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大好きな葉村さんが帰ってきた!もう相変わらず葉村さんボロボロ。でも、そんな頑張っている葉村さんが好きなんだなと思う。
葉村晶はある日お金に困り〈東邦総合リサーチ〉の桜井に言われ、ある老婆を尾行した。しかし、その老婆は向かった先で青沼ミツエという女性と言い争いになりアパートの二階から転落。その転落に見事に葉村は巻き込まれた。そのまま調査をするが、葉村はミツエが所有するアパートに住むことになり、約半年前に事故にあったミツエの孫ヒロトの病院への送迎やミツエの世話をすることになった。そんな葉村に、ヒロトは「交通事故の前後の記憶をなくした。なぜ、自分はあそこにいたのか調べてほしい」と依頼されて…
なんというか、ちゃんと読んでいたはずなのに後半になるにつれ伏線だったりがいろいろあって、そのたびに前のページに戻って確認した。あんなことやこんなこともしっかり書かれていたのに、後になって重要になってくる。やっぱり面白いよねぇと。真犯人思惑とおりに関係ない事件と事件が実は繋がっていたし、なんだか変な話、いい人はみんな死んでしまった。でも、葉村さんが言った通りにミツエとヒロトとの暮らしは魔法のように素晴らしく濃い時間だったよね。
前回出て来たキャラも出てきたけど、少し間が空いていたので「誰だっけ?でも、葉村さんがそう言うならいたんだね」となって読んだ。過去の葉村さんシリーズをもう一回読み直そうかな。
ところで、レオ爺はどうなったんだよー!
2018.11.14 読了
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1ページ目を読んで、今回は葉村晶の恋愛話があるのかとぶっとんだ。いや、あってもいいんですけど。
相変わらず精神的、肉体的にきつい状態に追い込まれても絶対に手を抜かない、あきらめの悪い女探偵。かっこよくて大好きです。
ところで、思いがけず新作が読めたのはうれしいけど、そろそろかつての親友をまた登場させてくれないだろうか。
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葉村晶シリーズ最新作。
新作が出ていることを知らずに、発売から1か月以上経ってしまった…
今作は長編。ある老女の身辺調査を依頼された葉村は、老女同士の言い争いの場に巻き込まれ、怪我を負ってしまう。
この件が発端となり、葉村はまた大きな事件へと巻き込まれていってしまう。
やっぱりオーソドックスな探偵小説は面白い。
ハイテク機器を使う訳でもなく、相変わらず不運は止まらないんだけど、それでも真相に辿り着く葉村はかっこいい。
度重なる怪我を自分の加齢のせいなのか、考え込むシーンに共感!葉村が同じ年代だからこそ、さらに応援したくなる。
頑張れ、葉村!
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女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重症を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する……(あらすじより)
若竹さんの本読んでると、世の中の人は大抵期待するほど他人のことを思いやる余裕はないし、自分に利害がある可能性があればいくらでも悪意も図々しさも発揮できるんだなと実感する。でも同時に良くも悪くも各々が自分の人生に必死なだけなんだな、とも。葉村さんは一見ドライなのに、根っこはお人好しで一生懸命。それが遺憾なく発揮された一冊だった。相変わらず伏線が多くて、羅列の単語一つ見過ごせなくて楽しい。ゴールは予想できても、過程にどんな繋がりがあるのかは読まないと分からない。無駄な登場人物が一人もいない。不幸の女神に愛されてすぎている葉村さん、体の不調が見過ごせない程になってきたけどもう何冊か分くらい頑張って欲しい。
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女探偵・葉村晶の事件簿。ひょんなことからともに暮らすことになった老女と交通事故にあった青年。絡みもつれて大風呂敷をきっちりしめるラストに向かってジェットコースターばりに進んでいく。
情報量が多く、一冊によくこんなにも詰め込んだものだと驚きを隠せない。
若竹さんの作品はどれをとってもハズレがない。自分の感性にピッタリはまったもので、次回作も楽しみ。
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葉村晶シリーズの最新刊。
安定の葉村晶かな。今回も楽しく読ませていただきました。
今回は前回まで住んでいたシェアハウスから場所を別のアパートに移して、そこに住むある時期の記憶を無くした青年からの依頼で動く物語。相変わらずの小気味の良い会話で今回も引き込まれました。
読後、初版限定のシリーズガイドを読んでびっくり、、なんと葉村晶シリーズをすべて読破したと思っていたのだが、あと1冊残っていたことが判明。
「暗い越流」というタイトルの本の中で、いくつか葉村晶が登場する物語があるそうな・・・これは買わないと。。
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今回も面白かった。ブックガイドもついているので、内外ミステリ好きにはオススメして間違いないシリーズ。
よく知ってる場所が舞台なのでその意味でも楽しいが、今回は知ってる人が登場してほんとにビックリした。作者とお知り合いとはきいてたけど。
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大人気女探偵葉村晶シリーズ あんな困難なこんな困難を乗り越えて、ボロボロになりながら仕事をやり遂げます。素敵すぎます。
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満身創痍の探偵、葉村晶シリーズ第6弾。
待ちに待った長編です。
いつものように冒頭からトラブルに巻き込まれて大けがをし、そこで知り合った青年から依頼のようなものを受け、ボロボロになりながらも律儀に完遂するという流れです。
今回はいよいよ「スタインベック荘」からの退去にも焦点が当たり、大家とその身内が事件に絡むなど、人間関係も複雑になってます。
事件も次々に展開して謎が深まり、一つ解決したかと思うとその裏に別の謎が残り・・・、と重層的な真相解明となっていて、最後まで目が離せず一気読みしました。
タイトルと本編の関連を読み取れなかったのが残念です。
ハードボイルド並みにタフで男前な葉村さんには、ミステリーファンとしては惚れてしまいます。
次回の作品も早く出してほしいです。
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葉村シリーズを読んできた人は感じていると思うけど、葉村変わった。
若い頃の葉村は影があって角があった。今でもダークな部分はあるにはあるが、年のせいかずいぶん角がとれて丸くなった。
以前は葉村のイメージは菊地凛子さんや欅坂46の平手さんみたいな感じだったけど、最近では著者のプロフィール写真が葉村そのもののように思えてきた。
若竹さんはダークな要素もあるけれど、本質的にはコージーの人なんだなと思う。
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不運を呼び込む女探偵・葉村晶シリーズ。文庫書き下ろしで続いているシリーズだが、クォリティが高いままなのが凄い。この新作もとても面白かった。
今回も同情したくなる位に傷だらけになる葉村探偵。そんな目に合いながら本屋のバイトをしたり引っ越ししたりの日常生活を続けるのがユニーク。それに並行して怪しい人物だらけの事件も解決してしまう。なんてタフなんだ(^-^)。
ハードボイルド調の展開でありながら笑えてしまうのは『探偵はBARにいる』シリーズと双璧だろう。偶然が重なるのがやや気になるが、それでも傑作。
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葉村晶シリーズ。初めて読みました。
わからないことはなかったけれど、ずっと読んでると
もっと面白いんだろうなと言う感じはしたし、
ミステリーマニアな著者がミステリーマニアのために
書いたミステリーという感じ。プロットもこってりと
濃密。他のものも読んでみたい。
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「タフで不運な探偵」葉村晶は、例によってヒドイ目に遭う。こんなたびたび怪我する人も珍しかろう。少しは良いことがあってもいいものだが、作者はあくまで彼女に厳しいのだった。
愛想笑いなどしない葉村のクールさが格好いい。人の悪意がしっかり描き込まれているのに、読んでいてイヤな気持ちにならないのは、彼女が中途半端な正義面をしないからかもしれない。脇役たちも類型的な善人ではないところが味わい深いと思う。でもお風呂ぐらいつけてあげて、富山店長。
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タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。
探偵の下請け仕事で老女を尾行したところ、喧嘩のトラブルに巻き込まれ負傷した葉村。
それがきっかけで、喧嘩の当事者であるミツエの所有するアパートに住むことになる。
交通事故で重傷を負い、事故前後の記憶を失ったミツエの孫ヒロトに、なぜ自分が事故現場にいたのか調べてほしいと頼まれたが・・・。
またもや満身創痍の葉村さん。
作者はほんとに主人公を痛めつけるのが好きですね…。
御子柴くんシリーズもそうだけど、怪我ばっかりで痛々しい。
(何作も葉村シリーズを読んだ結果、彼女が大好きになっちゃったので本気で心配してしまう…)
冒頭からテンポ良くノンストップで物語は加速していきます。
ヒロトの事件だけではなく、自分の引越先も探さなくてはいけないわ、シェアハウスの仲間が持ちこんでくる問題にも手を貸してあげるわ、警察が横槍を入れてくるわで相変わらず彼女に問題が輻輳しまくっていますが、ボロボロになって愚痴を垂れつつも葉村はサクサク対応していきます。
探偵としても人間としても、芯が通った彼女の生きざまは文句なくカッコ良く、素敵!
また、人間の悪意というものを容赦なく描き切っています。
人の心の痛みに鈍感な人間は、その無自覚さゆえに他人をも傷つける。
他人を思いやる余裕もなく自分の生活を守ることだけで精一杯でも、結果的に悪意を連鎖させてしまうこともある。
それは他人事ではなく自分にも起こりうる感情の発露であり、誰もが逃れられない。
そう思わせる、作者のさじ加減が絶妙でした。
そして物語の中盤以降、葉村は火事の真相を探っていくのですがその様子が意地になっているようにも見え、ちょっと不思議に思いました。
真相へ食らいつこうという探偵としての矜持がそうさせるのかな、と思ったのですが、もしかしたら家族が自殺したという葉村自身の過去がそうさせたのかもな、と感じました(作中では全く言及されていませんが)。
深読みですかね。。
作者のクセがわかっているのでラストの展開にはそんなに驚きはなかったのですが、また葉村に会えたという喜びだけで大満足な作品です(どんだけ葉村好き…)。
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葉村晶シリーズ最新作。
老女の尾行を依頼された晶は、老女同士の喧嘩に巻き込まれいきなり大怪我をするという不運から始まる。
喧嘩相手の懐に入り込むことになってしまった晶は更にその家族の謎に魅せられのめり込むことになる。
相変わらず晶の周りには良く言えばマイペース、悪く言えば自分本位な人間ばかりがいる。
富山店長や桜井(こちらはたまには気を遣ってくれるが)は言うまでもなく、警察の当麻、大家の姪、成り行きで住むことになったアパートの持ち主ミツエ、その孫ヒロト、その周囲の人々…。
彼らの主張は端から見れば全くの身勝手で受け入れる必要はないのに、それを拒否すればどんな悪意が跳ね返ってくるかわからないだけに恐ろしい。
こんな人々に囲まれていたら精神がどうにかなりそうなものの、それでも自分を保ち自分がやるべきことを見失わない晶のタフさには感心しかない。
だが次々降りかかる不幸とお願いと悪意とでさすがの晶も推察力が翳っていたような。真犯人については俯瞰で見ていた読者の方が早く気付くだろう。
これほど頻繁に骨折していたら骨の形がおかしくなるのでは…などと素人ながら心配してしまう。
なんとか次の住居も確保出来たらしいのでその点は安心したが、経済的な安定からはまだまだほど遠いようだ。