クルーズ船内での複雑な事件
2022/09/23 17:00
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりの一気読みのミステリー。豪華クルーズ船の中で発生する複層化する失踪事件や自殺などが、幾つもの伏線をばらまきながら、進んでいく。子供を虐待する母親、あくまでも母親を愛する子供、それが事件を解決しづらくしていくのだった。エピローグで明かされるクルーズ船の驚くべき役割も、最後まで気を抜かせなかった。
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【ドイツの最終兵器が放つドンデン返しサスペンス!】次々に乗客が消える客船に妻子失踪の謎を解くべく乗船した捜査官が直面する謎また謎。一件落着と思わせて連続ドンデン返しが炸裂!
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驚きに満ちている。豪華客船で姿を消したと思われた少女が2ヶ月後に姿を現した。それだけで興味を掻き立てられるし本当に面白い。だけどラスト数十ページの面白さはゾクゾクする。伏線の回収と次から次へと起こる驚き。洋上で人がいなくなるという問題とミステリーを上手く合わせ他にない物語になっている。主人公の苦悩、家族への想い。犯人の動機、思惑。どこを取っても素晴らしい。最後の1ページまで油断できない。
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毎年、世界で2700万人が豪華客船に乗って船旅を楽しんでいるそうです。そして年間で平均23人の失踪者がいるそうです。そんな豪華客船が舞台。
5年前に妻と息子が豪華客船「海のスルタン」で行方不明になって自殺で処理された刑事が、同じ船の分譲型の一室に住み込む富豪の老女に雇われて2ヶ月前に失踪した母子を捜す依頼を受けます。2ヶ月前に失踪した娘の方を老女が船内で目撃したということで。
次々と行方不明者を出す海のスルタン号では何がおきているのか? 5年前と2ヶ月前と現在進行形の事件が絡んで人物整理をしながら読まないとごっちゃになるかも。
著者あとがきのさらに後で後日談があるのも面白いです。
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複雑なストーリー、どんでん返しは好みなはずなのに、テクニックが先走りすぎて、そんなに楽しめなかった。プロットが先にあって、後から無理やり人物を当てはめた感あり。
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終盤のスピード感は圧倒的。
ちょっと変な感じのプロットなのですが、セバスチャン・フィツェックってこういう感じなのでしょうか。
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サイコ、幼児虐待、自殺サイト、殺人依頼の裏面サイト、もううんざりだ。
豪華クルーズ船という密室での相次ぐ人間消失、消えたはずの少女の出現、いわくありげなプロローグだったが、異常な性的虐待だらけの動機に嫌気がさしてしまった。登場人物がみなプロットの走狗に過ぎないから、こちらもただ読み流すだけである。囮捜査官はいいが、わざとHIVにかかる?ヘロイン打つ?なんか変だ。
エピローグが作者はお気に入りのようだが、これはむしろ予想通りと言うべきで、図書館から借りて自分がお金を出していないことが救いだった。
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ページターナーであることは間違いない。でも、年と共に痛いシーンがダメになっているので、それがちょっとつらかった。
この残虐シーン必要かな?と思ってしまうところも。読み終えてみれば確かに、”家族の物語”ではあるのだけれど。
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クルーズ船を舞台に起こるサスペンスミステリー
これを読むとクルーズ船に乗りたくなくなる…。
同時多発的に起こる事件と謎の数々。外国のミステリーだけに、ちょっとグロテスクな描写が多々出てくるのが辛かった。面白くはある。ただ訳の問題なのか、微妙に分かりにくいところもあったかな。
あとできれば簡単な船内地図があるとよかった。
もちろんネタバレのない程度で。
(クルーズ船に乗ったことがないのでいろいろピンとこなかった…)
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様々な登場人物のエピソードが並行して進むので最初は戸惑いましたが、いつしか自分も豪華クルーズ船に乗っているような感覚で怒涛の展開にドキドキしながら読みました。トリックなどの謎解き無しでも、真相が予想できないミステリーとしても秀逸!面白かったです。
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「事件落着――そう思ってからが本番です。」
この帯につられて読んでみた久々のフィツェックは、既読作品と比べて意外と読みやすく感じた。タイトルの「23」という数字は、客船一隻につき失踪する人数の平均データだそうな。そう思って読むと、なるほど、クローズドサークルでもある豪華客船は、船底に未使用の通路や船室があったりと、犯罪の要素には事欠かない。
監禁される女性、不穏な計画を練る少女、拷問を目撃する泥棒、「殺し屋がいる」とネタ探しする富豪の老女などなど、のっぴきならない状況下での視点が目まぐるしく入れ替わり、区切りに意味深な一行を残して場面展開する。先が読めそうで読めないので、気が付くとさくさく進んでいた。
事件の背景はなかなかハード。なのにそこまで陰惨さを感じないのは、幸か不幸か「バカミス」という先入観のせいかしら。帯の文言で一気にハードルが上がったせいで、そこまでの驚きはなかったけれど、作者後書きの後にもエピローグが登場するなど、最後の最後まで飽きずに読めるし、ボリュームも満点。
豪華客船でのクルーズって憧れるけど、「23」という数字の意味を考えるとやっぱり遠慮します。海に投げ込めば全部「事故」で片付くもんなあ。コワイ、コワイ。
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登場人物が多いにもかかわらず読み進めやすい。
それでも、何度もページをめくる手を止めて振り返り読み返したくなる箇所も多かった。それだけ込み入った構成で仕掛けの多い小説だった。仕掛けが多いのは舞台となったこの豪華客船もそうで、さすがに乗ったことはないけれど見学してみたい気にもなる。
社会的問題もはらんでいて親子、家族という点についても現代の問題性を感じられた。
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豪華客船で、消えたはずの乗客が見つかったがそのまま出港する。
フィツェックの作品は新しいものほどどんでん返しがうまく面白くなっていく。
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豪華客船で起きる乗客の消失、不明者の出現。それがいくつかのストーリが絡み合って進行する。
なかなか読みやすかったが、最後どうなんだろう。
犯人まではわかったが、その後はやりすぎでは。
またエピローグの前に謝辞?
プロローグ、エピローグは話を混乱させる要素ではあったが、必要だった?
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クルーズ船の中が治外法権に近い形であるという点は、目から鱗だった。
冒頭とラストの話はキチンとリンクしているが、やや蛇足感があった。
どんでん返しはあるものの、謎解き部分が弱かったように感じた。