ボス・イズ・バック
2018/09/20 08:26
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
名無し探偵の第二弾です。笹本作品としては異色ですね。山岳小説、警察小説と比較すると気楽に読めるエンターティメント小説ですね。主人公は転んでも起きないというかせこいというか、またほかの登場人物は皆悪人なんだけど憎めない設定になっています。気楽に読める小説も貴重ですね。
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しがない私立探偵の“おれ”にとって最重要の顧客「山藤組」組長の山虎が、いきなり引退して堅気になると言い出した。本当なら事務所が潰れかねない大事だ。だが、案の定その裏には、とんでもない魂胆があるようでー。(表題作)ゴリラまがいの悪徳刑事に、金と女に目がない生臭坊主…個性的な面々とのやり取りも楽しい、ユーモラスで痛快な連作ミステリー!
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著者の山岳小説あるいは警察小説を読んできた読者は、エッと思わずつぶやきたくなる作品。
極道たちから身銭を稼ぐ探偵、個性的な暴力団の面々、金に目のない悪徳刑事(この刑事には、つい『越境捜査』の神奈川県警の刑事宮野を思い起こしてしまう)。
彼らが、ドタバタ劇的に珍事を繰り返すユーモア小説。
著者の他の作品のような、希望を失わず挑戦を惜しまない主人公の活躍や、警察機構の闇を衝くカタルシスは味わえないが、軽妙なエンタメとして楽しむにはいいかも。
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ハードボイルド??
主人公を含めて全員が憎めない悪党ばかり。
気軽に読めますね。
自分は前作の方が面白いと思いました。
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笹本稜平の連作ミステリ作品『ボス・イズ・バック』を読みました。
笹本稜平の作品は、3年前に読んだ『時の渚』以来なので久し振りですね。
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泣く子も黙る悪相の山藤組のボス・山虎。
飼い主よりも凶暴で、いったん噛みついたら決して離さない、山虎の愛犬・ベルちゃん。
なぜか、山虎以外で唯一ベルちゃんが懐いている探偵事務所の電話番・由子。
組の解散騒ぎ、失踪、そしてまさかの殺人事件!?
悪徳刑事や生臭坊主も巻き込んで、探偵が突き止めた意外な真相とは──。
軽快軽妙な筆致が心地よい、軽ハードボイルドの傑作!
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2015年(平成27年)に刊行された名無しの探偵シリーズの第2作です。
■ボス・イズ・バック
■師走の怪談
■任侠ビジネス
■和尚の初恋
■ベルちゃんの憂鬱
■由子の守護神
■解説 宇田川拓也(ときわ書房本店)
しがない私立探偵の“おれ”にとって最重要の顧客「山藤組」組長の山虎が、いきなり引退して堅気になると言い出した……本当なら事務所が潰れかねない大事だ、、、
だが、案の定その裏には、とんでもない魂胆があるようで──。(表題作)ゴリラまがいの悪徳刑事に、金と女に目がない生臭坊主……個性的な面々とのやり取りも楽しい、ユーモラスで痛快な連作ミステリ!
泣く子も黙るヤクザの組長と、飼い主より凶暴な組長の愛犬、そしてなぜか愛犬に懐かれている探偵事務所の電話番、ゴリラまがいの悪徳刑事に、金と女に目がない生臭坊主、インテリヤクザ、そして個性的な面々に振り回されっぱなしの探偵……軽快で軽妙な筆致が心地よく、ハードボイルドの要素を愉しめるユーモアたっぷりのミステリなので気楽に読めました、、、
そんな中で特に印象に残ったは、
山藤組の解散騒動の裏に隠された陰謀を暴く『ボス・イズ・バック』、
由子が失踪し、殺人の容疑者になってしまう……ベルちゃんの活躍と探偵が突き止めた意外な真相が印象的な『由子の守護神』、
の2作品かな……愉しめました。