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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の意図は分かるが荒唐無稽の論者に反論しても仕方ない。どのような資料があり、どんな意見があるか事実を挙げることだけで著者の私見はいらないだろう。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
義経がそうだったら……。そして、本能寺の変が、こうだったら……。徳川家康は、……。確かに真実ならばワクワクする内容では、ありますが……。飛躍しすぎませんか……
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<目次>
第1章 貴族の陰謀に武力が加わり中世が生まれた
第2章 陰謀を軸に『平家物語』を読みなおす
第3章 鎌倉幕府の歴史は陰謀の連続だった
第4章 足利尊氏は陰謀家か
第5章 日野富子は悪女か
第6章 本能寺の変に黒幕はいたか
第7章 徳川家康は石田三成を嵌めたのか
終章 陰謀論はなぜ人気があるのか?
<内容>
濃い内容だが、通常の歴史書とは一線を引く内容。院政期から室町期辺りは、先輩諸氏の論を打破する内容。本能寺の変や関ヶ原は、「歴史読本」のような感じ。つまり、アマチュアの歴史家の「陰謀論」を木っ端微塵に論破してます。でも、アマチュア歴史家は、終章にあるように、”疑似科学”とおんなじで、それこそ仕組まれた、と論破されないんだけどね。本の中にも出てくる、原田実氏の著書のように、間違った歴史(観)が、文科省にまでつながってしまうと、事実が捻じ曲げられてしまう虞もあり、怖いところ。
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2018030
応仁の乱の著者の一冊。
平清盛の時代から関ヶ原にかけての時代の陰謀論を紹介。
頼朝と義経の関係は世間が思うほど悪くなかったのではないかと言う説は興味深かったです。吉川英治の平家物語では、頼朝の心理描写があまりなかったので、一方的に義経に肩入れしてましたので。
本能寺の変は朝廷黒幕説、イエズス会黒幕説など色々あがりましたが、それだけ敵が多かったということでしょうか。
1番興味深かったのが関ヶ原の合戦で家康が実は追い詰められていたと言う展開でした。何かを成し遂げるのに順風満帆なんてないと思うし、ピンチをチャンスに変えてきたからこそ、名将としての今があるのだと思います。
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読むのはなかなか骨が折れますが,歴史に対する知的興味を大いに刺激されました。
一番目からうろこだったのは,「応仁の乱」というのは,実はそういう争いだったのだということ。
室町時代は,ぱっとした印象がこれまでなかったのですが,「観応の擾乱」といい,愛憎激しく,複雑でドラマティックな時代だと認識を新たにしました。
著者のベストセラーである「応仁の乱」も手に取ってみようと思います。
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保元平治の乱から関ヶ原までの中世におけるトピックを検証し、これにまつわる誤解から珍説までを切って捨てるという、痛快にしては手を出したくない論争を挑んだ内容。
歴史を学んだ人間としては納得ですが、一市民としては容赦のなさが残念ですし、遊びはあってもいい気がします。
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本書の内容にいちいち納得♪
でも、家康だけは全てを把握した上で仕掛けた
狸親父の大陰謀者であって欲しいな、
今更このイメージだけは払拭できそうに無いw
(ちなみに私はアンチ家康ですw)
終章にもあるように、しっかりとした専門家が
トンデモ説やキワモノを黙殺しないでしっかりと
批判して欲しい。まさに『東日流外三郡誌』に
ならないように。
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なぜだろう
好きな時代の好きな陰謀歴史
読みづらい・・・体調悪いのかな
6.12 体調良し!面白い
でも、この人の考え方は少し歪んでる
コミンテルン批判は異論在り
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中世の様々な陰謀とされている事件の検証。
6章の本能寺の変と7章の家康と三成の所だけ読んだ。
後世で陰謀とされるものの多くは結果論的な解釈や著者の立証責任の転嫁などで出て来るという。
本能寺の変などは様々な陰謀論が有るが時系列、各キーマンの地理的な配置、其々のリスクとリターンを勘案すれば陰謀に与するのは無理だとわかる。
他の時代の章も読んでみたいが、また今度
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日本史の人気のある事件などの陰謀史観を
列挙して、その矛盾や成り立たないところ
を反論している内容。
まあまあ読めますが、でどうしたという感じ。
そんなことは申し訳ないがわかっているつもり
というところもあって
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「応仁の乱」より面白かった。日本史に、意外にわかっていないことが多いことを痛感。いつも思うのですが、鎌倉時代はすごく血なまぐさい時代だったんですね。室町時代もしかり。
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歴史に陰謀があったのでは、と思ってみるとオモシロイよね。本能寺の変の黒幕は秀吉だとか、関ヶ原は家康が仕組んだものだ、とか。単純明快で分かりやすい。でも、そんな訳があるはずもない。特定の個人があらかじめ仕組んだ筋書き通りに歴史が進行するなんてことはない。分かりやすいものしか信じられない「いま」を矯正してくれる一冊だ。
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短い中に入り組んだ話が詰め込まれててやや読みにくい。陰謀と言われているものを考察して陰謀があったとは言えない、とするだけではなく、陰謀とほぼ確定しているものを考察してみないと、すべての陰謀説のあるものは陰謀説を否定できる、としか言えない気もする。
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保元の乱に始まって関ヶ原まで数々の歴史の転換点となったような事件に対するざまざまな解釈,陰謀,黒幕に焦点を当て,勝手な思い込みを排除して学問として推理する.すぐに,陰謀があったのではないかと安易に想像することへの警告である.非常に面白かったが,秀吉の中国大返しなんかはやはりできすぎではないかと思うので,いくつかは陰謀説の方が正しいのではと思っている.
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「応仁の乱」で名を挙げた呉座さんが今度は歴史研究者の立場で民間に蔓延る陰謀論を批判する。素人が歴史を都合よく解釈することは危険であり、この本と別のところでは、かつて帝国陸軍に義経の鵯越に倣った奇襲攻撃を志向する人々がいたが、最近の研究では義経の軍事作戦は必ずしも奇襲志向ではないという。歴史の教訓としては、義経の作戦傾向よりも、帝国陸軍が奇襲にならない奇襲作戦を繰り返し、米軍の銃火の前に膨大な戦死者を生んだことの方が、重要性は高い。
ただ、かつては通説も平家物語や太平記を無批判になぞっていることが多く、そういった文学ベースの歴史解釈に対する批判として在野の陰謀論が生まれたという側面は否定できない。研究者が在野の議論を素通りしてしまうことの危険性は本書でも言及されている。同じく在野の一愛好家としては、正規の研究者と在野の陰謀論者が緊張感のある議論を展開してくれることを望む。