世界中で読まれている「話し方」の教科書です!
2018/07/29 11:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちが何気なく日頃している会話に中に、実は暴力や対立を生み出す原因があったことを突き止め、そうした能力や対立を排して、思いやりのある会話を導くことを指導してくれる書です。私たちは日頃の会話の中で、どうしても他人と比較したり、他人を評価したりしています。そうした無意識の行動が、実は人との対立を招く原因となっていたのです。本書は、人との優しい信頼関係を築くために、評価をまじえない、感情を突き止める、何を必要としているかを明らかにする、具体的行動として要求する、といった4つの基本を説いており、それぞれを丁寧に解説した「話し方」の教科書となっています。
投稿元:
レビューを見る
具体的な事例とともにNVCの使い方が紹介されていて、わかりやすかったです。
本書では他者への共感だけでなく、自分への共感の大切さも説かれています。感情とニーズに意識を向けること。
「あーなるほど」と頭で思うのは簡単で、現実に使っていくのはなかなか難しいです。
この本を読むのに一週間くらいかかり、その間NVCを何度も試しました。うまくいったり、いかなかったり。一番難しかったのが「対自分」でした。苦笑
身につけたいスキルなので、他者に対しても、自分に対しても、これからも意識していこうと思います。
投稿元:
レビューを見る
相手に矛先をむけずに、自分の内面にある 必要としているもの がなにかに目を向けるやりかた。怒りや悲しみなどの感情の原因は相手にはなく、あくまで自分の解釈。しかしながら独立した個がそれぞれにあるわけでもなく、ひととひととの間には共感でつながりをもつ。実践してみにつけたいとおもった。
そして本としては文章がとても読みやすかった(このあたりも表れなんだろうな)
投稿元:
レビューを見る
読書中からNVCが頭から離れない。
出会えて良かったと思える名著。今のところ2冊目の人生のバイブル。
投稿元:
レビューを見る
NVC=非暴力コミュニケーション の意味で、「暴力」にはそのまま暴力的なものいいだけでなく、人を評価したり、正しいかどうかを判断したり、比較したり、報酬を提示して何かをさせたり、というものまで含まれます。
相手を評価したり不快に思ったり、の原因は一見簡単に述べられるようでいてそうでなく、もっと根本にある原因は自分の考え方、価値観にある、 という趣旨であると読みとりました。
無意識に小賢しい理屈を作る文化の中にいるとたぶんとっさには出てこないので、このことを気に留めてしばらく生活したうえでもう一度読み直したい本です。
投稿元:
レビューを見る
相手を評価したり決めつけたりするのではなく、自分が抱いている感情と自分が必要としていること(ニーズ)に耳を傾ける、という考え方。感情にフォーカスする、ということをそもそもやらないことが多いように感じるし(特にビジネスの場面では)、その奥のニーズとなると、認識できていないまま感情に振り回されている気がする。
4つのプロセスは常に意識したい、やり続けたいこと。
(1)観察(Observations)
(2)感情(Feelings)
(3)必要としていること(Needs)
(4)要求(Requests)
自らを責めたり評価したりせず「自分がどうであるか」を明確に表現するには、トレーニングが必要だな、と改めて思う。
そしてこの考え方を共有することもとても大事。NVC[Non-Violent Communication(非暴力コミュニケーション)]のプロセスを実践する人が増えることで、自分も周りも心の安寧を得やすくなる。手法であり、コミュニケーションそのものの質的変化にもつながる。
投稿元:
レビューを見る
【20年積み重なった「あの人とは分かり合えない」を、今日解消する対話術】
対話術と書いておきながら、実際はもっと深層の話です。
NVC(Non Violent Communication)によって自分や周囲の人生に喜びが増えるだろうと私は感じました。なぜなら、NVCによって、自分や相手が喜びを得るために、何が必要かが具体的に明らかになっていくからです。
NVCはティール組織で紹介されていたり、海外教育に取り入れられ、注目を集めています。また、企業において「EQ」感情を上手に取り扱えるリーダーが必要とされている文脈でも、NVCは有効なようです。
NVCを実践するには、4つのステップを踏む必要があります。
1,自分の人生の質を左右する行動の「観察」
2,観察したことについて抱いている「感情」
3,そうした感情を生み出している価値、願望、「必要としていること」
4,人生を豊かにするための具体的な「行動」
起きがちなこととしては、私も含め、これまで「感情」を表現する機会が少なかったので、何かに対して自分がどう感じているかを表現することがうまくできなかったりします。
NVCを今日からまずやってみようと思ったので、「自分が何に」「どう感じたか」これを言語化するところから挑戦したいと思います。
投稿元:
レビューを見る
NVCとは、Non-violent Communicationの略。直訳すれば、「非暴力的なコミュニケーション」。
それがどういうものかは、少し長くなるが、本書から引用する。
NVCはわたしたちに本来そなわっている力-人を思いやる気持ちを引き出すことで、自分自身と、そして自分以外の人々との交流を容易にする。自分自身を表現する方法、そして耳を傾ける方法を見直すプロセスともいえる。具体的には、次の4つのことに意識を集中させる。観察すること、感情に気づくこと、必要としていることを明確にすること、自分の人生を豊かにするために要求することに。深く耳を傾ける力と、尊敬したり共感したりする力を伸ばし、心の底から与えたいという気持ちを引き出すのがNVCだ。
人と人が、よりよくコミュニケーションを取れるようになるための、方法論であり、スキルである。
おそらく身につける為には、結構な時間をかけてトレーニングすることが必要な気がするが、いったん身につけられれば、確かにコミュニケーションの質は格段に上がるだろう、と思える方法だ。
投稿元:
レビューを見る
コミュニケーションの当事者としてのNVCの他に、調停者としてのNVCがある事を知った。まずは当事者として自身の内なる葛藤を解決していこう。
投稿元:
レビューを見る
相手と自分自身へのコミュニケーションのあり方を見直す上で非常に参考になった。相手に苛ついたり否定的な感情を抱くのは、自分が相手に抱く期待からずれたり、期待よりも下の答えが返ってくるからであると、筆者は主張する。そして、感情的に自分の感情や意見を伝えるのではなく、「何が自分をその感情にさせ、何を相手に期待していたのか」を伝えることこそ、良好な関係性を構築する重要なステップであると、本書では繰り返す述べられている。
このコミュニケーションのやり方は、私も以前に実践して、大きな効果があった。それはある日に友人より、「仕事に価値を見いだせない。自分が今の仕事に向いてるし、成果も出せているけど、意義を見いだせない」と相談されたときだ。この相談を受けて、わたしは「自分の強みを仕事に活かせてるけど、意義を感じれないやね。おれに相談してくれたのは非常に嬉しい。ほんで、おれに相談するのを通して、どんな言葉を言ったり、どういう感情になることを期待してるの?」と質問した。そこから彼は、自分が求めている期待を教えてくれ、一緒に今後のキャリアを前向きに考えることが出来た。
言葉や感情の背後には、常に自分や相手への期待がある。だからこそ、自分や相手の感情や言葉を注視して、何を期待しているかを適切に把握することが大切だと本書より学んだ
投稿元:
レビューを見る
NVCとは日本語にすると非暴力コミュニケーション。
本を読むと我々が日常でいかに無意識に暴力的なコミュニケーションを行っているかがわかる。
自分自身、コミュニケショーンの取り方は不得意ではないという位の気持ちはあったがこの本を読むことでかなり多くの部分を省みる必要性があることがわかった。
具体例を出しながら説明しているので非常に納得出来るし、自分が陥りやういコミュニケーションの罠にすぐ気づくことが出来る。
非常に良い本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
「あなたは○○をしてくれない」「してるさ!」「してない!」
ドラマでも実生活でもよく見られる典型的なすれ違いだ。
なぜこのようなすれ違いが起きてしまうのか、そしてそのすれ違いとはどう向き合うべきなのか。
評価と感情を分ける。
そのために観察し、感情を突き止め、ニーズを明らかにし、要求していく。そのプロセスは一見まどろっこしいが、あくまで"I"の観点で物事を捉え、共感し働きかけて行くアプローチは効果的であるように思える。
この本には豊富な事例が紹介されているが、この聞き方で本当にうまく進められるのだろうか、という点には疑問が残る、というのは正直なところだ。ここまで感情を顕にしない、静かな抵抗がある関係性ではどうなるのかー。
投稿元:
レビューを見る
勝間さん推薦
ときどき再読したい本。
読むたびに発見や見落としているところがある。
第1章心の底与える
NVCの構成要素
①観察
②感情
③自分が必要としていることを自覚する
(人を批判、分析、裁くことなく、
思いやりをもって)
④人に対する欲求
人生を豊かにするために
もし、
人に手をあげてしまいそうになったら
思い起こしてほしいこと
①自分はこの人が何をすることを望んでいるのか?②それをこの人が実行するのは、どんな理由からであってほしいのか?
自分の思い通りにすることが本当に望んでいるわけではないはず。
力を権威の服従にしないことが大切
力で教えさせる、は大人の幻想です。
例えば、体罰を恐れる気持ちは
親の要求の根底にある愛着への気づきを
妨げてしまうことも。
ちなみに力で教えさせるとは
「好きなものを取り上げる」「お小遣いを減らす」「わがまま、未熟、悪いなどのレッテルを貼る」「面倒を見ない」も入る
第2章思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション
「価値観にもとづいた判断」と「道徳に基づいた判断」を混合しないように。
第4章感情を見極め、表現する
自分の弱さを打ち明けることで
対決を解決するかできる可能性がある
〜と感じる
は意見
第5章自分の感情に責任をもつ
相手の悪いところをあげつらうこではなく
自分が必要としていることが何であるかを
話すようにすれば
全員の望みを叶える方法が見つかる可能性が高まる
罪悪感で人を動機づけるということは、
自分の感情を相手のせいにすると言うこと。
例えば親が子どもに向かって
「あなたの成績が悪いと、ママとパパは悲しい」と言えば、
子どもの振る舞いが幸福や不幸の原因であることをほのめかしていることになります。
このように責任を感じている子どもが
親の願いを叶えるために行動だとしたら、
それは子ども自身が心の底から行動を起こしているのではなく、
罪悪感を避けるために行動しているのです。
第6章人生を豊かにするための欲求
曖昧、抽象的、漠然とした言い方を避け、
肯定的な言葉を促す言葉で要求する。
相手に何かを伝える際には、
相手から得たいものが明確であればあるほど、
それが得られる可能性が高くなる。
第7章共感をもって受け取る
相手をありのままに共感する
第8章共感の力
相手に共感することができるよさ「自分の弱さをさらけ出す」「暴力を未然に防ぐ」「相手がNOといっても、拒絶とは受け止めない」「停滞した会話を蘇らせる」「沈黙を通じて表現される感情と必要としていることを聞き取ること」も可能となります。
第9章思いやりをもって自分自身とつながる
「〜しなくてはいけない」と考えがちな人は
「〜することを選ぶ」という言い方に置き換えてみてくだはい。
そうすると、
人生の中で何を大事にしているかが見つかり、
より多くの楽しみや一貫性を発見できるでしょう。
自分の行動の原動力への自覚を深めましょう。行動の原動力が
①お金
②認められたい
③罰を受けないため
④恥を恐れる
⑤罪悪感をもちたくない
⑥義務感などの場合、大きな犠牲を払うことを覚悟しましょう。
第10章怒りをじゅうぶんに表現する
人を非難したり
罰したりすることは
怒りの表現とした表面的なもの。
怒りをじゅうぶんにに表現させる。
第一のステップは
まず、自分の怒りを相手のせいにしないこと。
そのかわり
自分の感情と相手が必要としてることに
意識を向ける。
自分が必要としていることを伝えることで、
相手を悪いと決めつけたり、非難したり
罰を与えたりするよりも
自分が必要としていることで
満たされる可能性がはるかに高くなる。
怒りを表現する4つのステップ
①立ち止まって深呼吸する
②自分は何をどう決めつけているのかを自覚する
③自分が必要としていることを見極める
④自分の感情と必要としているが
満たされてないことを表現する
自分が何を必要としているかに気づくと、怒りは、人生を豊かにするための気持ちに置き換わります。
難しいメッセージをつきつけられた場合、4つの選択肢を思い起こす。
①自分自身を責める
②相手を責める
③自分の感情と自分が必要としていることを感じ取る
④相手の感情と相手が必要としていることを感じ取る
人を一方的に決めつけると、その通りほ現実を自分でつくりだすことになります。
第11章紛争を解決する
「〇〇するつもりがあるか、教えてもらえるだろうか」といえば、相手にどんな行動を望んでいるか表明できます。「〇〇してもらえる」という表現を含んだ現在の要求は相手を尊重しながら話し合いを進めるのに役立ちます。
動作動詞で行動を促しましょう。
例えば「話を聞いてほしい」というと「ちゃんと聞いてる」というやりとりは堂々巡りの元。「聞くとは実際に発言内容を繰り返したり、カメラで撮れるような何かを表現しましょう」というとわかりやすいです。
相手から「NO」が聞かれたら、
拒絶と考える人が多いです。
しかし「YES」と答えるのを妨げているものは何か?
どんなニーズを相手は欲しているのか?
と受け止め、考えると、解決のステージに向かいます。
目指すゴールは、自分の意向に沿って相手を動かすことではない。
双方のニーズを明らかにすることに集中した上で、お互いのニーズが満たされる手段を模索する。
第12章力を防御的に使う
力の防具的な行使は、被害ありは不正を防ぐことが目的。
力の懲罰的な行使は悪事と思われる行為を働いた個人に苦痛を与えることが目的。
第13章自分を解放し、人に助言する
自分の感情と必要としていることに耳を傾けることで、ストレスを鎮める。
第14章NVC感謝を表現する
一般的に褒め言葉は相手の評価というかたちを取りやすい。
それがたとえプラスの評価だとしても、相手を思い通りに操ることが目的で賞賛すると言う場合もある。
NVCではあくまでも祝福するために感謝の気持ちを伝えるようにする。
具体的には
①相手のどんな行動が自分の幸福につながったのか
②それによって自分が必要としているどんな感情が満たされたのか
③その結果、生じた喜びの感情
投稿元:
レビューを見る
7つの習慣の第5の習慣である『まず理解に徹し、そして理解される。』の具体的な実践方法が書かれていた。(7つの習慣信者ではないが、体系だって理解する時に例として用いやすいため書いてます)
私は自分の感情を言葉にするのが下手で、ただそれを察してくれる文化を美徳としていたし、全てを伝えることはつっけんどんだと考えていた。ただ全てを伝えるという意味が、自分の要求を満たすためにわがままを言うことのように捉えていたことを、この本を読んで認識した。本書では言葉を用いて相手とコミュニケーションを取る方法について記載されている。文章にしてみると普段当たり前のようにしていることだが、その当たり前をきちんと理解し、使いこなすことで、相手を理解するだけでなく相互に繋がりを感じることができるようになり、最後には自分の内面とも繋がれるようになると強く確信できる方法が記載されていた。マインド系でありがちな、冗長的に書かれていてる本が多い中、この本はきちんと体系立てて記載されている点でも、読み返しやすく、学びやすい本であると思う。ぜひ人生で身につけたい。
投稿元:
レビューを見る
コミュニケーショントレーニングをいくつか受けてきたけれど、私はこの考え方が一番しっくりきた。
事実、感情、ニーズ、リクエストのフレームを意識することで、分かり合えない他者と互いの世界を共有できるように感じた。大切な人とのパートナーシップを育むために、実践していきたい。