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投稿者:きょうやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲観することが、前向きな対応であることがよくわかった。ただし、悲観するためには、いやなこと、苦手なことから目をそらさず、向き合うことが必要である。これがむずかしいと思う。
ポジティブだけど結果が伴わない人が読むと良さそうな本
2019/03/24 15:35
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
「悲観する力」とお大層に言わなくても、要するに「Be prepared.」ということのようで、肩透かしをくらいました。もとから悲観気味思考の私には特に収穫なし。
ただ、これを読んで、ポジティブだけど何故か試験に落ち続けたり目標を達成できなかったりする人がいる理由がわかりました。彼らは、目標に到達するために越えなければならないハードルが目に入っていない又は過小評価しているために備えが足りず、結果として合格できない・目標を達成できないようです。納得。そういう人にとっては、悲観すること自体、自然にできないので「悲観する力」という表現が適切なのかもしれません。自分の能力不足に気づくにも「力」が必要、と。
悲観とは、自分のため
2021/03/20 09:18
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やみくもに楽観視しないこと、冷静に失点を予想しておくことが、失敗しても修正がきいて成功につながる。
筆者の淡々とした語り口が、気分が良い。
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常に悲観ばかりしている自分にとっては、当たり前の内容だった。電車が動いていなくても、いつもより2時間寝坊しても、一回も遅刻したことないくらいには時間に悲観的。期間に余裕があると思って仕事に取り組んだこともない。そんなことばかり考えて、時間ばかり使っているのはクソ仕事だと言われてしまうかもしれない。
悲観して時間をかけて備えておくのか、スピードで終わらせておいて有事の際にフットワーク軽く柔軟に考えられるようにしておく、のどっちをとるか、なのかな。結局自分は後者が苦手なんだけど。
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民主主義は不満を分散するための仕組み、か。その通りだな。少しづつ個が我慢をすることで全体を押し上げる、結果的に個が受益する、と。
そもそも、楽観のメリットは「考えない」、という省エネなのだ、なるほど、そういえばいいのか。
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私も親の教えに倣い,常に最悪の事態を想定して事前準備をする癖が付いている.結局のところ想像力であり,その想像力を産み出す基礎は幼児期の家庭環境ではあるまいか.
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ここでいう悲観とは,未来に起こりそうなことを予想してその具体的な対策を立てることである.「なんとかなるさ」と楽観視する前に,「どのような問題が起こりうるだろう」と自問し,できる限りその準備をした場合に,「あとは天に運を任せよう」という楽観的思考が生まれる.
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悲観とは
「物事は予測や予定通りには運ばない」と考えること。
本書で伝えたいのは、この「思わぬこと」に対する考察の重要性だ。重大な過ちを繰り返すことへの歯止めは悲観することしかない。「機械はいずれ壊れる」「人間は必ずご操作する」という工学の設計には当たり前のフェールセーフの思想が、人間の心理や感情には決定的に不足している。
エラーの想定が不十分なのだ。
もちろん単なる心配や諦めは悲観ではない。「これでは駄目かもしれない」と思ったら次にどう対策するのか。
豊かな社会ゆえの楽観を排し、有効な悲観の技術を伝授する。
(あらすじより)
今の職場はエネルギッシュで非常に挑戦的だ。
入社して3ヶ月、圧倒的なエネルギーに押し流されていたけど、そろそろ悲観しないと。
ベンチャーなんだから、節約しないとね。
営業さんには挑戦してもらって、僕はブレーキ役。
上手くやれるといいな。
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ここでの悲観は心配とか想定して備えるとか、未来への思考と洞察と準備のこと。
そこにはモチベーションとか、やる気とか、楽しむとかの要素は無い。
考え抜いて想定しつくして、やるべき事をやり備える。
急がば廻れとか、必要な手順を踏むとかの実例も紹介されている。
その通りと思うし、一つ一つは難しい話ではない。
でも実践出来る人は少ないだろう。
自分がやっている競技や仕事や投資や趣味に活かせる話で大変為になった。
具体的には:
1.AならばBといった決りごとが絶対ではない、と疑う。
2.こうだと言い切るような発言に対して、例外を探す。
3.見込める効果を小さめに評価し、それでも全体が成立するか検討する。
4.多数意見を鵜呑みにしない。
5.都合の悪い事態ほど優先して考える。
6.できるだけ多数の視点に立って考える。
7.自分の説明が相手に理解されないことを考慮しておく。
8.周囲からの評価を期待しない。
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悲観という観点から、批判的に箴言を与える良書だと思うが、「悲観」という言葉に強引につなげている感じもして、確かにそういう見方もできるが、ちょっと飛躍がないだろうか?と感じるところも散見されたような読後感が残る。
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ポジティブ思考が流行っている世の中に対して、逆のネガティブ思考も大切である、と説いた本書。
本書で述べている「悲観する力」とは、致命的な事態に対して予防するというもの。致命的な事態の発生率は高くないかもしれないが、発生してしまったが最後、取り返しのつかないことになる。それを防ぐために想像力を持つ必要があるとの事。
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内容】悲観とは「物事は予測や予定どおりには運ばない」と考えることである。本書で伝えたいのは、この「思わぬこと」に対する考察の重要性だ。重大な過ちを繰り返すことへの歯止めは悲観することしかない。「機械は必ず壊れる」「誤操作は必ず起こる」という工学の設計には当たり前のフェールセーフの思想が、人間の心理や感情には決定的に不足している。エラーの想定が不充分なのだ。もちろん単なる心配そして諦めは悲観ではない。「これでは駄目かもしれない」と思ったら次にどう対策するのか。豊かな社会ゆえの楽観を排し、有効な悲観の技術を伝授す❗️【目次】第1章 心配性で助かった
第2章 あまりにも楽観的な人々
第3章 正面から積極的に悲観する
第4章 冷静な対処は悲観から生まれる
第5章 過去を楽観し、未来を悲観する
第6章 期待と願望はほとんど意味がない
第7章 悲観できなくなるまで準備する
この中で面白いと思ったのは、第3章の「常識は大いなる楽観」という項目だ。森さんは常識を信じないことで得られるメリットがあるという。考えるからこそ、常識の壁にぶつかり、覆し、誰も発想しなかったような新しい価値が生まれるという。イノベーションの勧めだ。
〈悲観とは防御である〉また「悲観」がもたらす「臆病」について、第7章では、そのメリットも書いている。建築学科で教えているとき、ヘルメットを着用する実習もあった。万が一にも学生にけがをさせてはいけないので、細心の注意を払い、どんな危険が考えられるか、いつも考えていたという。学生には「恐々やりなさい」と教えた。「悲観」とは防御であるいう。そして、考えながらメモを取ることを勧める。やれることはやった、ということが自信になる‼️と結んでいる。
森さんは小説の執筆を卒業したと宣言したようだ。さらに好評だった新書の執筆もこれが最後になるかもしれない。人間が乗れる自作の鉄道模型の線路をめぐらした庭園など、趣味に関しては、ブログなどで今も積極的に情報を発信している。研究者、作家、趣味人と三つのありようをそれぞれ追求してきた生き方は、人生100年時代にあって、すばらしいお手本のようだと思った。そんな人生の達人が「悲観」して生きろ、と諭している本書は、楽観主義全盛の現代日本において、反時代的に見えるが、成功への道標かもしれない。2020、6再読
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つまりは用心深くあれ。
たしかに。
しかし、ぬいぐるみを新婚旅行に持っていったエピソードはいささか異常。
アスペなのか?疑惑
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悲観する力。森博嗣先生の著書。私は普段は自他共に認める楽観主義者で、いつも物事は楽観的、前向きに自信を持って考えることが多い。でもたまに物事がうまくいかないときも当然あって、そんな時には誰よりも悲観的、後ろ向きになって、悩んでしまう。自分にも他人にも苛立ってしまって、立ち直るのにも時間がかかる。もしかしたら森博嗣先生の指摘している悲観する力が完全に不足しているのかもと思い知らされました。楽観的なのも良いけれど、根拠のない楽観や自信は過信や妄信にもなって、想定外の事故で簡単に壊れてしまうから。
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楽観的に考えがちな世の中で
悲観的に、冷静に考えて
準備しておくことが大切ですね。
常識を疑い、そうじゃなかったらどうすると
自分なりに考えるようにしたいです。