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世の中は絶えず移り変わっていくという有名な随筆。心が洗われた。自分が何に重きを置くか考えさせられる。何度も読み返したいと思った。
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はるか昔も科学が進歩した現代も人の畏れるものや悩めるものは変わりなく、拠り所となるものも変わらないものだな、と思いました。
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方丈記は、鴨長明の無常観を感じ、隠遁生活の中で作られた作品である。本文自体が短く、読みやすかった。その上で、世間の暮らしを忠実に記し、人間の何かに迫られながらする生活を嘆いているように感じた。例えば、死ぬ人と生まれる人、建物を壊しては作る人、人間関係を気にする人がいるが、どれも一定のものではない。移り変わってゆくのである。可変的なものによって保身を図り、欲を満たすのは愚かであると長明は言っている。
私は誰もがこの事実に気づいているのに、見て見ぬふりをしている様に思う。その事実を淡々と語っているので、読者は「方丈記」を読んでいるときだけでも、達観した気分に浸ることができる。少なくとも、心を動かすような煽情的な表現を使っていないところが良いポイントだ。
また、隠遁生活の中で男の子を通じ合う点を見出す点から、気楽な人となら、関わりを持ちたいと長明は考えていたのではないだろうか。
交友関係や住居、見栄、欲望などは、他人と関わり、影響されることで生まれる。これを回避するために、隠遁生活実行する長明には驚かれる。しかし、考え方としては、私にも似たような部分があって、昔も今も人間は変わらないことを痛感できる。
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ゆく河の流れは絶えずして、で有名な方丈記。
目まぐるしく移り変わる社会で生きる現代人にこそ、共感しやすい内容だと思う。
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みんながこういう生活いいよねと思い
それを叶えるための行動をする
だが色んな問題がありなかなかうまく行かない
実は鴨長明も同じ問題に直面していて
方丈記を読んでいると
同じ志を持った者がすこし離れたところで
同じ悩みを持ちながらこの生活を目指している感じがして
孤独を忘れられる
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1000年以上前の書物なのに現代にも通じる考えや共感出来ることばかり。冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして」、この一文で社会を表しているのがすごい。そうだよね。誰もが羨む成功者も豪華な家々も、川を流れている水と同じで、ずっと留まることは出来ない。時間が経てば、豪邸は朽ち果て、どんなにイケメンやスーパースターでも歳をとって老けるし、病気にもなって、次第にみんなから忘れられ、最後は一人で呆気なく死ぬ。この世の全てのものは栄枯盛衰である。大災害が起きれば、建物も人も全て一瞬で無くなってしまう。だったら家とか物に拘泥するのはバカバカしくないか?そんな、良くよく考えてみれば、当たり前だけど、大切で忘れがちなことを方丈記から教えられた気がした。
このことを心に持っておけば、人生につまづいた時に物事いつまでもうまくいくとは限らない、いつかは廃れるものだからな、と思えて楽になりそう。悟りを開いたような感じ。こんな風に生きて、気楽に生きれたらなあ。人生に辛くなった時は、方丈記を読み返したい。
発心集の「貧男、差図を好む」も面白かった。