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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の作品の改稿だそうです。今の作風を考えるとかなりあっさり気味。沙野先生の作品でなければもっと面白く感じたかもしれませんが、私的には物足りない感じがしました。
紙の本
攻めの成長
2018/08/31 22:34
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄に惹かれていた受けが、幽閉された弟(攻め)と交流するうちに、兄の態度に違和感を覚えて、弟に惹かれていく流れはとても自然でした。
クーデターのあたりはちょっとバタバタしたけれど、それよりも政権を取った攻めが、受けのために政治を変えようとするところを説得する場面が、受けのまっとうさと強さを感じさせて好きです。
攻めは子供っぽい執着→しっかりした愛情の変化が成長を感じました。
跡継ぎとか、生臭い問題が全く出てこないところがファンタジーだけど、それもよし。
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攻めさんが監禁されてる珍しいタイプで年下攻め…なんだけど、年下要素は全くといっていいくらいなかったですね。
兄さんと受け子ちゃんの後半部の会話になんとも違和感。結局兄様の人となり…キャラクターが上手く見えないまま話が終わっちゃった。
けど、面白かったです。なかなか。
壮大っちゃ壮大なアラビアンワールド。
宗教とか価値観の違いて本当に扱いが難しくて大変な壁なんだなって思います。
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ネオアラブというかんじ。
アラブものの媚薬満載な後宮拉致エロは食傷気味なんですけどね。料理の仕方次第で一味違ったストーリーになるんだなと、思ったより面白く読めました。
イラストが稲荷家房之介センセなので、少女マンガちっくではなく武闘派よりだったところが手に取りやすかったです…全サも読む力になりました。
昔の作品を改稿、改題したそうで、センセにしてはちょっと無理矢理で不自然かな~と思われる展開も。
受が気がつけば超VIP!ごくふつうの日本男子を、アラブの第一王子と第四王子が奪い合い、彼のせいで?クーデターが起こり、一つの国が激変してしまうんですから。
とにかく壮大。驚きのスケールでした。
とはいえ、べノール王国の状況やアラブ世界にはかなりしっかり触れられていて、興味津々になってしまいました。日本とまったく違う倫理、常識の中に身を投じた望。
ナイルスは非常にアラブ的な感覚で国を率いていこうとしているし、幽閉されていたムスタファは自分の中に流れる日本人の血を受け継ぎ、民主化に動こうとしています。
どちらが良くてどちらが悪いかなんていう価値観は、国や民族によっても異なりますよね。
一瞬壮大なテーマだな~と思ったんですが、意外にもムスタファが望を全ての価値の基準にしていて、それが何というか…まあ、子供っぽくてかわいかったです…
現実的に考えると、とんでもないですが。
そこは望がしっかりと何がみんなの幸せとなるのかということについて、明確に示さなくちゃいけないですよね。国政が大変そうです。
エロ的には、年下俺様攻だけど憎めないムスタファにだんだんほだされていく望の姿が見どころです。スキスキっていうのが透けて見えて、キュンとさせられました。
書き下ろしの「蝶宮殿の魔人」では少年ムスタファが出てきます。小僧のくせに、エロい!
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義兄とその世話係が鍵かとおもって読んでたんだけど特に世話係の独断とかでてくるのかしらとか期待?してただけにあれれ?って感じでうまく終わってしまっていた。なんかサラッとしすぎて少々物足りなさを感じた終わり方でした。おまけの★4