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妻ミランダの浮気に悩むテッド。偶然出会った美女リリーと意気投合したテッドは、ミランダの殺害計画を練ることに。そして徐々に明かされるリリーの恐るべき前歴。一見うまくいくように思えた殺人計画なのに、途中から「そうなっちゃうの!?」と予想外の方向へ転がってしまいます。息もつかせぬサスペンス。
なんていうか……登場人物、どの人も曲者ばかりです。お互いに裏をかき裏をかかれて、いったい最後には誰が笑うのか。まあ誰が殺されたところで同情もできなくって、だから勝ち抜けられてもそれはそれで腹が立つかも、なんて思っていたら。あらら、こういう結末か! これはこれですっきり。
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空港のバーで出会った男女。男は浮気した妻への殺意を女に告白,女はそれを当然だと認め,殺人計画への協力を申し出る。何度かの密会を経て決行日が近づいたとき,衝撃的な事件が...。各章ごとに変わる4人のモノローグで構成される(ほぼ)クライムノベル。物語の中盤で二度驚かされた。結末も乙。
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空港のバーで偶然出会った美女、リリー。テッドは彼女に妻が浮気していることを愚痴ってしまう。するとリリーは言う。「彼女は殺されても仕方がないわ」。戸惑うテッドに、さらにリリーは言う。「接点のない者同士が共謀すれば、完全犯罪もできるはずよ」。だんだんとテッドはその気になり、妻の犯罪計画を練り始める…。
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偶然出会った女性と共に妻ミランダを殺す計画をたてる。彼女の名前はリリー。彼女の過去、そして今現在の出会い、これから起こるであろう事、どこかミステリアスでいて、魅力的に映る。しかし彼女の闇に関わることで、周囲はあらぬ方向へ転がっていく。そしてその闇はやがて彼女本人にも迫ってきて……。最後までハラハラの展開に一気に読んでしまった。
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これは中々の展開でした。終わり方は、、、難しいけどまあ そういう方向しかないかな、とは思いますが。よくある手法で1人称の連鎖で物語が進みますが効果的でしたね。もう少し違った終わり方もあったのでは、と そこは残念です。
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ホワイダニットのリリーはなぜ空港のラウンジであっただけの男の
妻殺しに協力するのかが軸に進んでいくが
章を追うたびにリリーの過去が明らかにされていき
二章ではデッドがブラットに殺されてからの
ミランダ(フェイス)vsリリーの騙しあいの様相を呈し
三章ではさらにリリーがミランダとブラッドも殺し
どうなるか・・・
追うものと追われるものの心理戦はヒリヒリするが
結局なぜリリーがあそこまで簡単に殺人という手段をとるかまではわからず
あまりに他人を『殺してもいい者』と思いすぎている
事が理解できない。
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面白かった。
第1章の終わり方、、、えって思った。
続きどうなっちゃうの?ミランダは?って感じ。
ミランダVSリリーなのか?と思ったら、その先行ってるし。
リリー、サイコパスすぎる。
そして終わり方もよかった。
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「本の雑誌」本体のミステリーベスト10からピックアップした最後の1冊。
2018年のランキングで「カササギ殺人事件」の後塵を拝したこの作品ではあるが、池上冬樹になるこのベスト10ではこちらが第1位。洗練された俗っぽさも含めて私もこちらが好きだなぁ。
実業家のテッドが空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会ったところから始まるお話は、予想もつかせぬ展開でとてもサスペンスフル。
リリーが妻殺しに加担する理由は徐々に明らかにされて行くが、そこで明らかになるリリーという特異な女性を作者がどう扱おうとしているのか見えないこともあって、最後まで予断を許さない。
冒頭にリリーが読んでいる本はパトリシア・ハイスミスだが、『見知らぬ乗客』から始まって『太陽がいっぱい』を思わす余韻で終わる。いや、面白かった。
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ヒースロー空港のラウンジでの見知らぬ女性との会話から話が展開していく。
ある程度予想しながら読み進めたものの、途中の意外な展開に驚いた。
各登場人物の視点で物語が進行するため、彼らの行動や心理をトレースしやすく、ドキドキしながら読める。面白かった。
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これはいやミスなのかな?
ニューイングランドが舞台ということで選択したが、
あの地図は中途半端すぎでは。
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出来の良いクライムミステリとして楽しませていただきました。個々のエピソードやモノローグの個別の語り口、意外な展開など、十分に楽しめる作品です。アイラ・レヴィンの『死の接吻』みたいな感じ。もっとドライブ感があれば最高だったかも。
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これは…やられた。
「このミス」などでもランキングに入っていたり、やたら評判がよかったらしいのでついに手を出しました。帯もよくて、特に翻訳者の務台夏子先生の「まさか◯◯◯が◯◯◯◯とは、ふつうは想像しないだろう」というコメントは、途中で読み疲れたわたしを奮い立たせてくれた。この◯◯に入る言葉が分かるまでは読み終われない。
じつはわりと半ばあたりで分かるのだが、そこまで読むともはや後戻りも、読むのを止めることもできない。結末を知るまでは…!そして、見届けなければ!という妙な使命感が産まれる。
読後もしばらくはこの話が頭を占拠するだろう。
それだけあと引く面白さ。
主人公のテッドは妻ミランダの浮気を知ってしまう。そしてたまたま空港で出会ったリリーに「妻を殺したい」と話すと、リリーは協力すると言い出し、殺人を決行することになる。登場人物のモノローグで話は進む。計画は順調に進んでいたが、予想外の事件が起きる。混乱のなか更なる事件が起こり…。
あらすじ、書くのが難しいです。読んで欲しい。
ミステリーというかサスペンスだと思う。
淡々としたモノローグが面白くて、ある人物の目線では「こう」だったものが、他の人物からみたら別のように見えていたり、純粋な心理戦としても楽しめる。深読みするのもアリです。
描写もよいです!しっかり読める。会話文でごまかしてない。
あとみんな飲酒運転超するね。
それがびっくりだよ…。
あー読んでよかった。面白かった。
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ジワジワとあとからくる恐怖。章ごとに視点(語り手)を変えることで読者を飽きさせず惹き付け続けるテクニックが秀逸。先が気になって一晩で一気に読んでしまった。
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第2部以降、予測不能ハラハラドキドキの展開も、やっぱりそうなるよね、という結末。何となく危うい感じは最初からあった。ハイスミス原作で映画化された「見知らぬ乗客」的な導入部と、「太陽がいっぱい」風味のラスト。作者の術中にまんまとハマり、殺人鬼に肩入れする自分がいた。
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妻が浮気をしている。それも、新築中の我が家で、工事業者と。その事実を目の当たりにしてしまったテッドは心の内に抱えていたものをある女に話した。飛行機を待つバーで出会った美しい女、リリー。彼女はテッドの話を辛抱強く聞き、そして彼の欲望に耳を傾けた。曰く、「妻を殺したい」と。リリーは彼の計画に賛同し、協力してくれると言う。疑わしさを感じつつも、彼女と計画を練る逢瀬の度に惹かれていく。計画が順調に進んでいたある日、事件が起きて……
海外ミステリ。リリー、テッド、あるいはその他の人の一人称で交互に綴られていく。唯一彼女の正体くらいが謎という感じで、ミステリーというよりはサスペンス。リリーは相当なサイコパスだとは思うんだけど、なんか妙に魅力的で、後半はリリーの成功ばっかり祈ってしまった。だから後半の行動がうかつに見えすぎてハラハラしたわ。あと刑事が基本的に好きになれなくて、なんでこんなやつにこんなことで捕まるんだ!と残念な気持ちに。ラストはショックだった。すっかりリリーに共感してたので、うまくいく!と思ってしまったからなぁ。全体的にスリリングで面白かった。