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いつまでも色褪せない
2018/07/31 00:07
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
稲見さんの作品を読むのは二十数年ぶりかな。
第4回山本周五郎賞を取られた「ダッグ・コール」以来です。
私が「ダッグ・コール」を初めて読ませていただいた時点で既に故人となっておられたことを知り、ショックを受けたことを今も憶えています。
本書は4編の短編と1編の中編からなる作品集です。
2作品は幻想的な物語、2作品はハードボイルドと感じました。
ハードボイルドものを血なまぐさい事件(殺人のような犯罪が絡むもの)以外で見事な作品に仕上げておられるのには唸らされました。
今でもレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーローものなどは一定以上のセールスがあり売れているようですが、それを現在の作家が作中で引用しても読者には伝わらなかったりするのではないでしょうか。
その意味で本書の表題作品などは私は傑作だと思ったのですが、この作品の良さが伝わらない読者も結構いるのではないかなと残念なような悲しいような気持ちになりました。
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