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投稿者:本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半はものすごく怖く感じた。同時に「え?どうしてそうなるの?」と引いた。
だけど青木と自分はすごく似てた。キャラを作って存在価値の高そうな人と関わる。それで自分の立ち位置を安定させる。
実際、この本に出会う前から「その人の価値、自分の価値が分かればいいのに」そう思って生きてきた。
損得ばっか考えてた。「こう答えれば好感度は上がる」「これしとけば評価が上がる」それ故に学校から帰ってきたらいつも疲れた。疲れて疲れてすぐ寝てた。
だんだん、家族からの評価も気にするようになった。勝手に気にして勝手にその人からの評価を決めつけて、自分が自分で居れるで居場所をなくした。
これを読んで、存在価値なんて自分が勝手に付けて、満足して、利用してる。ただそれだけ。
段々と破綻してゆく
2025/03/15 15:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は軽い学園ラブコメものにSF的な「ポイントが見える」で味付けしたもの と思って読んでいたが、後半になると凄まじい展開になってしまっている。主人公は当然のこととして、どの登場人物にも感情移入することが困難な作品である。まあ人を好きになる理由を明確に説明できないのは当たり前だが。
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【衝撃デビューから熱狂を集める著者の、待望の最新作!】
人には「ポイント」がある。ルックス、学力、コミュ力。あらゆる要素から決まる価値、点数に、誰もが左右されて生きている。人の頭上に浮かぶ数字。そんなポイントが、俺にはなぜか見え続けていた。
例えば、クラスで浮いてる春日唯のポイントは42。かなり低い。空気が読めず、友達もいない。そんな春日のポイントを上げるために、俺は彼女と関わることになり――。
上昇していく春日のポイントと、何も変わらないはずだった俺。これはそんな俺たちの、人生の〈分岐点〉の物語だ。
「どこまでもリアル。登場人物三人をめぐるこの話は、同時に僕たちの物語でもある」イラストを手掛けたloundrawも推薦。憂鬱な世界の片隅、希望と絶望の〈分岐点〉で生きる、等身大の高校生たちを描いた感動の第3作。
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『アオハル・ポイント』
人のポイントが見える男子高校生が苦悩しながら成長する姿を描く物語。
いじめの生々しい描写には自分の中のどす黒い感情が引きずり出され、思わず拳を握り締めた。
目に見えない要素で一喜一憂せず、前を向くことの大切さを教えてくれる1冊です。
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学生生活ならではの辛さや悩みを具体的に表した物語だなと感じました。私も自分のポイントを気にして生きているうちの1人だと思います。青木くんのように変われることは簡単にはできないけど、素直になれるよう努力をしてみようと思いました。
佐野徹夜先生の小説は読み終わった後、どこか不思議な世界に行ってたような気分になります。それが佐野先生の特徴なのかはわかりませんが、少しの現実逃避ができて私は良い息抜きの時間をもらっています、、。
これからも、影ながら応援し続けていけたらと思います。
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There is no one who likes him as it is.
He who is lying is liked by people.
He does not want to be honest with his feelings.
People may think like this when they get badly bullied.
I want to be honest with myself.
I thought that I felt happy that I thought so.
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人が人を好きになる理由。
嫌なことがあるから
いいこともある。
ありきたりの毎日に
ありきたりのことを積み重ねて
特別なものが生まれる。
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その人のポイント(価値)が見える青木。同じくポイントの低い春日とポイントを高める努力をし、高ポイントであるお互いの好きな人への告白を狙う。しかし、ポイントが見えるが故に全てをポイントで判断してしまう性格に苦しめられる。前半はアオハルっぽくて好きですが、後半は嫌な気持ちになる。でもリアル。
世の中には必ずしも数値にならない要素があって、感覚とかそういったものが大切だったりするし、忘れないようにしたい。
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主人公の男の子が可哀想なところが多数。後半の行動は共感するのが難しい。思春期特有の感情はすごく伝わってくる。
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苦しい。
なんだかんだ言ってるけどさ、君たちみんな私から見れば100点なんだよ。ポイント持ちすぎてこぼれてるぐらい。
それは私が、自分には何もないって思っちゃってるからなのかもしれないけど、この本読む限り、君たちみんな素敵だよ。
曽根君のやってることは最低だけどね。
でもそれもひとつの自分の持ってるものの使い方。
その正しい使い方を教えてくれる人が誰もいなかったんだろうな。
先生たち何の役にも立ってないものね、この学校。
悲しい。
だからこんな苦しい思いしなきゃいけない、誰も生き方は教えちゃくれない。
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自分の気持ちより絶対的な値は優先される。 わからない方が自分らしくいられたり、成長できたりするものもある。 ただ、何か答にすがりたくてすがりたくてたまらない。いつもあるはずのない正解を捜してしまう
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青春物初めて読んだ。さらさらっと3時間くらいで読み切れた。ポイントまではいかなくても、普段の生活で、能力をこの人より上 とか この人より下 とか比べて考えてしまうことがある。比較することに慣れてしまっている自分を発見できた。比較する前でも後でも、人の大切な軸になる部分を見落としたくないなぁって感じた。
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流石佐野先生といった非現実と現実の境界を曖昧にして書く作風が大好きです。ただ他の作品と比較して非現実に飛躍し過ぎている(-2)な印象でした。
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私は青木のようにポイントが見えるわけではないけど雰囲気でなんとなく自分よりポイントが高い人には媚を売り、自分より低い人にはあたかも自分が高いポイントであるかのように見せようとして大きい態度を取る。これは私に限らずみんながすることなんだと思う。これは決して悪いことではないし、この世界で生き残っていくためには必要なことなのだと思う。でもこのポイントだけが人間の価値を全て表すものではないとこの話を読んで思った。ポイントで表せないような相手を深く知った上で見えてくる相手の芯みたいなもの、そういうものが真の価値を作るのではないかと思った。
この先必ず就職だったり結婚だったり相手のポイントに左右されることはあると思う。そんなどうしようもない自分も受け入れて自信を持って生きていこうと思う。大切なのはポイントだけではないということを胸に刻んでおくことだと思う。
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作者の佐野徹夜さんが「外聞だけ気にして積み上げてきたポイントは、自分にとってなんの価値もないゼロポイントだった」と思った経験から書かれたところがいいなと思いました。