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人情に涙に笑いあり。ちょっと覗いてみたい、任侠専門ホテル。
2011/12/16 01:25
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々の浅田作品。
久々に読んで思ったのは、
やはり文章が苦手だな、ということ。
なんとなく癖があるような気がする。
個人的な相性の問題ではあるだろうけれど。
でもその相性の悪さを超えて、
面白かったーーーーーっ!!!
任侠団体(平たく言えば「やくざ」)が運営する
任侠専用のホテル・プリズンホテル。
何の手違いかたまに一般のお客様も宿泊されたりして、
はちゃめちゃのしっちゃかめっちゃかになったりで
笑いどころ満載のユーモラスな展開。
このところ暴力団と芸能界、或いは相撲界などとの
密接な関係云々について取り上げられることが多いけれど、
本シリーズで取り上げられるのは任侠団体は
「暴力団」ともチョット違う。
昔堅気の、イメージとしては「清水の次郎長」。
斬った張ったが商売だけれど、
情に厚く、筋を通し、義理がたい。
ベタだけれど、義理と人情に涙に笑いありで
読み終えるとほっこりなれる。
安心感があるんだろうな。
好きだー。
面白いっ!!!
時代を感じますな
2021/11/07 20:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔だなぁと思った。
暴力描写と女性蔑視。如何に愛が裏にあったとしても、今の時代感覚ではユーモアにもエンタメにもならないなと感じた。
逆に、極道の親分の方が人としてできている。『善悪と権力の大小は別物』という言葉で、本質的な人の特質を見抜くところに痺れる。
混乱やパニック、日常と異なる価値体系に触れることで、普段の常識を離れることができ、本質が見え、絶望を吹き飛ばし、関係を変えられるというメッセージも受け取る。
ドタバタと、色んなものがごった煮になっていた。
こちらも、佐藤優の紹介で、人を侮ること、侮られないとあくせくすることが描かれているとの触れ込みだったが、この巻では、そこまで感じられず。次巻以降の展開を待とうと思う。