紙の本
悪童は悪人ならず
2018/11/23 22:08
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投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「男はつらいよ」に至るまでの寅さん前史。もちろんフィクションだが、山田洋次さんの手にかかると、実在の人物としか思えない。本当に、悪童だったんだなあ。でも決して悪人ではない。ちょっと困った人物ではあるけど・・・。散歩先生のエピソードが良い。寅さんは、インテリぶる奴は大嫌いだが、本当のインテリは尊敬していたんだなあ。さて自分はどうか・・・ちょっと胸が痛い。
電子書籍
寅さん
2020/12/04 21:57
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投稿者:雪と華 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKでドラマをやっていて、ノベライズ本を読んでみたいので購入しました。虎次郎の義母(お父さんの本妻さん)は本当によくできた人で、寅さんがこの人を慕うのもよく分かります。寅さんの少年時代を描いた、寅さんファンにはおすすめの1冊です。
紙の本
私より馬鹿がおりますか。
2019/04/19 08:25
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「男はつらいよ」といえば、かつて上映されるたびに人気を集めた松竹のドル箱シリーズだ。
最初に映画化されたのが1969年というから半世紀も前のことだ。
主演が渥美清、監督は山田洋次。
1995年に第48作の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のあと主演の渥美清の逝去によりシリーズは終了となった。
ただそのあと、1997年に再編集された「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」が上映されて、記録上は第49作でとまっていた。
それから22年、50作めとなる新作の上映が決まったというのが大きく報道された。
題して、「男はつらいよ お帰り 寅さん」。
「男はつらいよ」を知らない世代も、懐かしい世代も、上映される年末が楽しみだ。
そして、この小説。
監督でもあり原作者でもある山田洋次が初めて手がけた小説になる。
「寅次郎の告白」と副題にあるように、「男はつらいよ」の主人公「姓は車、名は寅次郎」、人呼んで「フーテンの寅」の幼少期の思い出話を描いた作品になっている。
寅次郎が何十年ぶりかで故郷である葛飾柴又に戻ってくるシーンから映画の第1作は始まるが、中学卒業間近に家を飛び出した寅次郎少年は一体どのような少年であったかが、映画みたいに楽しく描かれている。
目を閉じて、渥美清の少し鼻にかかったような高い声を思い出しながら、まるで寅さんから直に告白されているような気分になる。
それにしても、帝釈天の御前様が寅さんの育ての母を好いていたかもしれないなんて、山田監督も粋なことをお書きになったことよ。
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映画になるまでの悪ガキ時代のお話。
彼は憎めないキャラクターだよね。
映画で観てる分には、人ごとでもあるので、とても楽しい。
・・・でもね、身近かにいたとすると、正直ゾッとする時がある。
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寅次郎の子ども時代はこんな感じだったろうなあと思う。けど、今の寅次郎の語り口がちょっと…
御前様のエピソードが好きだ。
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寅さんの映画になる前の生い立ちから香具師になるまでの話し。
寅さんの上にお兄さん(夭折)がいたことや、寅さんだけが妾の子でこの兄とさくらはとは腹違いで、でのこの育ての母がすごく出来た優しい人で御前様も好意を持っていとか…。
でもやはり寅が中学生の時に病気で死んじゃうんだよ。
で、おいちゃんとおばちゃんは戦争に行って帰ってきた飲んだくれてばかりいる寅の父親の弟で、戦争の時、赤ちゃんを亡くしてたという過去も。
”さしずめインテリだな”よく言う寅さんのセリフだけど、
散歩先生にみたいな人はほんとのインテリなんだろうな…。
1時間もあれば読める本だけど、その中に大事なものがいっぱい詰まってる本だった。
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寅さんの幼少期から柴又を飛び出すとこらまでのエピソード。年老いた寅さんが呑みながら語っている形式で、寅さん好きならそれなりに楽しめます。シナリオのようなもの。山田洋二もそろそろ終活なのかな。映画化されたら面白いかも。
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良い話だった。戦争が絡むので切なくて悲しすぎる話がたくさんだし(でもそれが実際なのだろう),マサオ君とかクボタ君とか散歩先生の話とかじんとする。シー姉ちゃんの話も切ない。御前様がやはり良い。
山田洋次の遺言みたいで嫌だな。
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おわい屋、ツラはまずいがタクがハクい、半畳を入れる、逆縁、、、寅さんが生まれてから中学卒業直前、柴又を出るまでの話。流行りのエピソード・ワンて感じかな。インテリってなぁ、窮屈でいけねぇや。
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なるほど、そういう背景を想定してたのか!~親父の妾の芸者が身売りされて産んだ子を菓子屋の軒先に置いてきたのが自分。兄貴は居たんだけど病弱で早死にし、妹も生まれたけど、実の子の様に接してくれたのが養母・光子だった。父は戦争でペレリューで悲惨な体験をして帰国し、父親の弟夫婦が店を仕切っていた。勉強はからきしだめで、女房の手前か、親父は辛く当たった。母が死んだ中3で縁が切れ、校庭で煙草を吸っているのを見つかって父親と大喧嘩して家出、20年も柴又には帰らなかったんだけど…~山田洋次監督の構想は壮大だね。新作を作ったと聞いたけど、流行っているとは聞いていない。時代が違っちゃったんだね。誰でも笑える映画って事で予餞会でアホな高校生にも見せていたね。あの顔の車寅次郎が語っていて、そこに渥美清の人生は入り込まない。山田洋次さんって東大法学部卒なんだ!知らなかった~。DVDマガジンに載せた小説を書き直して単行本化したらしい
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日本映画界の名キャラクターの誕生を
知れるのならば読まないわけにはいかない!
寅さんの子供の頃の話なのだから
戦争が絡んでくるのはちょっと頭をひねれば
わかるんだけれども、
やはり生い立ちには影響を与えていて、
家族や柴又の人たちとの笑えて泣ける出来事も
寅さんの性格を作り出していた!
子供の頃から綺麗な女性には弱くて
ませたガキだなと思っていたら
ませたガキのままなのが寅さんだと気づく!
寅さんを見る目が少し変わるかもしれないけど、
映画を見てたら忘れてしまうかな(笑)
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ひらいての口直しに、本当にごちそうさま。
寅さんが大好きで、今年の冬に最新作が封切りすると知って今までのものを全部見ました。プライム映画だったのが途中からそうで無くなって残念なことでした。寅さんのようになかなか格好良くカッコ悪くはできないけれど、昭和の男性のひとつの典型だと感じます。
今となってはの話ですが寅さん映画、封切りライブで見なかったのが残念でなりません。
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10月 NHKドラマ 少年寅次郎放送決定!
小説『悪童 寅次郎の告白』、テレビドラマとして制作決定!
新作映画封切りも楽しみです。
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「男はつらいよ寅さんDVDマガジン」に連載され「けっこう毛だらけ小説寅さんの少年時代」を改題。改稿の上に加筆した単行本としてまとめたもの。
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「悪童」、いたいた、確かにこんな子達が 笑。昭和の時代が色濃く描かれていて、幾度となく、ぐっと来てしまった。
「その時代」へ共感出来る幸せをつくづく思う、これは人生の宝物だねぇ、と。
故郷に帰ったら必ず会って、「時代」を共有している「同級生達」、その世界にも通じる世界でもあるなぁ。「生きる」っていう積み重ねの中に、色々な「宝物」を発見出来て、歳を重ねていくことへの喜びさえ感じている今日この頃。