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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「弐」は前作の残り物みたいな感じもあって、文章もやや演出過剰な気もしたが、「参」に至って、また別の味わいが出てきたような気がする。怪談そのものは同じような話が多いんだけど、たくさん類話があるということ自体が妙な説得力を生むのかな。瓶を集めてる人の話が最恐だった。できれば「海」版も見たい。猟師と同じく漁師にも怪談がありそうだから。
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投稿者:レビュー男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もし怪談で怖さを期待しているのなら読むべきじゃない。山での実際に起こった、不可思議な事実を知ることで、山にいる不可思議な存在を認知し、それらに恐れや警戒や敬いを持つためにある本なんじゃないかと感じた。山に踏み込む人は絶対に読んでおくべきだと思う。
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三冊目ともなると面白くなくなってきたなぁ。
火の玉ネタが多いけど、それはもう何度も聞いたことがある。
どちらかというと、山の霊異記シリーズのほうが面白く感じる。
さて、シリーズ三巻目。
火の玉、狐狸、神隠し。
日本人が失って久しい暗闇の中に潜む何かのはなし。
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初期の同作と比べると軽くなっている感が否めない。
と言うのは『怪異』そのものではなく、臨場感と言うか、1作目のときに感じられた、あたかも自分が山の中にいるかの様な閉塞感、息苦しさみたいなものが淡くなってしまったように思えるから。
大自然と超自然の融合がこのシリーズの最大の魅力なのだ。
単なる怪談は他の方々に任せて、あくまでも『山怪』に徹して欲しい。
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<目次>
はじめに~山と人と怖いモノ
第1章 戸惑いの森
第2章 闇に続く道
第3章 霊域の生活
<内容>
相変わらず怖い、山の怪談集第3弾。相変わらず飄々と描かれる山の日常生活。突然に現れる魑魅魍魎(と言うほどじゃないあ。
<内容>
252ページあるので、なかなか読み進まないが、怖さもなかなか。ふらりと「マタギ」生活を送り、日常を振り返る人はどうぞ!
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「山怪」の第三作目。
不可思議な世界を山の中で実際に体験することには退いてしまうが、
読書などで間接的に体験するのは私は好きなんですねぇ。
今回も楽しんだ。
特に大蛇。
迫力があって、
実際に体験したら、
どれ程恐ろしい思いをするんだろう。
熊が出るという状況になってしまったので、
たった1人でもう山の中を走り回ることは止めてしまったが、
山歩きは誘われることがあるので、
ちょっとした「不思議」な体験をする機会はまだ残されているかも?
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★狐火=懐中電灯
★慣れている山野で道が分からなくなる=空間識失調
★瞬間移動する婆さん=居眠り
★山中の鈴の音=犬
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20190203 参巻目になるとなんと無くまたかという感じの話が多い。都度エリアを変えての取材なので日本的な怪しい話が多いからなのだと思う。自分はしばらく山から遠ざかっているがどうもこの本を読むと単独行は避けたくなる。
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「山怪」も早3作目か。
回を重ねたとて、まったく変わらないその造りにホッとするというかなんというか。
失礼ながら第1作にはいかにも珠玉の、傑作山怪談オールスターが詰め込まれていたというわけでは決してなく、山という括り以外に縛りのないジャンルの中で、何となく不思議だなあ…とほのぼの感じるようなエピソードも含めて、素朴に談話が並べられていただけだから、第2作、第3作と追っても劣化感のようなものは皆無だし、何なら採録する地域は広がっていったりするので深化が感じられる。
この遣り方なら永遠にシリーズは続けられるかも?
個人的には、モロ幽霊系の話は、自分も山に入ることが多いので「勘弁してくれよ…」と本気で怖いが、怪しい光などの火の玉系にはまったく食指が動かんな…。
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山にまつわる怪異譚の3集目。
1・2集目と同様に東北地方(特に北東北)での聞き書きをメインに構成している。全国各地の不思議な話を東北の話と対比することで、共通性や違いが浮かび上がってくる。
明らかに怪談っぽく恐ろしい話もあれば、ただ不思議に思った話、面白おかしい話もある。山での失せ物探しの方法には大笑いしたけど、本当なのだろうか?(笑)
個人的に、紀伊山地の話が興味深かった。