紙の本
謎の団体に迫るルポ
2019/02/28 01:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎の組織「神社本庁」の本質に迫る一冊。
島薗進氏の古典的な国家神道論に立脚しているのは気になる点ではあるが、設立から保守運動の実動部隊としての一面が余すところなく描かれている。
くだらない内輪揉めに終始する現在の神社本庁を見て葦津珍彦はどう思うのか気になってしまう。
紙の本
むなくそ
2018/11/29 06:17
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神社のお参りが穢される思い。読んで気分の悪くなるドキュメントだ。理念からかけ離れる組織はほかにもあるかもしれないが純粋に祈りを込める施設とはいかなくなる残念な業態にあるとわかる。
投稿元:
レビューを見る
プロローグ―富岡八幡宮惨殺事件
第1章 富岡八幡宮と特高警察
第2章 神社界のツートップ
第3章 神社本庁の誕生
第4章 神社界の反撃
第5章 靖国神社国家護持への胎動
第6章 日本を守る会
第7章 靖国ふたたび
第8章 有名神社の離反
第9章 明治神宮、力の源泉
エピローグ―神社はどこへ
著者:藤生明(1967-、ジャーナリスト)
投稿元:
レビューを見る
神社本庁の来歴や運動形態、最近の相次ぐ不祥事・内紛などのレポート。占領期の国家神道解体過程や、戦後から現在に至る復古的反憲法運動・国粋主義運動の展開を神社側の視点から再確認している。不透明な不動産取引をめぐる内部告発や、富岡八幡宮宮司殺人事件、宇佐神宮の宮司人事抗争など最近の不祥事については、その歴史的背景に踏み込んで客観的に整理している。「徹底検証」というほど取材・検証が徹底してはいないようにも思えるが、日本会議と並ぶ反憲法派の総本山にして安倍政権のバックボーンである神社勢力の現況と矛盾を知る上で、入門書としての役割は果たしている。
投稿元:
レビューを見る
「日本会議」とならんで最近よく名前を耳にするようになった「神社本庁」。本書では、神社本庁の結成経緯や政治との関連、被包括団体である地方の神社との関係性について取り上げられている。戦前・戦中期は「国家神道」として国家から手厚く保護されていた神道。敗戦、そしてGHQ占領下で神道が潰されるのではないかという危機意識から結成された神社本庁。そうした結成の動機については理解できるが、本書でも書かれているような地方の神社との神職の任命をめぐるいざこざなどが頻発しているようでは、今日でも神社本庁が存続していることの意義は薄らいでいるのではないかという疑問が残った。
投稿元:
レビューを見る
設立した当初の本来の理念から変質してきている神社本庁と現在の神社界の構図や、神道とは何なのか、戦前から脈々と続く皇国思想等のと関係を理解するには最適な1冊。