肉体的に「重い・・・」
2019/05/28 12:25
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投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極氏最長の小説だそうで、
とても重くて読むのが大変でした。
「安いから」と経済的理由でこちらにしましたが、
分冊版にした方が良かったかも。
内容は延々ふざけたお話が続きつつも、
たまに(ごくたまに)はっとさせられる様な事が書かれているので、
油断ならないなと思いました。
創作ですが、
内輪話っぽい雰囲気があるので、
そういう話が好きではない人にはおすすめできません。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極さんの作品はどれも大好きなんですが、この作品に関しては少しとっつきにくい印象を受けました。好みが分かれそう。
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どうにか使命感だけで読み続け、やっと読み終わった。苦痛!興味の無い内輪ネタだらけ!ホント苦行。榎木津礼司の子孫と加藤保憲が出るという情報だけで買ってしまった。大後悔!
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2019/3/11読了
読み終わるのに2ヶ月弱かかった。じっくり読めば、よく分からない。でも、さーっと読むとよく分からないもののおもしろさが増す。妖怪はいいな。
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京極夏彦史上最長だという大長編。やはりこれは紙で、それも合本版で読まないとダメでしょう。あまり妖怪も知らないし、実名小説なのに知っている名前が少なかったけれど、十分楽しめた。基本的にはお馬鹿な話なのでなかなか笑える。作中の小ネタがわかる人なら余計面白いのかも(これだけ膨大なネタがあればいくつかは引っかかるだろうが)。ラスト付近のまさに妖怪大戦争な部分の盛り上がりは最高。著者インタビューがネット上に2本掲載されているのでこちらも必読。映画の妖怪大戦争の方も観てみたくなった。
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『虚実妖怪百物語 序/破/急』の3冊を1冊にまとめた合巻版
分厚い。片手で読むのがつらかった。
ダイモンに支配され余裕のなくなった日本を妖怪馬鹿が救うという話。ほんとど冗談や馬鹿ばなしばかりで、よくこれだけの話が描けると思う。
また、出てくる人物はほとんど実名と思われ、こんな風に書いて大丈夫?と思ってしまう。
そして、現在の日本を揶揄しているようにも思える。
そう考えると、ダイモンはインターネット内に住む匿名という怪物かもしれない。
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ただ勤めてるだけで疲弊する慢性エネルギー不足の私に余裕なんてものはない。社会構造根本的に変わらないかなぁとか思いつつその日を凌ぐだけである。余裕を持てと言われてもどうにもならない。作品の馬鹿騒ぎが楽しい分揺り戻しも大きい。あぁ、しんど。
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元ネタはとても拾いきれないけれど、知らなくてもとりあえず勢いで読み切ることはできた。
ゆうきまさみっぽいドタバタ感だと思ったら実際に冒頭部分をゆうきまさみがコミカライズしていたりするのね。
サンデーの漫画家の実名は出てくるのにジャンプの漫画家については匂わすだけだったのは何故だろう。
個人的なツボは
・主に平山夢明のせいで顕現してしまうクトゥルーの邪神
・妖怪系の人々が集まった富士山麓に、「ノリで来てしまったような気がしないでもない」などと言われてしまうゆうきまさみ(確かに妖怪漫画描いてないしなー)
・「パイロットなしでエヴァンゲリオンだけ出してどうする」と突っ込む京極夏彦 など。
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合本版を購入。長すぎて、読み終えた時には何とも言えない達成感。内容を一言でいうなら、カオスです。水木しげる、荒俣宏はじめ、登場人物はことごとく実在の方たち。さらに古今のあらゆるサブカルが総動員され、現実世界に侵食してくる感じ。内輪話のオンパレード。
装丁は京極さんのこだわりが炸裂し、文章がページをまたがない等の法則は健在。1052ページに1052年の話題が入っていることに気がついたときには仰け反りました。しかし、京極さんじゃなければ、分量は半分以下に収まるんじゃなかろうか…。
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厚みが5センチほどもある、文庫とはおもえない重さであった。足の指に落としたら、ぜったいに痛いだろうとおもう。単行本でシリーズ3冊を既読。おお笑いしながら読んだ。それが幸せな体験となってわたしのなかにあったためか、場所を取るんだよなあとおもいつつも欲しくなって購入した。読み終えてみれば水木しげる大先生への愛に満ちた作品で、水木先生の妖怪マインドに少しだけ触れられた気がした。そして京極作品で感じる懐の深さの正体にもちょっと近付けたかもしれない。あるがまま生きるひとへの肯定。だから読む。どんなに長くても(笑)。
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単行本は三分冊だったのが、文庫では合本でも出た。そうこなくっちゃ。
1960年代の映画『妖怪百物語』とか『妖怪大戦争』へのオマージュかと思われたが、それなら子役時代の神木隆之介くん主演の2005年の映画『妖怪大戦争』で、京極夏彦も企画にかんでいる(妖怪として登場もしている)のでもう済ませてあるはず。それではこれは何か。
「虚実」とあるように、実在の人物と創作の人物がないまぜに登場する。とはいえ、評者は特に妖怪ファンというわけでもないので、登場する妖怪系や怪談系のライターたちがどこまで実在なのかよくわからない。もちろん水木しげる「大先生」は知っている。舞台の重鎮を締める天皇陛下みたいな役回りだ。たぶん執筆時にはご存命だったが、刊行時には文字通り鬼籍に入ってしまった。冒頭、榎木津なる青年が登場し、例の推理しない名探偵も登場するのかと思いきや、中禅寺とか京極作品の登場人物が一緒に活躍するというわけではない。
2005年の映画『妖怪大戦争』と同様、加藤保憲が日本を滅ぼそうと策をめぐらし、そして妖怪たちが姿を現して社会は混乱に陥るといったストーリーなのだが……
だんだん世論が厄介な妖怪を根絶やしにしようという方向に行って、何だか暮らしにくい世の中になって、これって安倍政権下の現代日本を皮肉っているようにも読める。
京極夏彦は「序」「破」「急」の「破」になるまで登場しない。登場するや、不思議なことなど何もない、妖怪など存在しないと、まあ「京極堂」中禅寺秋彦のようなことを宣うのだが、この小説はそういう小説である。妖怪関係者総出演のアヴェンジャーズみたいなノリだが、誰も特殊能力など持たないので、魔人加藤に対抗できるわけがない。だいたい妖怪関係者はバカであるバカであると繰り返されるので、ばかぢからならぬバカ力が何か役に立つのだろうと思うが、それはお楽しみ。
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日本から霊などがいなくなり、妖怪が人々の目に見えるようになるお話
「この世に不思議な事など何もない」と言い、実物の妖怪を出してこなかった京極夏彦がとうとう人の目に見える形で妖怪を登場させるというのに驚く
豆富小僧は妖怪として登場してたけど、そんな概念としての存在ではなく、デジタルデータすら書き換えて映像記録にも残る
妖怪が見えるようになるカラクリに関してはキーアイテムの存在こそフィクションだけど、理屈としてはまぁ妥当なものなのかな?
ただまぁ、最後まで読めばいつも通りなんだけどね
やってくれるぜ京極……
作家さん達が実際の名前で登場するし、妖怪だけでなくフィクションのキャラクターが色々出てくるので、版権的に忠実な映像化は絶対に無理ではなかろうか
こんだけ分厚いのの殆どはバカな会話
一般人にはわからない細かいネタが散りばめられているんだろうけど、僕レベルでは10分の1もわかってないんだろうな
そんなバカな会話が繰り広げられているのにもストーリー上の理由があるようだけど、やはり冗長だよなぁ
豆富小僧が出てきたあたりで、「実は豆富小僧の続編?」とか思ったけど違った
榎木津礼二郎が叔父とかって設定のようだけど
木場の方も架空のキャラなのか?実在の人?
毎日少しずつ読み進めて、終わるのに10日かかった
普通の本の4、5冊分はあるなぁ
他にもまだ読んでない京極の本が棚にあるけど、しばらくはお休みしとこうかな
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メタメタ面白かった。妖怪オールスター感謝祭です。読み進めるとどんどん自分も莫迦になるような巫山戯ているのか真面目なのか、虚なのか実なのか、とてもエンターテインメントでロマンが詰まった作品でした。ラストが最高です。
手首が痛くても読む価値があります。
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内輪ネタ、大いに結構!
大好きな平山夢明先生と京極先生の掛け合いが、まさか京極先生本人の作品で読めるとは……w
全体的なノリが最高に軽妙。
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この話の中には馬鹿がいっぱい出てくる。右を見ても左を見ても馬鹿という有り様。もう馬鹿ばっかり。でもこの馬鹿はかっこいい馬鹿なのだ。素敵な馬鹿なのだ。余裕のある馬鹿なのだ。余裕があるからこそ馬鹿なのだ。特に妖怪馬鹿がいっぱい出てくる。もううようよと出てくる。そうして京極版妖怪大戦争になるのだが、そこは馬鹿だから一筋縄ではいかない。馬鹿には馬鹿らしい馬鹿馬鹿しいオチがある。けれどもここでいう馬鹿とは良い意味での馬鹿なのだ。