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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河ロマン的な長編小説は「こわい」というか長さにおののいてしまう。
いつかは読みたいものばかりなんだけど。著者のいうように「こわくない」と思ってどんどん読んでいきたい。
紙の本
古典も長編も。
2021/12/16 19:55
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学全集や文学史に名を連ねる名作を著者が紹介する。身近な話題に寄せて、たとえば料理の話から、名作の食事シーンや出会いの場面へと持っていく。
既読の作品はこんな読み方もできるよね、あああるあるだよねとうなずき、未読の作品は面白いかもと感じさせてくれる。
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これを読んで、確かに名作と呼ばれるものって怖いというか、難しそうって思っていたなということにまず気づかされた。それくらい読んだことのない名作が多い。
けど、これを読んで、あ、この本読んでみたい! という感情はあまり芽生えなかったので、ブックガイドとしてはちょっと違うかな。エッセイ的な要素ではさらっとしていてよかったけれども。
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著者による初のエッセイ集。
アニメ番組「世界名作劇場」のようにゆっくりとした展開で名作を紐解いていきたい……そんな思いに駆られた著者が、古今東西の文学を読み解き、その魅力とそのお話にまつわる思い出を綴ったとのこと。
読んだ人も、これから読む人も、読むつもりがない人も、みんなが楽しめる名作案内ってことで、まーた読みたい本が増えちゃったらどうしよう!!と思っていたんだけど、さすが名作文学揃い!まるで紹介された本を読みたくならなかった、というある意味すごい1冊ですwww
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なんというか感じ方が女性だなぁ、としみじみ思う。
強い女性が主人公かサブキャラの作品が多いと感じていた。しかし、作者自身は日々悩み、映画の俳優に黄色い声を上げる普通の女性であったことに新鮮さを覚えた。
作者が紹介した「高慢と偏見」は「本を守ろうとする猫」でも出てきた。そして「白鯨」の紹介中に登場したクィークェグは「書店主フィクリーのものがたり」でカクテルとして登場。
本と本が繋がるのは楽しい。
何となく日頃Twitterやニュースを見てモヤモヤしていたことが、彼女の言葉ですっきりした。
「どうして今、こんなに野心や情熱が疎まれるかといえば、それは、誰しも感情を殺すことになれっこだからだと思う。ガツガツ生きるさまが見苦しいという以上に「私達が我慢しているんだから、あなたも我慢しろ」が本音だろう。」
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「ダウントン・アビー」が観たくなる不思議な名作案内。
狼なんか怖くないってことかな赤ずきんちゃん。
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一言でいうと「大人女子のための恋愛名作感想まとめ本」といった感じです。著者とまるで女子トークをしているかのような心地で、世界の名作についての大まかなあらすじを知れます。私が気になった名作は「放浪記」です。映画や舞台で有名な作品だということは知っていましたが、読んだことはなく。。。「悩みやうだうだをスパッと切り捨て、明るい方向へ向かって力強く踏み出したいあなたに、ぴったりな1冊である」とのこと。ぜひ、読んでみようと思います。
フランス、日本、イギリス、アメリカの名作文学が合計57冊紹介されています。恋愛もの小説が好きな方は、きっと気になる名作に出会えると思います。
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名作はほぼ読んだことがない。学生時代にしぶしぶ教材として読んだくらいで、つまらないイメージしか残っていない。しかし柚木さんの紹介文を読んでいると「読んでみようかな」と言う気になる。小説を読んだ後で再び柚木さんの書評を読むのもオツである。けっこう映画化、ドラマ化になった作品も多く、改めて名作は多くの人々の心に響くのだなと思った。
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女子会大好き人間にはたまらない書評集。ぜんぶ、「女子として」楽しい読書をおすすめしてくれる。
古い「名作」ってハズレが多い割にめんどくさいしで読むのを倦厭しがちなだけに、『悪女について』『流れる』をおすすめしてくれてたのはありがとう!っていう感じでした。おすすめ本たくさん買ってしまった。
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名作ブックガイド。フランス文学はファム・ファタル押しなのが柚木さんらしい。紹介された日本文学に興味が持てないのはなぜだろう…。ロシア文学も紹介してほしかった。
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2018.1.25読了。
作家柚木麻子さんの世界の名作についてのあれこれ。
最近出来た言葉なのかはわからないけど「自己紹介乙」という返しの言い方を知っておお〜と腑に落ちたのだ。つまりその人の言葉から出たものがその人をよく表してる。それで、本にしても映画にしてもありとあらゆるものを「つまらなかった」という言葉で終わらせてしまうのは自分自身がこの本(なり何なり)から得る読解力の無さを表明してるようなものかもと。でも言っちゃうけどね。
それでいうと柚木さんの本の読み方は柚木さんの奥にある読書量やら女友達との豊かな世界やら世の物事の捉え方の明朗さやらを感じた。今後読むかは分からないけどこの本面白そうと知る本もたくさんあった。
追記。心に残ったトコ。柚木さんが古典文学で好きな所に登場人物が過剰な行動をするというのが挙げられていたこと。
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日本
放浪記/林芙美子
悪女について/有吉佐和子
流れる/幸田文
おはん/宇野千代
隣りの女/向田邦子
返事はあした/田辺聖子
鮨/岡本かの子
甘い蜜の部屋/森茉莉
富士日記/武田百合子
アップルパイの午後/尾崎翠
女の勲章/山崎豊子
お嬢さん放浪記/犬養道子
鬼龍院花子の生涯/宮尾登美子
幻の朱い実/石井桃子
24の瞳/壷井栄
氷点/三浦綾子
午後の踊り子/鴨居洋子
ヌマ叔母さん/野溝七生子
夏の終わり/瀬戸内寂聴
花物語/吉屋信子
女坂/円地文子
フランス
女の一生/ギドモーパッサン
ボヴァリー夫人/ギュスターヴフローベール
谷間の百合/オノレドバルザック
女房学校/モリエール
危険な関係/コデルロスドラクロ
居酒屋,ナナ/エミールゾラ
クレーヴの奥方/ラファイエット夫人
愛の妖精/ジョルジュサンド
マノンレスコー/アベプレヴォ
テレーズデスケルウ/フランソワモーリアック
赤と黒/スタンダール
イギリス
高慢と偏見/ジェイんオースティン
お菓子とビール/サマセットモーム
ねじの回転/ヘンリージェイムス
嵐が丘/エミリブロンテ
ジェインエア/シャーロットブロンテ
大いなる遺産/チャールズディケンズ
ダロウェイ夫人/ヴァージニアウルフ
日の名残り/カズオイシグロ
春にして君を離れ/アガサクリスティー
ハワーズエンド/EMフォースター
アメリカ
緋文字/ナサニエルホーソン
風と共に去りぬ/マーガレットミッチェル
若草物語/LMオールコット
この楽しき日々ローラ物語3/LIワイルダー
白鯨/ハーマンメルヴィル
キャロル/パトリシアハイスミス
怒りの葡萄/ジョンスタンベック
エイジオブイノセンス/イーディスウォートン
グレートギャッツビー/Fスコットフィツジェラルド
郵便配達は二度ベルを鳴らす/ジェームスケイン
遠い声遠い部屋/トルーマンカポーティ
ガープの世界/ジョンアーヴィング
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フランス文学・日本文学・イギリス文学・アメリカ文学作品の読書感想コラムエッセイ集。
作者の素顔がちらほら垣間見れる。
自分は作者のような文学作品とやらを熟読できる読解力が欲しいと思っている。
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あ~面白かった!
20代の頃は岩波文庫を読み漁っていたなと懐かしむ。
そっかフランス文学が私は好きだったのか、と。
本棚に静かに眠っているその子たちを、また取り出してみようかと思う。
読んでない日本文学もチェックしつつ、新訳版の「風と共に去りぬ」も読みたいかも。
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これまでおよそ読んでこなかったフランス文学をはじめとする、名作揃いの世界文学。時代ごとに女性の描き方は違えども、女性は女性。その辺りを柚木さんは見事に捉えていらっしゃる。上流階級の女性、貧しさと差別の中で生きる女性、女同士の確執などなど。正直取り上げられたフランス文学やイギリス文学にはあまり惹かれなかったけれど(翻訳の文体に馴染めなかった覚えがあります。)大人になったローラ・インガルス・ワイルダーについては、私も愛読したので面白かった。これは翻訳でも読めたんだよね。
ここにある日本の小説はまあまあ読んでいたのですが。
感性が光ることばにもハッとさせられます。
「人間の本質をえぐるのではなくサクリと切り取ってみせる熟練の技術。えもいわれぬふくよかな読後感」向田邦子をこう言ってみせる柚木さん。林芙美子には、最も「ガツン!」とやられてしまいました。
バブルっぽい世相や、都会的な女性には縁がないので、現実には興味もないのけれど、柚木さんの小説になると、興味深く読まされてしまう。そこが、すごい。
エッセイには創作のヒントも見え隠れしていて興味深かったです。色々発見があって面白かったのだけど、それは読書メモに書いておこう。
ここにある本を読んだら、また読み返したい。やはり読んでいればもっと面白いから。