ソシャゲは遊びじゃないということがよく分かりました
2021/01/30 22:21
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は古のオタク系漫画家の妻と一般会社員の夫の生活にまつわるエッセイ、後半は土方ガチャノンフィクションが収録されている。特に後半の火力が非常に高い。推しが出なくてリアル嘔吐、給与の半分以上を秒で融解、生き方が見事すぎる。最高峰の「推し文学」。
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前半はとりあえず夫婦がテーマの連載エッセイを収録したものらしいのですが、
徹底的に
「私は夫婦である前に一介のオタクであり夫がいることもオタクである私のアイデンティティの構成要素の1つである、とりあえずそう言い続けられる程度には平穏な関係ではあるが」
を貫いているのが大変好ましいです。
(人によっては全然楽しめないかもしれない)
ボリュームもあるので長めに楽しめるのも良し。
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推しは人生の潤い。これがある人生は潤いでビッシャビシャだ。潤いが過ぎて滴っているレベルだからやや他人から距離を取られるのも致し方無い。湿度の高い他人を避けたくなるのは人の性だろう。
この潤い度合いは滝に打たれたが如くである。滝はマイナスイオンの発生率が凄いという。むしろ潤いでビッシャビシャな私がマイナスイオン発生機と成っているような気もしないでも無い。自己評価が高くなるのも推しのおかげだ。
推しのおかげでビッシャビシャな私は、滝行で悟りに達したレベルだろう。推しは悟りへの道。心理に到達する為の人生の修行の一つなのかもしれない。
推しの無い人はどうやって生きているんだろう。どうやって死んでいくんだろう。
ここまで自分の中で「尊い」「つらい…」「苦しい…」「内臓全部吐き出しそう」「血圧と脈拍のギネス記録更新したんじゃね?」「眼球2ミリくらい飛び出てた?」そんな心身共に限界を超える想い、実感を与えてくれる「推し」。
これこそ神が与えたもう人類の最大の感情なのではないかと常々思っていた。同志は居た。
自分の中の感情がここまで豊かであると知ったのは推しの存在ありきである。平々凡々と淡々と過ぎていく、食って寝て仕事して、の毎日の中、私の中にもこんな感情ってあったのね、と気付かせてくれた存在、それが「推し」。
ここまで胸が苦しくなる事があるだろうか。心は本当に胸の位置にあるんだな、と実感させてれて有難う。頭で考えるだけじゃ真理には到達しない。心で感じるんだ。
平素、淡々と粛々と過ごしている自分と、推しを目の前にして熱く暑く厚くなれる自分と、嗚呼、ここに居る私はどちらも私である、と。そして同志も(インターネットという世界で)すぐ傍に、此処に在るのだ、と。
腐海にも花(推し)は咲いている、そう、それは我々の道標、もしくは墓標として。
全ての推しに、感謝をこめて。私は経済を回していく。
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オタク生活の、ごくごく一部を抜き出して
鮮明に書かれた一冊。
これに同調するようになると危険なのだろうか、と
考えてしまう1冊でした。
濃すぎる…というのではなく、ものすごく心情が分かる。
回さないなら最初から諦めるべき。
回すなら最後まで回すべき。
確かに! と思うお言葉でした。
が…諭吉さんの溶かし具合がすごすぎて
引くというよりも、茫然として拍手しそうな感じです。
とりあえず、おばあちゃんからもらった10万は
突っ込まれても答えられるもので良かったですね。
仕えなかったのは残念ですが。
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凄い面白かった。
ガチャと夫婦を無理やりこじつけている前半が最高。
後半は素直にガチャについて綴っていたけれども、勢いがすごく圧巻。
ガチャにハマる人の気持ちがやっとわかった。
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文字通りソシャゲガチャ廃人の日記。
high課金する人の心理状況がよく分かる一冊。
本当は夫婦関係のコラムが半分のはずがそちらもほぼゲームの内容で占められている。
ソシャゲに無縁な人にはついていくのが難解な高尚な書籍かもしれない。