電子書籍
大鳥圭介
2020/04/29 09:24
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末、徳川幕府の残党を率いて関東や東北、蝦夷で戦い、降伏後は明治維新にも出仕して功績をあげた大鳥圭介の人生について、幼少期から晩年まで記してある。研究者によっては、関東各地での敗戦を大鳥の指揮能力の無能ぶりと指摘するものもあるが、それも含めて、本書を読むといいかも。
紙の本
幕末維新
2019/07/12 06:13
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末維新の時代では地味な存在。医者の家から幕臣となり明治政府にも仕えた。どちらかといえば評判の悪い人物だが著者は好意的にみている。
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函館の書店で大鳥圭介ハケーンしてしまう自分にワロタ(´Д` )
大鳥圭介の生涯をコンパクトに書いているが、箱館の土方歳三の描写など、一部フィクションが混じっていると思われる。史実は史実、フィクションはフィクションとして書き分けていただきたい。
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○ 漢学の素養(閑谷学校)→西洋語学に堪能(適塾)
→西洋の兵法書の原書に触れ、近代兵法に通じる
→諸班に仕官した後、幕府に取り立てられる
→フランス軍事顧問団の訓練を受け、歩兵奉行に。
○ 江戸を脱走。宇都宮で初戦。
しかし、連戦連敗。
初戦の時点から形勢不利の状態。
奥羽越列藩同盟が崩れ、仙台から榎本艦隊に合流。
蝦夷で陸軍奉行。
○ 戊辰戦争後、人との出会いに恵まれて才能を開花。
・榎本武揚~国際感覚を共に発揮
・黒田清隆~助命嘆願、政府への復帰に尽力
・伊藤博文~清国特命全権公使、工部大学校長に登用
○ 「屈するは後に大いに伸ぶる基」
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幕末・維新の時代を生きた大鳥圭介という人の歴史。
元は幕臣で、五稜郭で榎本とともに敗れ、その後は明治政府のもとで働くこととなった人物。
幕末・維新の時代を幕府側の視点からみるのもなかなか面白い。勝てば官軍という言葉があるが、まさにたまたまその時の政治情勢で優位にあったものが正義となったのだなと感じた。
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・タイムリーな東北。がんばろう東北!!
・やはり戊辰戦争がメインですか…星先生!!
・いや、好きですがね…フフ
・でも戊辰後の大鳥についてももっと知りたいのであった
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2011年刊行。赤穂藩の田舎の医者の息子として誕生したが、適塾入学、蘭学を極めんと江戸へ、そして幕臣としての取立、語学を生かし幕府陸軍創設に関与、戊辰戦争で東北・箱館へ転戦、獄中、維新政府にて陸軍省、英国視察参加、その後工部大学校校長、日清戦争時の清国公使就任と、まぁ実に変転流浪の人生である。その地位も、堪能な外国語訳者に留まらず、軍事面として陸軍統率、日本の工業の礎づくり、外交官など実に多様。単なるテクノクラートではない面を活写。ただ、新書サイズなので駆け足感は否めない。また、やや佐幕贔屓の傾向も。
ただ、佐幕とはいえ、会津目線で書かれた書ではないため、所々、会津藩の軍略的な批判も。そして、仙台藩や米沢藩の脱落模様も描述する。その意味では多面的な視点を得られる書か。江戸に帰府した徳川慶喜に大鳥が謁見した際の慶喜の態度が、幕府瓦解を象徴しているかのよう。所詮、慶喜は軍事大将の器ではなかったのだろう。陸奥宗光との軋轢など、日清戦争の裏面も興味深い。