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プリティが多すぎるは
2018/11/25 10:34
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
見ていないけど、この解説で、ドラマを見てみたくなりました。
読売テレビの「ブラック」シリーズとも似てる感じがします(文春が協力しているのもありますが)こちらは、暗い過去からの復讐ではなく、なんか仕方なしに…という軽さがよい感じがします。
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週刊誌編集部が舞台の小説。ギラギラした事件屋の物語ではなく、週刊誌に対して否定的な感情をもつ新人社員が主人公なところが面白い。
私は週刊誌は読みませんが、本書を読んで週刊誌という存在に対する見方が少し変わりました。また、班体制で事件を追うという意味では、警察小説に通ずるものもありますね。
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大崎梢出版社千石社シリーズ第3弾。主人公は入社2年目週刊誌事件班担当信田日向子。これを読むまで私もフリーの記者がネタを売り込んでくるんだと思ってました。ネタによっては編集長の首が飛ぶんだから身元の分からない人間の売り込みをホイホイ受けるわけにはいかないですよね。警察同様地味な聞き込み、確実な裏取りが大事なんですね。相手が誰でも週刊誌は同じように書くべき時は書く、という気概も理解します。でも解説の大矢博子さんと同じく、SMAP解散の恨みは忘れません。次作は今作にも登場した目黒明日香が主人公、楽しみ。
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出版社で働く人々にスポットの当たる小説はあまりないけれど、本好きとしては興味深いお仕事小説。今回はあまりその実態が知られない週刊誌の、それも事件記事担当の話。本人が新人でその世界をまったくわからないながら一つ一つ知っていくところで、読者も同じように知っていく。ゴシップネタについてはそこまでプライバシーを暴くことが必要か?という部分もあるけれど、独自の取材で警察をも凌駕することもあるというのはすごい。
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とても綿密に取材されていらっしゃるのだと感じます。
ひとつひとつのエピソードも輪郭がはっきりしていて
一気にラストまで走り抜ける臨場感も まさに「スクープ記者」を
思わせるスピード感で とても面白く読ませていただきました。
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気づいたら日向子ちゃんを応援しているわたし。
週刊誌に対するイメージはわたしも日向子ちゃんと同じ気持ちだったので、読みながら「ああ、こういう媒体で、こういう信念を持っている人がいる……!」とちょっと気づかされることが多かった。全てのお話が最後につながっていくとき、これまでの伏線を一つ一つ丁寧に回収していくようで、気持ちが良かった。
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大手出版社に入社した二年目の女の子が、
けっこうえげつない記事で知られる
「週刊誌部門」に配属された....というお話。
初年度にいたフリーペーパーとは全く環境が違い、
刑事ばりの張り込みやら突撃インタビューやら、
心と体がすり減る毎日に放り込まれる。
ジェットコースターのような日々に揉まれつつ、
悩み、考え、成長していく主人公。
「興味本位で人のプライバシーにずけずけ立ち入り、
隠しておきたいものを白日の下にさらして
恥ずかしいと思わんのか」みたいな罵倒も受け、
そもそもの「雑誌の存在意義」みたいなことから
悩む主人公。
それでも、この場所で、自分でできることを模索し、
悩みながらも少しずつ前に進んでいく内に、
周りの信頼も徐々に得ていく様が見て取れる。
最後の「大ネタ」の展開が、ややバタバタしてるか。
後半急に「ページ数が足りなくなった」印象(^ ^;
あと、主人公を取り巻く会社の同僚や先輩が、
みな「いい人過ぎ」な印象(^ ^;
そこちょっとリアリティなさ過ぎな(^ ^;
現実はもっとドロドロしてるはず...(^ ^;
その辺が惜しくて☆一個マイナス(^ ^;
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再読。やっぱり面白いよね。大崎さんの出版社シリーズ結構好きなんだよな。しかし週刊誌の取材って大変だよね。結局だんだん染まっていく日向子が好きさ。最後はちょっとうまくいきすぎだけど、そこはまぁ本ってことで。
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おもしろかった。
週刊誌、自分は読まないしあまり良いイメージも持っていないしこれを読んで変わるわけでもないけど、少し違った視点は持てるかもしれないです。何はともあれ、まずはフラットに。
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軽ーいライトノベル的ミステリーを読みたいと思って、装丁見て借りてみた。
そしたら、想定と違うお仕事小説。と思いきや、後半はしっかり期待通りの報道ミステリー。
しかも予期はしてたけどしっかり伏線回収。
主人公がとってもまっすぐな人だから、ついつい応援したくなってしまう小説。
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サクサク読みやすかった。
手軽に読める本が欲しかったので印象通り。
出版社シリーズものとは知らず本作から読んだが、問題なし!
(「プリティが多すぎる」も読んでみたい。)
自分自身の環境の変化が重なり
読み終えるまでに時間を要しまったが、
読み始めると重たさもなくサクサク読めることが有り難かった。
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2021/08/16
あの文春砲を日々ぶっ放しまくってる文春系列の文春文庫から出版されている週刊誌の記事が出来上がっていく過程を小説にした話。
本の紹介では作者の大崎さんが綿密な取材に基づいて書いたとあり、おそらくこの話の中に描かれているそれぞれの話にも多少のフィクションなどはあると思うけど、モデルとなる人物がいたり、モデルとなる出来事があったりするのだろうなと思うくらいにリアリティがあった。
自分自身の感覚だと正直、「ある事無い事噂程度の話でも大した取材もしないで芸能人や政治家などのよろしくない話を脚色をつけまくって雑誌を作ってる」「訴えられたって雑誌が売れれば資金は回収できるしオッケーよ!」みたいな感じで、人間の心を持ってるのかも怪しい集団がこういう雑誌とか作ってるんだろうなぁって思ってました。
そうした部分は大きく誤解だったんだと思わされる本でした。主人公はどちらかというと、そんな誤解を抱いている人の立場に立っている設定だし、取材活動がどのように行われて、どのように記事が出来上がっていくのかをこの小説を読むことで見えてくるものがあります。
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文春文庫出版ということもあり、あの文春砲の舞台裏なのか?と連想させる作品でした。
掲載記事は、社員たちの地道な取材活動の賜物ということが分かりました。
社員たちの信頼関係ゆえの取材活動ということも深い意味がありました。
短編で1話完結ですが、1つの事件が緩やかに結びつき、最後はミステリー要素もあり夢中になって読めました。
スクープ記事、週刊誌に偏見がある方も是非読んで欲しい。
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お仕事小説かと思って手に取ったが
ミステリー要素も強め。
週刊誌記者ってあまり良いイメージがないが
この物語は応援したくなる。
なかなか表には良さが出てこないけれど
裏では苦労や仲間との絆が詰まっているんだな~
と改めて思い直せた。
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文芸出版の老舗である総合出版社。
そこで出版される週刊誌の編集部が舞台となるミステリー…かと思って読み進めたらちょっと困ったことになる。
あくまでも、これはお仕事小説。
いや、正直、かなり緻密に書かれたミステリーだと思い込んで読んでいたのだが、それが最後で見事に裏切られる。
だって、連続殺人事件まで出てきて、真相は示唆されるものの、解決までは描かれないのだから。
文芸出版で出発し、週刊誌を抱えているというと、週刊Sか週刊Bだがどっちかな。
あとがきで大矢さんが週刊文春だと明かしていた。
みんな大好きなくせに、表立っては眉をひそめて語る、あの週刊誌だ。
作者の大崎さんご自身が編集部を取材したとなると、悪いことは書いていないだろう、とは予想がたつ。
『プリティが多すぎる』同様に、最近編集部に配属された「ニューカマー」が主人公。
本作では、入社二年目の信田日向子だ。
右も左もわからない取材に翻弄され、イエロージャーナリズムに携わる自分の仕事にもためらいを感じている。
こういう人物を通して描かれると、週刊誌の編集もずいぶんとイノセントな感じになる。
百戦錬磨のデスクや、脛に傷を持つ身のベテラン記者を通して描かれる世界なら、さぞや大変なことになりそうだ。
アイドルの元カレを名乗る人物からのタレコミ。
実直そのものの経理担当者の横領事件に関わる謎の女性。
女子高生失踪事件と、それぞれ接点のない女性たちが相次いで不審死を遂げたことの間に、なぜか同じ人物が目撃される事件。
こんな事件を日向子は、先輩や上司の指示を受けながら追いかける。
日向子自身も、週刊誌にできることがあるという確信が持てるようになっていく。
事件が解決するカタルシスではなくて、日向子の成長や、週刊誌を作る人の矜持のようなものに触れられるところに、この本のよさがある。