来ました。
そして、当然の流れとして『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』を読み返したくなり。。。すぐ読みたいっていうことで電子版を買って読了すぐから読み始めてしまいました。
するとシリーズを出版順ではなく時系列に読みたくなり。。。次々と再読。一気読みは楽しい。
投稿元:
レビューを見る
成功した旧友を祝うために集まった仲間たち。その席で、仲間の一人が恩師を殴り殺してしまう。事件は単純だった。しかし、そこには別の人間の思惑が絡んでいた。
成功した者の人格の問題ではなく、失敗した者から見たときの話だから、どうしたって同席は無理なのだろう。身につまされる。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの碓氷優佳シリーズ。予備校時代の友人たちとの祝賀会の際、目の前で起こった殺人事件。優佳を含め友人全員が目撃者となり犯人は確実にわかっているのに対し、犯行を誘導させた友人である真犯人を優佳が会話で追求していく心理戦。ミステリー好きとしてはつい一緒に考えながら読んでしまう。ただ会話劇なので動きが少ない分、少々だれてくるかもしれない。特に今回は緊張感がさほどなく、ひたすら会話を拾っていくという感じで盛り上がりには欠けてしまったかなと思う。でも楽しんで読める好きなシリーズだ。