紙の本
謎をいつまで引っぱるか
2019/05/29 10:56
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が好きな作家の一人・万城目学氏特有の奇想天外ファンタジー。
今回もなかなかのファンタジーっぷりを堪能させてもらった。
ただ、若干、「謎」を引っぱりすぎに感じたところも・・・。
万城目氏の作風を知っている人ならば言うまでもないし、また裏表紙のあらすじを読んでいるならば、この本が異世界に紛れ込んでしまう話であることは、容易に想像できる。
でも、物語の主人公は、なかなかそのことに気づかない(異世界だと認めようとしない)。
まあ実際にそうなったら、自分だって認めないと思うが、読んでいて、ちょっとイラついてしまう感じもした。
また、「ここはどこなのか」「お前は誰なのか」といった問いについても、「行けばわかる」みたいにもったいぶったやり取りが多い。
よく推理小説なんかで、犯人がもう分かっているにもかかわらず、探偵が「まだ話せない」と焦らすみたい。
ある程度の引っぱりは効果的だが、あまりに引っぱりすぎると、「さっさと謎解きしろ」と言いたくなる。
そんな風に感じるところもあった。
でも、現実ではありえない世界を、読者に容易に想像させることができる筆力は流石である。
「謎」にイライラさせられながらも、スラスラ読めて楽しめる一冊。
紙の本
テンポがよくない
2022/04/06 16:43
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
まとまりがない、それが一番の印象。
それとひどい引き延ばし。
きちんと構想をまとめないまま書いたような。
馴染めなかった。
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投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマで、バベル九朔を見ていて好きな作品だったので小説の方も読みたいと思いました。不思議な世界観だなと思いました。
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バベル九朔の管理人である俺は小説家を目指して、三年がかりの大作を仕上げながら、日々を暮らしている。
そんなある日、彼が出会ったのはカラスのような黒づくめの女。
そこから始まる螺旋のような、ビル、バベル九朔を巡る抗争。
果たして、俺は抗争をやめさせて、元の世界に帰ることができるのか?
まさに万城目ワールドですね。読んでる時に夢見てしまった。
ただ、そろそろ、違う作風のものが読みたいかも。
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自分の想像力がなかなかついていかない。 大九朔とカラス女、どちらが味方か?話が目まぐるし展開し、どんでん返しの連続だ。
作者の新境地か?作者は村上春樹を目指しているのか?それとも、ジェフリー・ディーヴァーか?
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俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の“カラス女”が付け回す。ビル内のテナントに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める―外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?
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主人公はビルの管理人。
小説を書きながらビルの管理を行なっている。ビルには少し癖の強い人達が店を商っている。
ある日、美女がビルを訪れる。主人公の九朔は少しずつ少しずつ荒唐無稽な世界へと引き込まれていく。
読んだ感じは不思議な国のアリスのような次から次へと場面が展開し無秩序に物語が進んでいく。
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マキメワールド全開で面白かったんだけど,最後がよく分からなかった.
九朔君は何を狙ってあんな行動に出たのだろう.
現実とリンクしているので,もう長編は失われてしまったワケだよね.
それで,もう一人の自分をバベル九朔に誘い込んでどうするんだろう?
管理人の力を使って一緒に帰るのだろうか?(でも,「ここにいる」って言ってしまったよね.)
やっぱりよく分からない(頭悪くてすみません).
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ビルの中だけ(あちらの世界も含め)で話が完結するため、読後何か窮屈な印象が残った。
荒唐無稽なのはいつものことなので、むしろ大歓迎✨
数多く出てくる珍店名は面白い。
ちなみに万城目作品は「鹿男」が一番好き。
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ずっと、ビルの中。
ビルの管理人の主人公が、マキメワールド全開のヘンテコな世界、騒動に巻き込まれていく。謎のカラス女と少女と大九朔。
中盤まではファンタジックであり、ヘンテコであり、実にわくわくさせられた(ヘンテコなお店の数々は想像するだけでなんともたのしい)のだが、終盤が非常に、よくわからない、ぐちゃぐちゃとした終わりである。広げた風呂敷を畳きれていないとでも表現したらいいのか、プリンセストヨトミだったかしゅららぼんを読んだときのガッカリ感に似たものを感じた。
中盤まで☆五つだが、終盤のよくないぐちゃぐちゃ感で最終的に☆三つ。
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うーん,作家業の無限の懊悩を無限の空間で表現したかったのだろうか.作家業に限らず,ゼロから一を創出する職業は他にもあるし,何も作家だけが苦しんでいる訳ではない,と突っ込めるし,さらに,そのような職業ではその苦しみの先にある喜びに生きる価値を見出しているともいえるので,テーマあるいは世界観がいまいち理解できない.
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再読2回目。いつもながらのワンダーランド。現実と虚構が入り交じるメチャクチャな展開なのに、なぜすんなり受け入れてしまうのか。。。
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バベル九朔という雑居ビルでのパラレルワールド物語。
自分には合わなかったかなぁ。
何だろ、物語のイメージが浮かばないというか、お話が難しいというか。
万城目学のお話なので、わかりやすい物語と思って読んだらだめなのかも。
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望みがかなうことを
誰もが願う。
はかない一歩を踏み出す勇気がもてたとき
扉が現れる
扉が開かれる
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長編ファンタジー?小説。
ちょっと・・・いや、かなり久々の万城目学。
雑居ビルの管理人をしながら小説家を目指す青年が、奇妙なカラス女との出会いからパラレルワールドに迷い込む冒険ファンタジー??です。
約370ページの作品ですが、第三章(80ページ)から万城目ワールドがフルスロットル!特に後半は一気に読ませます。
が・・・万城目ワールド感が強する?のか??説明調の文章が多く、若干の中弛み感は否めず・・・