これを読めば、議論が面白くなります!
2018/05/20 18:21
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、議論について書かれた書です。議論は一見、人々が自分の思った意見を自由にやり取りする場と見えますが、実は、スポーツと同様に、ルールがあります。ルールに則って議論を行うことが必要です。ちまたにあふれる議論の場、例えば、国家中継や会社での会議、そういった議論の、本書を読めば、違って見えてきます。時間だけを過ぎる無意味な議論をやめて、有意義な議論をもちたい人には必読です。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで議論を見るのが面白くなりました。コメンテーターの議論ですら、面白く感じることができました。
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目からうろこの感がした。議論がいくつかの論証からなり、「論証」は「主張(結論)」が最初に提示され、それを支える「根拠(データ、事実)」、さらに根拠に近いが常にはあまり意識しない「論拠(隠れた根拠、暗黙の仮定)」から構成されるという。しかし日本人は議論の訓練に慣れていない。国会での質疑ですら体をなしていない。▼論拠の説明も面白かった。同じ根拠から出発しても異なった論拠を有すると異なった主張・結論に達する。論拠とは常識に近いもので、各人の有する論拠は異なっていることが多い。論拠の違っている人を議論で説得するためには、相手に論拠をどう認めてもらうかが重要だが、難しいと感じた。▼読後はスッキリした感じだったが、新聞の社説を読むと、何が主張で、何が根拠で、何が論拠なのかよく分からない。やはり日本人の主張が曖昧なのだろうか。また以前学校で習った作文における「起承転結」、「序破急」との関係はあるのだろうか。疑問は残る。
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議論の仕方は学校では教えてくれない。
議論の仕方を知らないがために、いらぬ苦労をしている。――少なくとも私は。
このような議論の〈型〉のようなものを、児童のうちから使えるように教えれば良いと思う。
古代ローマでは、レトリックや論理学はエリートの必須科目であったと聞く。
また、現代欧米諸国でも論理的な表現に関してしっかりとした教育がなされているらしい。
我が日本でもこのような教育を施し、練習を積むことで、大人になってからの苦労がずいぶん軽減されるのではないだろうか。
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論拠という概念を叩き込まれた。でも結局より良い議論のためには根拠が妥当かどうか掘り下げて行くしかないという主張だった。
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議論の基本が書いているので、議論とは何かを知るのにはとても良い本だと思った。読むだけで議論が上手くなるわけではない。しかし、議論を型を知ることができるので、会議での議論が間違っているかを判断できるようになる。どんな根拠に基づいているか?論拠はなんなのか?どこまでがひとまとまりの根拠かを見極められるようになる。
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久しぶりに読んだ論理思考系の本。
議論や主張というものを構造化して答えてくれる良書だが、
一般人はここまで意識していないことも多い(だろう)。
だから、ちょっと取っつきにくいし、分かりにくい。
(著者は練習問題などを取り入れて、
できるだけ分かりやすく説明しようと
試みてくれてはいます。)
こんなこと言ってるから、
日本人の議論は分かりにくいんだろうなと反省…。
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トゥールミンモデルを知ることのできる1冊。小学校の時に知りたかった。。。論理的に考えることをずっと難しく考えていたが、この構造をきちんと押さえておけば、応用が効く。warrantの概念大事。ほんと出会えて良かった一冊。
後半はじっくり読むの大変だったので流し読み。
議論スキルなど、頭に入れたい内容がまだあるので、再読の予定。
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議論とは「主張/結論、なぜなら、前提/根拠+論拠(暗黙の仮定)」、「前提/根拠+論拠(暗黙の仮定)、だから、主張/結論」という論証の形を取るコミュニケーションのこと。
よい議論とは、この根拠が適切で根拠から主張への飛躍が小さく、論拠(暗黙の仮定=隠れた根拠)への説明もできるもの。
日常会話はさておき、仕事では意義のある議論をしたいと思って読んでみたらためになった。議論の定義を知ることができた。