紙の本
大好き!
2020/01/04 17:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作品ばかりでした!
ヴォネガットの短編はどれもこれもとても好き。
新聞少年の・・・とか、いいですよね。
人間の良さを信じている彼の姿勢が本当にいとおしい。
紙の本
アメリカの作家、カート・ヴォネガット氏の面白く、それでいて意味が深い作品集です!
2020/05/28 09:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカの小説家であり、エッセイストでもあり、また劇作家でもあったカート・ヴォネガット氏の作品集です。同書には、バーで出会った殺人アドバイザー、夫の新発明を試した妻、ペーパーナイフから現れた宇宙人んど、興味深いヴォネガット氏の作品14篇が収録されています。面白く、かつストーリーに託された意味が深い珠玉の作品を、ぜひ、味わってみてください。
投稿元:
レビューを見る
未発表短編集。
前半よりも後半の方に好みの短編が固まっていた。『化石の蟻』や『この宇宙の王と女王』辺り、読んでいる間、めっちゃニヤニヤしていたのではあるまいか……。
※電車の中である。
投稿元:
レビューを見る
カート・ヴォネガットの未発表小説集。そんなに期待していなかったが、どの小説も面白く、短編なのですらすら読める。サスペンスや学園もの、人情もの、SFなどいろんな要素の小説がある。好きなのは「FUBAR」。タイトルは、なんらかの大きくて複雑な組織の中で起きた管理上のアクシデントに起因する不幸を表す言葉。ただ、内容は終わりのほうでとても楽しくなる。変な部署で自由に動いてみたい…
投稿元:
レビューを見る
帯文を今世紀の作家である円城塔が書いてたりするから、てっきり今の感性が選ぶ傑作選の類だと思ってたら、未発表作品集だった。美味しくいただきました♬
投稿元:
レビューを見る
人間の最低な部分を描ききってなお人間への愛に溢れたまなざしを絶やさない。ヴォネガットを読むと自分が見守られている気がするし、他人を見守ることができる気がしてくる。
投稿元:
レビューを見る
2018年47冊目。
これまでで一番好きな短編集になった。毎晩一つお話を読むのが楽しみだった。
特に「セルマに捧げる歌」は至福の23ページ。ユーモア溢れる展開から、音まで聴こえてきそうなクライマックスの盛り上がり、そして「...ジャンッ!!」という感じの完璧な終え方。にやけが止まらなかった。
ブラックな作品も少なくはないけど、基本的に終え方が本当に優しい。長編『タイタンの幼女』でもそうだったけど、終盤の一言にすっと救われる。
ヴォネガットの魅力にすっかりはまってしまった。来週から、全4巻の短編全集が発売するということで、絶対に買って読もうと思っている。長編作品も全部読みたい。
村上春樹さんも強く影響を受けている作家のようで、確かにどことなくその感じを受けた。
投稿元:
レビューを見る
ヴォネガット初期未発表作品集。しかし、粗削りなところは全く感じられない。後年の実験的な作風はそれほど感じさせず、むしろよくできている、洗練されている、といった言葉の方が似つかわしい。ふつうは逆だろう、と思うのだが、解説の円城塔が書いているように、それがヴォネガット流のやり方なのかもしれない。ピカソが、実はデッサンをやらせても超一流だったように、ここからスタートしたからこそ、カウンター的な作風に発展していったのかもしれない、とも思ったりした。
投稿元:
レビューを見る
カート・ヴォネガットの初期の短編集。着想はどれも面白いものの、大きな物語が始まる前に終わったという印象が強く、インパクトはやや薄めである。一番よかったのは冒頭の「耳の中の親友」で、補聴器が人間の内面を暴き、語りかけてくるという、siriやSNS時代を予見させるかのような一遍でアイディアは面白かったのだが、そこから何かが起こるわけでなく、日常の異分子で片付けられたのが個人的には乗り切れなかった。あとがきでスケールよりも寓意性を取った短編であると書かれていて、それには納得したものの、その機械が蔓延る未来への恐怖感とそれを見たい願望のほうが勝ってしまったので肩透かしというのが正直な感想である。基本的にはヒューマニズムに溢れており、バッドエンドは少なく、ハッピーエンドが多かったのもそれに拍車をかけたのかもしれない。悪くはないしクオリティも高いが好みではなかった。
投稿元:
レビューを見る
一つのジャンルに限定できない短編集。好きなものをいくつか。
「FUBAR」…「かわいそうな自分が大好きで、それを変えるようなことはしたくないなら」プールに飛び込もう!
「エド・ルービーの会員制クラブ」…この短編集の中では長めの話。悪者退治は手術室で。気持ちよく読み終えられる。
「この宇宙の王と女王」…世間知らずの青年と少女が現実の一面を見て大人になる話。二人が宇宙の王と女王なら、カルピンスキーは宇宙の救世主。
投稿元:
レビューを見る
全編すごく面白い。落語のようなテンポの良さ、それぞれのオチの意外さ、ハッピーエンドもバッドエンドもありつつどこか優しさに満ちた雰囲気も全てがよかった。
特に小さな水の一滴がかなり良い、まさかの大逆転にニヤリとした。
投稿元:
レビューを見る
「耳の中の親友」★★★
「FUBAR」★★★
「ヒポクリッツ・ジャンクション」★★★
「エド・ルービーの会員制クラブ」★★★
「セルマに捧げる歌」★★★
「鏡の間」★★
「ナイス・リトル・ピープル」★★★
「ハロー、レッド」★★★
「小さな水の一滴」★★★
「化石の蟻」
「新聞少年の名誉」
「はい、チーズ」
「この宇宙の王と女王」
「説明上手」
投稿元:
レビューを見る
「バーで出会った殺人アドバイザー、夫の新発明を試した妻、ペーパーナイフから現れた宇宙人…。雑誌の黄金時代に執筆された最良のエンタテインメント全14編を収録した、魅惑の新発見作品集。」
耳の中の親友 9−27
FUBAR 29−48
ヒポクリッツ・ジャンクション 49−67
エド・ルービーの会員制クラブ 69−138
セルマに捧げる歌 139−162
鏡の間 163−185
ナイス・リトル・ピープル 187−201
ハロー、レッド 203−223
小さな水の一滴 225−249
化石の蟻 251−275
新聞少年の名誉 277−290
はい、チーズ 291−300
この宇宙の王と女王 301−327
説明上手 329−344