なぜ騙されるのか
2022/11/29 17:44
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
積水ハウス事件で地面師の存在を知り、なぜ騙されてしまうのだろうと興味を持って読んでみました。詐欺師たちが巧妙なのは言うまでもないのですが、騙される方も何度もおかしいと感じたり、引き返すチャンスはあったのにと思うと残念です。
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投稿者:ホザーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
土地の売買等で詐欺を働く人々の事が書かれた本です。
積水ハウスが50億円以上の被害があったことで、ニュースにもなっていたのを覚えています。
確かに戦後の混乱期なら「なりすまし」て土地の売買なんて事もあったかもと思いますが、2000年代でも、結構あるんですねえ
巧妙化する地面師の手口について肉迫したノンフィクション
2019/08/31 21:11
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年、住宅大手である積水ハウスが東京五反田の老舗旅館跡地の取得をめぐって55億円近い詐欺被害に遭いました。この事件で地主になりすまし、犯行を実行したグループが土地取引を専門とする「地面師」と呼ばれる詐欺師集団です。
土地取引をめぐる詐欺はこの事件よりも以前から多発していたのですが、一流大企業の積水ハウスが被害者になったことで注目を集めました。
本書は積水ハウスの事件以外にもアパホテルが被害に遭ったケースや、その他いくつかの地面師詐欺事件の経緯を追って、その手口や事件の背景を紹介しています。
経営に行き詰まっている弁護士や司法書士までをグループに取り込んだシステマティックな分業による犯行は、もはや素人では見破るのは不可能なのではないかと思わされます。実印の印影をスキャナーで読み取り3Dプリンターで実印を偽造する、偽の自動車免許証で実印の印鑑登録を取得するなど、偽造の手口はどんどん進化しているようです。さらに警察に逮捕されても、起訴を逃れられるような布石まで打つという周到な準備を怠らない手口には、悪事ながら感心さえしてしまいました。
土地を所有している人にとっては、とても他人事とは思えない内容でした。
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積水ハウスが55億円もの大金をだまし取られた事件で一躍有名になった「地面師」にフォーカスした本。今も昔も不動産を使った詐欺は盛んで、景気の浮沈とも同調しているような気がします。一定規模の不動産取引では、不動産ブローカー・中小仲介業者・開発を手掛ける大手不動産企業など、多数の登場人物がいて、どこかになりすまし犯を仕立てた地面師が紛れ込むのが地面師事件なのだそうです。実際の不動産の権利者ではない地面師から買った業者が馬鹿を見るという壮大なババ抜きみたいなものなのです。
続きはこちら↓
https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/04/blog-post_21.html
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積水ハウスの事件を知りたくて読んだが、その他の事件も興味が惹かれる 内容で読み応えがあったようにも思う反面、文章がわざとなのか非常に読みづらく書き手側のスキル不足は否めないと感じた。得てしてこの手の内容は臨場感を増そうとしたいのかもしれないが、結果回りくどい言い回しや事実か想像かわからない内容も多く、分量ほどの得るべきものは無かった。タイムリーであり面白い内容ではあったが立ち読みで十分かと。
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積水ハウス事件をはじめ、いくつかの地面師による詐欺事件のルポ。職業柄不動産取引にかかわるので、本人確認は本当に慎重にしなければならないと思った。
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2019年11月29日読了。
積水ハウスの詐欺事件は記憶に新しいが、この事件で「地面師」が明るみに出たのでは?と思う。
誰も傷つけず、巨額の金を騙し取る。しかも単独ではなく親玉がシナリオを作り、細かい役割分担をし、地主になりすまして不動産を売りぬける。
これが、悪徳地主から騙し取るなら「オーシャンズ」みたいだが、ほとんどの場合地主は高齢者。
しかし、アバグループや積水ハウスをも騙し取る腕はなかなかのものだな。
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デベロッパー社員です。
用地マンではないけれど、やはり社内でも話題になっているトピックなので、詳しく知りたいと思い購入。
「地主になりすまして売買契約を締結し、お金を詐欺によって取る」くらいまでしか知らなかったけど、この本で詳細が分かるようになりました…というのと同時に、不動産業ってホントにやくざの世界に近接してるんだと痛感しました。
売買契約の前に必要になる肝は本人確認と印鑑証明。これも偽造で結構役所も通ってしまう。これって日本の印鑑文化が悪いんじゃないの?って思ってしまうのですがどうなんでしょうか。
ちなみにこの本をすらすら読むには民法及び宅建業法の基礎は理解している必要があると思います。途中の細かい経緯が初めて宅建業に触れる人には分かりにくいと感じました。
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読みました!
森功『地面師』‼️ TBSラジオ「たまむすび」水曜日 月1レギュラー 居島一平(米粒写経)が担当する「代読芸人・おりしま1ページ」での見事なレヴューを聴いて即買い!
そして内容も期待をそぐわぬ面白さで一気読み。
白眉は土地飛ばし手口の解説。
一時期法律関係の仕事を齧っていた事があったから分かるけど、これは騙されるわ!
入口が(恐ろしく良く出来ている)偽物 とはいえ、最終的にはほぼ本物の書類が揃っているのだからこれを阻止するのは難易度が高い。
少なくとも私が教わった本人確認の方法では9割方騙されると思う。
しかもあの証書をも○○されたらお手上げですよ…。 居島さんが言う通り、『鬼平犯科帳』に出て来る大盗賊と同等の犯罪組織が再び暗躍する現代日本の暗黒面を白日に晒し出した傑作‼️ おススメ‼️
#地面師 #森功 #たまむすび #米粒写経 #居島一平 #代読芸人おりしま1ページ
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実に、ホットな話題。
積水ハウスのような デベロッパーが、詐欺にあうとは。
危機管理というのが、どこかで 希薄になっているだけではなく
地面師たちの手口が、全く巧妙というべきなんだろうね。
日本のチームプレイの良さが、地面師チームの中でも、発揮されるとは。
驚くばかりの手口。
ポイントは、地主になりすます人をどうリクルートするかにある。
その人の出来によって、成功するかどうかが来まるようだ。
記憶力が何よりも重要だが、痴呆気味であっても、
捕まった時に、保険になるとは。
地主自身の高齢化。そして、その土地を巡って、リサーチして、
巧妙に、なりすましてから、証明書が 発行されて行く。
よく考えたら、印鑑も、3Dプリンターがあれば、簡単にできるね。
しかし、警察の対応が、あまり適切ではない。
世田谷事件のように、津波が5億円だまし取られるのに、
銀行を騙す 共犯者のように思われてしまうのが。
ここでも、ヤメ検の大鶴基成弁護士が登場するが
あんまり、警察に相手にされていないのが、面白い。
ふーむ。地面師の手口は、いい勉強になる。
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2017年、住宅大手である積水ハウスが東京五反田の老舗旅館跡地の取得をめぐって55億円近い詐欺被害に遭いました。この事件で地主になりすまし、犯行を実行したグループが土地取引を専門とする「地面師」と呼ばれる詐欺師集団です。
土地取引をめぐる詐欺はこの事件よりも以前から多発していたのですが、一流大企業の積水ハウスが被害者になったことで注目を集めました。
本書は積水ハウスの事件以外にもアパホテルが被害に遭ったケースや、その他いくつかの地面師詐欺事件の経緯を追って、その手口や事件の背景を紹介しています。
経営に行き詰まっている弁護士や司法書士までをグループに取り込んだシステマティックな分業による犯行は、もはや素人では見破るのは不可能なのではないかと思わされます。実印の印影をスキャナーで読み取り3Dプリンターで実印を偽造する、偽の自動車免許証で実印の印鑑登録を取得するなど、偽造の手口はどんどん進化しているようです。さらに警察に逮捕されても、起訴を逃れられるような布石まで打つという周到な準備を怠らない手口には、悪事ながら感心さえしてしまいました。
土地を所有している人にとっては、とても他人事とは思えない内容でした。
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55億円を積水ハウスからだまし取ったことで一気に知られるようになった地面師だが、そこでも名前が出てきた容疑者たちを実名で紹介し、過去の事件の手口を具体的に描写している。
事件になっても証拠が不十分なのか、彼らは娑婆で生活している。今回の事件で逮捕されたものも多いが、まだ被疑者である。そこを実名で書くのは、この筆者ならではである。
まさに現在進行形のノンフィクションである。
本書を読んで、被害者は気の毒というか狙われたら大変だと思うが、どうしたら防げるのかとか撲滅できないのかという誰もが思う疑問には答えていない。なぜなら、まだ実態が解明されていないからだと思う。
ここの登場人物からは、まだまだ目を離せない。
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土地取引の実情は承知していないが、なりすましはまだしも、印鑑証明書の偽造や何でもありの印象を持った。取材力が凄い。
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昔から「詐欺は引っかかる方が悪い」と言っているが、あの積水ハウスが引っかかるか!というのが正直な感想だ。
引っかける方がよっぽど上手いんだろうなぁ!と感心することしきり…。
100坪程度の我が家に地面師が目をつけることもないだろうが、とにかく注意するに越したことはない。
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複雑な詐欺なのはわかるけど、もう少し分かりやすく整理して書けば、もっと面白い読み物になるのになぁと残念な感じ。
ただ、本人確認、登記制度、公証人、警察の捜査、、、ずさんなものが多いなぁと再認識。
マイナンバーで全て一括管理!なんて、夢のまた夢。