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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説のように感じるため実感がわかないのか世間の受け止めは冷ややかのようだ。しかし真実がそこにあるように思える。問題は存在自体と社会構造にもあると啓発している。
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VIVANTを見て図書館で借りてみました。
非公認部隊「別班」についての取材記でした。
全体像もつかめたんだかつかめてないんだか・・・。
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第1章 別班の輪郭
第2章 別班の掟
第3章 最高幹部経験者の告白
第4章 自衛隊制服組の独走
著者:石井暁(1961-、ジャーナリスト)
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なんか途中から読むのが面倒くさくなって投げ出した。
陸軍中野学校から続く闇部隊が存在する。
で、防衛大臣も総理大臣も知らないのは文民統制についての大問題だ。
さらに特定秘密保護法が成立すればこうした情報すら追えなくなる。
うーん。
ことがことだからなんだろうが、取材の過程に臨場感もなく。
思想的な偏りももちろんあって。
なんか色々面倒で、もうちょっとまともな情報が出てからかな。
最後まで読んでないので結論違ってたらすみません。
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全く根拠はないのですが、時々、中国で日本人ビジネスマンがスパイ容疑で捕まりますが、あれって「別班」なのかな、と。
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陸軍中野学校の系譜を引く小平学校の心防課程を経た情報部門の自衛官が身分を偽装して特殊任務を行うという「別班」の正体を暴くという筋書きだが、実際には、そのような記事を書くに至った共同通信記者の取材経緯のような本。様々な関係者との偶然の出会いや、取材の方法、また、著者がこれを取材する動機などが語られている。
本書を読んで思ったこと。たしかに、文民統制を逸脱するような組織・行為が行われているならば問題だが、自衛隊を含めた国家が行うことは監視が必要としつつ、自らの取材の過程については「書けない」として記載しないことが多く、それで、その記事の内容が事実であると我々がどうやって検証・信用できるのか。何となく、報道機関は常に真実を書いていて、読者はそれを信用してほしいという態度のように見受けられるのだが、同じようなことを国家が行うときは、信用できず監視が必要と言うのは、ダブルスタンダードなのではないだろうか。マスコミが第4の権力と呼ばれる状況において、記事が真実であることの証明はどうあるべきかという本書の内容とは違うことを考えてしまった。
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よもや別班に関する内容が明文化されるとは.ただ,明文化することにより,法の下の組織・合法組織にすることが目的だとすると,なぜ存在しない組織として過去存在してきたのか,の物理的理由があるはずである.その両面から議論しなければバランスが悪い.また,シビリアンコントロールの効いていない組織であることを問題視しているとしたら,それはシビリアンコントロールする立場の人間達を,能力・人間性の面から認めていない,というだけの話だろう.
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2〜3時間で読める。取材後日談みたいなもので、繰り返しが多くて半分くらいの頁数で足りる。
ただ、国内の公安・諜報でもそうだが、海外諜報に携わると人間関係は断絶するのは、この本のとおり。中央官庁に入り、卒業後一年くらいは飲み会に参加してたのに、急に来なくなって年賀状も途絶えたヤツがいる。この本に書いてあるとおりだ。
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どこまでが本当の話かはわからないが、読み物として大変面白い。旧陸軍の亡霊的な存在で米軍の手先的な存在、別班。
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池上さんがTVで紹介していた方、共同通信社の石井暁さんが著者。陸軍中野学校は、大日本帝国陸軍の諜報や防諜に関する教育や訓練を目的とした教育機関&情報機関だったが、そのDNAを引き継いだ組織が、現自衛隊にも存在するという。もしも本当であれば、文民統制(=シビリアンコントロール)という視点から許されるものではない。共同通信より記事が発表されると、その存在は国会でも議論されたが、政権としては存在は否定している。本当に存在するかどうかは分からないが、満州事変を引き起こした関東軍の独走を想像してしまい、怖い気持ちになる。
石井さんはいまでも取材を続けているようだが、特定秘密保護法が成立してしまった今は、かなり厳しい状況ではないかと推察する。ただ、メディアとしての意地というか、良心というか、そんなことを感じた本だった。
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安倍晋三総理大臣は改憲による自衛隊の国家武力としての地位確立を目指している。
・国家権力の抑止力となる憲法を政府が変えようとしていること
・特定秘密保護法という国民の監視を政府が拒む法案を通したこと
など、旧日本軍が辿った戦争への暴走を最悪のケースでは再現しかねない危険な現状において、さらに総理大臣や防衛相にも秘密裏に行動する部隊(別班)が存在し、シビリアンコントロールがすでに破たんしつつあるという警鐘を鳴らす内容。
しかしながら、半分以上は取材の苦労話で読むのが苦痛になってしまった。
もっと掘り下げて欲しいテーマだっただけに、残念で仕方ない。
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情報源の秘匿の要請などから難しい話とはいえ、物証を示さず、匿名証言と推測だけで組み立てられているため、眉唾の域を出ない。
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自衛隊に存在する、総理大臣や防衛相にも知られていない、闇の諜報組織「別班」についての本。
組織云々より、その存在について記事にするまでの取材記といった感じでした。
著者は文民統制を受けない組織であることに、危機感を募らせてましたし、第二次世界大戦時の旧陸軍の暴走からも、その懸念はもっともだと思います。
しかし、組織を明るみに出してしまったら潰れてしまい「一度潰してしまったら二度とできない」組織であることを考えると、防衛省の知らぬ存ぜぬも致し方ないとも思います。
きつい諜報任務をこなしても、存在しない組織であるがゆえに、個人はもちろん組織にもなんの勲しも無いのが、使う方にも使われる方にも辛いことだと思うので、存在だけは正式な組織として情報が公開される事を望みます。
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共同通信のスクープに至流までの取材記の印象。取材上の苦労なども多く産みの苦しみとスクープの達成感に溢れるが、ノンフィクションにも関わらず曖昧なことが多く、残念。
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【244冊目】自衛隊、主に陸自が国内・国外で情報提供者を作り上げて情報収集(ヒューミント)している。その組織は「別班」(本書の中では、MIST(Military Intelligence Specialist Training)やDIT(Defense Intelligence Team)との呼び名も記載されている。)と呼ばれている。本書は、共同通信の記者である筆者がその存在に迫る過程を書いたルポルタージュ。
筆者は「別班」の存在に否定的。自衛官は文民統制の下に置かれなければいけないが、「別班」の活動は総理や防衛大臣にも報告されてこなかったとのこと。特定秘密保護法案が成立すれば(2013年成立)、「別班」の活動はさらに納税者の知り得ないところに追いやられるのではないか、文民統制から遠ざかっていくのではないか、というのが筆者の危惧。
その他、興味深い点は下記のとおり。ただ、どこまで本当か分からないし、現在もこれが当てはまるのかは分からないけれど。
(1) 「別班」の活動資金は豊富。その一部は、米軍(キャンプ座間内の第500部隊?)から拠出されている。
(2) 2001年頃から、退役自衛官による「別班」暴露の本がしばしば出版されている
(3) 「別班」は、戦前の陸軍中野学校の系譜を継いでいる
(4) 特殊作戦群が海外展開する際に、「別班」も同時展開させ、一体的に運用する構想があった
(5) かつては、旧ソ連・中国・韓国に海外拠点があったが、現在は、ロシア・韓国・東欧の国辺りに海外拠点がある
(6) 海外拠点の「別班」は、民間人に身分を偽装している(公務員の身分は維持しつつ、自衛官からは退役しているという記述もあったかも。)
どこまで本当か分からないが、自衛隊は電波情報を扱う部署もあるはずで、それに加えてヒューミントまでやるとは、なかなか欲張りなのね…